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寝ることだけが休養ではない。「あなたを疲れから救う休養学」

(中略)ここ数年は全体の約8割が疲労を抱えて生活していることが判明しているのです。

休養学より

筆者が代表理事を務める日本リカバリー協会の調査結果によると、日本人の大多数が疲労感を感じているそうです。

やはり働きすぎなのだろうなと納得しかけましたが、

日本は労働時間が長いイメージがありますが、年間で1607時間と、実は世界の平均である1752時間より少ないのです。

休養学より

OECD加盟国で比較すると、意外と休んでいる模様。

労働時間は減らそうとしつつ、スマホ、オンラインの発達に伴い、1人にかかってくる仕事量がどんどん増えている時代の真っ只中なのが、疲労の原因かもしれません。

そんな疲れた現代人を救うための一冊「休養学」(片野秀樹 著)。

本書で個人的に一番腹落ちしたフレーズ。

「自分の体力ー疲労=自分が出せるパフォーマンス」

休養学より

フィットネス疲労理論というそうですが、考えてみれば当たり前のことなんですよね。

しかし、なぜか朝の体力・集中力を一日維持できると思ってしまい、ついムリをしてしまいがち。

この理論を意識しつつ、”最高の「休養」をとる7つの戦略”の章から、疲労をためこまない理想的な休養を学んでいきます。


〇仕事で疲れて寝る。このサイクルに「活力」を加える

活動→疲労→休養では体力は100%回復しません。

おそらく、ほとんどの人がこのサイクルで生活のリズムが定着していると思いますが、冒頭で述べていたように日本人の大半が疲れています。

休養だけでは50%程度しか充電できなくても、活力を加えて満充電に近いところまでもっていくのです。

休養学より

仕事で働いてボロボロになって帰ってきて、すぐ寝る。

朝目覚めて、よし今日も一日頑張ろう!

このレベルに到達するのは難しい、というか無理……。

家に帰ってからも、あの仕事、この仕事と悩みはつきないかと思います。そんな状態では100%といえる状態には程遠いです。

そこで、日常のなかに軽い運動を入れたり、新しい趣味を始めたり、自分が楽しめる程度の負荷を加えて、サイクルの中に活力を加える。

体力、メンタルともに整えてこそ休養。

〇ダラダラ、ゴロゴロをやめる

寝るという行為は人間にとって必要不可欠。

しかし、そのまま惰性でゴロゴロしているだけでは活力に当たらず、休養といえません。

たいてい休日に一日中家でゴロゴロしているときは、スマホをいじりながらお菓子を食べている感じだと思うので、疲れも取れないし、夕方になったときの絶望感は半端ないです。

「今日は体の疲れをとるために数時間横になっていよう」と”自分で決めて”休憩するのは必要なことです。そうではなくて、「何もすることがないから」と漫然と受動的にゴロゴロしているのはむしろ悪影響です。

休養学より

なにも考えずにただ寝るだけはやってはいけない。

・昨日は寝るのが遅くなったから、少し長めに睡眠を取ろう

・疲れたから15分くらい昼寝しよう

自分で計画して主体的に休みを取りましょう。

〇何かに集中することで疲労感軽減

絵を描く、俳句をつくる、DIYに挑戦するなど、1つの作業に集中する。

創作活動以外にも美術館のアートを鑑賞したり、推し活を楽しんだり、好きなことにのめりこむ、想像することは疲労感を軽減してくれます。

何も考えないでいるのは、慣れないうちはハードルが高いかもしれません。そんなときは「鳥など、空を飛んでいるものを思い描く」「大好きなアイドルのことを考える」など、好きなことについて空想するだけで十分です。

休養学より

新しい趣味を始めるのも難しいという方は、好きなもののことを考えてみるだけでもいいそうです。

これなら今すぐにでも始められます。

何もない一日に、少しでも刺激や彩りを持たせようとする意識が大切。


一日の疲れが取り切れないまま次の日を迎えると、パフォーマンスはすぐに落ちて満足に仕事をこなすことはできません。

ささいなことでもいいので、日常に活力を加える。

休みの日に趣味を思いっきり楽しむのもいいですが、普段からちょっとした趣味や楽しいと思えることを取り入れることが、最高の休養を取るためにはかかせないのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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