中学になり始めると、同じ年齢でも体の大きさにはかなり差が出る。 そして、精神的にも大きく成長していき、ちょうどその中間地点。 生徒指導による「改造シャープペンシル銃」の摘発により、流行も翳りが見え、 次に流行り出したのは、肩パンと首絞め。 「何かを使えば没収される」という結果生まれたものが、自らの体というのは、中学生ながら賢いのか馬鹿なのか。 肩パンはただ肩をぶん殴る、力試し。 首絞めは腕で相手の首を絞めて落とすという どちらも単純なものだ。 当時の僕は、身長160〜
俺は野球部が嫌だ。(サッカー部も含む) ここで言う野球部は概念であるため、 全員を言っているわけではないことを念頭においてほしい。 あいつらは群れで行動して、でかい図体で学校の目立つところにいる。 肩ぶん回して歩いて、可愛いけど怖いギャルと戯れてる。 運動神経が良くて、チヤホヤされて、 そのまま大人になる。 昔の悪行のおかげで、大人になってやった善行がやたらもてはやされる。 俺たちは教室の隅で机に突っ伏して、 周りの話し声が、自分の悪口を言ってるんじゃないかという、自意識
アルバムを出しました。 いいものができたと思います。 曲の解説はタワレコ限定ライナーノーツに書いたので割愛させていただく。 ここからはアルバム作ろうと思った4月から今までのブログです。 ブログなので適当に書きます。ご容赦ください。 4月「アルバム作ろう〜」と思い立ち、 メンバーに伝える 事務所に入っていなかった僕たちはこういうことを自分たちで結構唐突に決めたりしていた。 そこから、アルバムを10曲入りにしようと思い、「僕らの世界は回り続けて」と「リビング・スーサイダル」
昼、行きつけのスーパーの前にある証明写真機で写真を撮ろうと思い中に入ると 「故障しています。こちらまでご連絡ください」との文字がモニターに表示された。 証明写真なんて、めんどくさくて2ヶ月は放置する。やっとの思いで辿り着いたのに本当についていない。 写真機に向けて舌打ちをし、スーパーへ向かった。 入り口まで着くと、おばあちゃんとおばちゃんが、やけに近い距離で絡み合っているのが見えた。 最初は家族の揉め事か何かかと思ったけど、明らかに動作が大きく、服を引っ張って腕を絡ませて
20時、温泉の閉店時間は22時で、今から向かえば20時半には着くだろうから、最低限のリラックスはできる。俺は少し急ぎ目に車を走らせた。 スピードはどんどん上がっていくが、 車高の低いコンパクトカーはあまり風の影響を受けず、 車内は部屋といる時と変わらないくらい、落ち着いた時間が流れる. 音楽を流しながら、左右に木々が生い茂る田舎道をひたすらまっすぐ走る。車内は酷くご機嫌な歌声で充満する。 しばらく車を走らせると、左にラブホテルが見えた。 壁に苔や蔓がびっしりついており、
夜、布団に入りスマホをいじる。 マンション備え付けのWi-Fiが不調のため、動画もまともに見れない。 読み込みマークが画面中心に現れるたびに自分の中のストレスゲージが溜まっていき、 それが最大に達した時、俺はスマホを枕にぶん投げて、「あぁ!!、」と1人叫ぶ 惨めな声は、部屋の壁に跳ね返ることはなく 口から出た瞬間、すぐに溶けてしまう。 俺が今叫んだ言葉が、好きな人への愛の言葉だったり、希望に満ち溢れた言葉だったら、 窓も壁も通過してどこまでも飛んでいくのに、 スマホを投げ
仕事が終わって家に帰ると、とりあえずデモを作るためにパソコンの前に座り、 ギターを持ってジャカジャカ弾いてみる。 そんなことをしてたら大体は21時とか22時とかになっていて、 夜ご飯やお風呂が億劫になる。 このままご飯食べずお風呂に入らず仕事行って、あの上司より臭い空気撒き散らしてやろうか!と思いながら とりあえず冷蔵庫にあるものを炒めて、食べて、あー腹に入れてるだけの食事してるなーと思い、シャワーを浴びて、ギリギリ人間を保つ 翌日も6時くらいに起きて仕事に行く。を繰り返
左手に酒、右手にスマホを持って、タバコを咥えながら自転車を漕いでいるジジイとすれ違った。 目の前からくる、その欲望の塊からは、なんの感情も感じず、まるで当たり前のことを当たり前にしているといった感じだった。 ジジイは呆然と立ち尽くす俺に一瞥もせず、 まあまあなスピードで通り過ぎる。 外ですれ違うジジイの多くは絶望と焦燥に満ちている。 新宿、線路下のトンネルで布団にくるまって眠るジジイ 路上に座り焼酎ハイボールに小瓶のウイスキーを入れて飲むジジイ 駅前でずっと何かに怒っている
