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職場、プライベートで【居場所】がない……孤独な気持ちとの向き合い方

職場や家庭、プライベートで友人に誘われて参加した飲み会などで孤独を感じたことはありませんか?

まわりはコミュニケーションを取りながら仕事をしたり、楽しそうに会話したり、その場に馴染んでいるのに、自分だけが取り残されてるような気持ち。

そして、焦りからみんなの輪に入ろうと気を張ったり、早くこの場から立ち去りたいと思ったり、この場所にいることが苦行になってしまいます。

「居場所のなさ」とは、まるで「居場所」の有無を他人が決めているような感覚です。だから周りをチラチラ気にして、「自分はここにいてよいのだろうか」と不安に思ったりするのです。しかし、それをひっくり返そうというのが、本書の趣旨です。 

「自分の居場所がない」と感じたときに読む本より

この場にいる自分を他人からの評価にゆだねていると、まわりの視線ばかりが気になり、不安しか感じられません。

そうではなく、今の自分をすべて受け入れて、自分自身の心が安らいでいるかを優先させます。他人の評価を気にせず、自分が居場所をつくることを本書、”「自分の居場所がない」と感じたときに読む本”(水島広子 著)では訴えています。

今回は〈居場所をつくるステップ3 自分の「役割」を与える〉から、居場所がないと感じないためにどうすればいいかに注目しました。


〇自分の居場所がない……と感じてしまうのはなぜ?

まわりの人たちと自分を比較してしまい、自分はダメな人間だと感じてしまうから居場所のなさを感じてしまいます。

ダメな自分が同じ場所にいること、まわりの人と関わること自体が迷惑なのではと勝手に思い込んで、自分に合った居場所を求めてさまよい続けてしまいます。

本来、最低限の社会礼儀として、誰かを疎外するような姿勢は「下品」「未熟」「狭量」だと言えます。それは、相手側の問題なのです。しかし、自己受容ができていないと、そんなふうに感じることはできません。
つまり、「居場所」問題とは、自己受容の問題だと言えると思うのです。自己受容というのは、ありのままの自分を受け入れるということです。

「自分の居場所がない」と感じたときに読む本より

相手からどう思われるか考えるのは、ありのままの自分を受け入れていない証拠ともいえます。

自己受容できていないと、いくら居場所を求めても、居場所を感じることはできません。

居場所がない、と感じている自分も今は受容する。否定せず、自分自身を受け入れることが大切です。

〇目的意識を持つことで居場所のなさは気にならない

集まりの目的をよく考えてみると「居場所」のつくり方がわかる。

「自分の居場所がない」と感じたときに読む本より

目的意識を持つことは、居場所のなさを気にしなくなるために有効です。

場が盛り上がっていると、どうしてもそちらに関心が向いてしまいますが、自分はなぜこの集まりにいるのかを目的をハッキリさせると、居場所は気にならなくなります。

僕の経験談になりますが、

社会人になり、久しぶりに再会した高校時代の友人と何度かご飯に行き、結婚式に招待してくれることになりました。

友人の奥さんにもあったことはなかったし、友人からは高校時代の友人はほとんど呼んでいないと言われたものの、友人のお祝いのために何の疑いも持たず参加させてもらいました。

参列すると、友人のお言葉どおり、職場の方々や大学時代の友人たちで埋め尽くされた完全アウェイの空気でした……。

知っている人0という凄まじい環境に人見知りが参戦するというとんでもない状況で、ほかの人たちが気を遣って話してくれたりしているんじゃないかと、気が気でありませんでした。(二次会にまで誘っていただけるおまけつき。申し訳なさを感じながらも、丁重にお断りしましたが……。)

式のあいだ、ずっと心ここにあらず状態でしたが、いま思えば友人の結婚を祝うために来たという確固たる意志を持っていれば、心穏やかに過ごせていたのかもと、今更ながら思う出来事でした。

〇新しい環境で感じる居場所のなさは自分が勝手に感じているだけのもの

新しい職場・部署、習い事などのコミュニティへの参加は、誰もが居心地のなさを感じるものだと思います。

自分からガンガンいける社交的な人は問題ないですが、その場の空気を敏感に察知してしまう人だと、気まずさMAXで気が気じゃないことかと思います。

そんなときは、ムリに馴染もうと動かなくても大丈夫。

冷たく感じてしまうまわりからの視線は、新しくきた自分の様子を見ているだけだからです。決して敵視しているようなことではありません。

この経験から気づいたのですが、ある新しい環境に自分が入ったときに感じる周囲の「冷たさ」は、相手も様子を見ているからだと思います。どんな人なのかわからないと付き合い方もわからないのだな、と思えば、それは人間誰でも同じだと思うことができます。

「自分の居場所がない」と感じたときに読む本より

新しい環境に入ると、そこには環境に慣れ親しんだ人たちがいるので、自分の行動と比べて居場所のなさを感じるのは当然です。

そこで、目的意識をしっかり持っていれば、自然とまわりからも評価され自分の居場所が自然とできていくもの。

すぐに馴染もうと慌てる必要はなく、まわりからの冷たいと感じる視線はどんな人か様子を見ているだけだと思えば、疎外感も和らぎます。


あの人はしゃべらないから社交性がない、と思われたりしないだろうか……。

など、他人からの評価は一切気にしない。

居場所がないと感じている自分も受け入れて、自分の心が安らぐ場所を見つけることが大事です。

まさに他人軸ではく、自分軸でものごとを考えるということですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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