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日々の習慣が人生をつくる
少し立ち止まって「人生で何をしたいのか?」と自分に問いかけ、答えを紙に書き、その実現のために努力すれば、実際に奇跡を起こすことができるのに、多くの人はそれをしようとしない。
「習慣を変えれば人生が変わる」(マーク・レクラウ著)
まさにその通り。成功した方の数々の著書があり、さまざまな業種で成功した道筋も詳細に記された書籍があるにも関わらず、行動に移すことができない……。
しばらく続けてみて、結果があまり伴わなくて、やっぱり自分には無理なのかなと悩んでみたり。
本書では、そんな人生を変えるためには習慣を変えることだと書かれており、その原理について追及されています。今回は、僕が共感した「成功への道筋をつくる」という章に注目してみました。
○失敗を恐れない
たとえば、大リーグ史上最高の打者の一人、ベーブ・ルースは714本のホームランを打ったが、その一方で1330回もの三振を喫した。彼は「空振りをするたびに次のホームランに近づく」と言っている。
失敗を積み重ねて成功へと近づいていく。人間は年をとるごとに失敗を恐れる生き物。しかし、その失敗をすることが次の成功へとつながっていく可能性が高いもの。
こう考えると失敗への恐怖が少し和らぎます。
○余計な心配をしない
日常生活のなかで、心配していたことが実際起こってみると、取り越し苦労だったという経験はみなさんあるかと思います。悩んだ時間は一体なんだったのか……、なんて考えたことはありませんか?
作家のマーク・トウェインはいみじくも「人生でたくさんの心配事を抱えてきたが、その大半が実際に起こらなかった」と言っている。ここで肝に銘じよう。いくら心配しても、過去と未来は変えることができないし、現在をよりよくすることもできない。それどころか、あなたはますます落ち込んでしまい、現在を楽しむことができなくなる。
過剰に心配してしまうことがいかに時間と労力のムダか。仕事で起こりうるリスクを想定して対策に練ることは健全なものの、自分の力の及ばないようなことで悩んだり不安になったりするのは自分を苦しめているだけのもの。
すぐ実行するのは難しいですが、この考え方を知っておくことが重要かと思います。
○今日から自分らしく生きる
少し話が逸れてしまいますが、成功までの道筋をなんとなく理解したところで、本書の最後に書かれている実際に行動を起こすための考え方。
ブラジルの作家パウロ・コエーリョは名著『アルケミスト』(角川文庫)の中でこう言っている。
「ある日、あなたは目を覚ますと、ずっとしたかったことをする時間がもうなくなっていることに気づくだろう。だから今すぐにそれをすべきだ」
今まさに地震などが警戒されていたり、台風が近づいていたり、予測不能な自然災害で明日がどうなるかも予測できない今の状況。
それなら今この瞬間から動き出す気持ちは常に持っておかないといけないなと感じました。
新しい習慣的を身に付けるには、3~4週間の時間が必要になってくるそうです。本書はやり方が事細かに書かれたものではなく、成功する人の行動原理について言及された本でした。
本書からそのエッセンスをまなび、日々の生活に取り入れて習慣にしていきたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おしまい。