当時、僕は高専を卒業して、京都に来てマッチングアプリをやるぞとかなり気合が入っており 友達にプロフィールはこう書くべし!写真はこうすべき!的なのを学びながら、なんとか彼女を作ろうとしていた。 さあ、プロフィール写真でも決めるかと思い 写真フォルダーを開く。 そこで僕は自分の写っている写真がほとんどない(使えるような写真がない)ことに気がついた。 そういえば、高専という学校は男ばかりで、 写真を撮り合うなんて文化はない。 超オシャレなカフェに行っても普通にバクバクパスタを食
高校生の時、 ちんちんに脳みそがついていた友達は、とにかくエロい目をしていた。 初めてできた彼女に体ばかり求めてしまうから、デート前に自分慰めを済まして 結局夕方頃にはその効果も切れてやってしまったと言う話を聞く。 僕含め周りのみんな「お前最低やなマジで」と言ってはみるが男子高校生なんて全員猿なわけで、羨ましいと言う感情をどうにか誤魔化していた気がする。 みんなその友達のことを、その時期なんとなく少し嫌いになり、 彼女に「体ばかり求めるのが嫌」と言われて振られたあとは、普
あまり気分が良くない。 明確な原因はわかってる。 そもそも、嫉妬や、偏見でまみれた人間が普通のフリをするのが間違いで、 未来のこととか、考えずに無計画に生きたい。 野球部を卒業した後、筋肉ひけらかして、遊びまくって、いつの間にか結婚して子供ができて、周囲には同じような友達で囲まれて、堅実に仕事と遊びを両立して、周りの目なんて気にならないみたいな、スーパー人間になりたい。 でも絶対になれない。そういう人間を否定することで自分を保ってるから、 バンドをやっていると、嫌でも
好きだったミューシャンが売れてしまった。 最初は自分だけのもので、名前も覚えてくれていたのに、遠い存在になった気がして、 なんとなく好きじゃなくなる。 いや、もしかしたらこの感情は嫌いに近いかもしれない。 そういう感情は、ミュージシャンに限った話ではない。 好きな映画、好きな本、好きなアニメ、 まだ日の目を浴びない時期に見つけたものが 他の人にも見つかり始めると、急に冷めてしまう。 私が最初に見つけたの、私が1番知っているのに、 あぁ、全然わかってない、その映画のいいところ
僕 僕は 花になるんだ 君の家のそばの花に 幼馴染に負けないくらいの 強い 強い 花に 君は僕に水をやり すくすくと大きく育った 背は高くないが明るい花に なった 君はどの花にも 水をあげる 優しい女の子 だからみんな元気なふりして 君の笑顔が見たいんだ 僕に足でも生えてたら 君の寝顔を盗み見て 風邪をひきそうな体に 毛布をかけるのさ 陽の光はいらない だけどずっと笑っていて欲しい 君のそばに根を張る それしかできない 僕は 僕は花
学生時代のバンドメンバーと久しぶりにライブをするため、京都のスタジオで練習をすることになった。 3時間みっちり練習をするともう19時すぎになっており、完全に日が落ち外では少し雨が降っていた。 スタジオを出るとまだ少し話し足りない雰囲気があり 蔓延防止策で8時には閉店してしまうマクドナルドに急いで入った。 すぐに注文を済ませて一階の奥の席に背中にめり込んだギターケースを下ろして席に着く。 しばらく近況や昔の話をしてハンバーガーを食べ終えると、 隣に座っていた老人が急に話しか
学生として最後の春休みを過ごしている僕は、とにかく暇だった。 友人に電話をかけ、温泉に行く約束を取り交わす。 マッチングアプリであえなく撃沈し、かなり落ち込んでいたので 久しぶりの予定にウキウキしながら電車に乗り京都に向かった。 友達と合流しできるだけ人の少ない温泉に行こうという話になった。 温泉に向かい受付を済ませて、浴場に入る。 昼間ということもあり人も少なく「ラッキーやな〜」なんて話しながら風呂に浸った。一通りしょうもない話をした後、サウナに向う。 コロナ期間とい
最近マッチングアプリを始めた。 マッチングアプリを始めて1週間 まず思ったことが、「連絡するのがめんどくさい」である そもそもマッチングアプリでは、話したこともない人を画像とプロフィールだけを見て、 ぼーっとしながら右に左にスワイプしてマッチングする。 知らない人に質問することなんて正直あんまりないし、正直だるい。 興味ないのに「どんな音楽好きなんですか?」 とか「あ、テニス部なんですね!一緒です!」とかクソどうでもいい質問を繰り返す。 そして返答は「そうですね!」だ