オーストラリアの想い出 パーマカルチャーサイトの冒険② NSW州編
ニューサーズウェールズ州のネーボーさん宅で始まったwwoof生活。
日本から持っていった地下足袋を履き込んで、
氣愛充分!!
なんでもやりまっせ〜!!
と、意気込んでたところだが、
この辺りは農閑期。
それほどやることはないのだ。
ブレイクファーストを頂いて、
9時過ぎまで、草とったり、敷き藁を運んだり
しているとネーボーさんとティータイム。
(奥さんは看護師さんで働きに出ている)
ネーボーさんも初めての日本人と接する機会。
楽しかったのだろう。
このティータイムが延々と続く〜!!
そして、あらら、
出ました。
日本では禁止されてる物。
アレです。GHQが禁止したアレです。
(ほんとは悪い物ではないし、日本でも古来から儀式などで使われてきた。)
ティーとアレを楽しみつつ
そのままランチタイムへ〜!!
なんとのんびりした時間。
ゆっくりと南半球の太陽の下、
時間は優雅に流れていく。
辞書を片手にネーボーさんちと会話に励む。
とてもとても良い時間。
そして、作業に戻ることなく、午後は昼寝したり、本を読んだり。
ディナータイムはエブリナイトBBQ!!
オーストラリア人はイギリスから入植した人が多い。これがイギリスの文化なのかなと思いつつ、奥さんやとても可愛い子どもたちとの交流も楽しむ。
どの家もいい経験になったが、ネーボーさんの家が一番好き。ほんとに心が温かくて優くてのんびり屋のラブリー ネーボーさんでした。
楽しい時間は早い。
あっという間に二週間が過ぎ、次なる家へ。
次なる家はニューサーズウェールズ州のニンビン。世界に名だたるヒッピータウンである。
ここは前回記事で紹介したよーこさんとナイジェルの家。
ニンビンの街の一画がパーマカルチャーでデザインされた集落になっており、その中によーこさんたちの家がある。
こちらでも2週間の滞在。
きっちり全力で全てが家の中から庭までパーマカルチャーでデザインされている。
よーこさんちでは収穫、剪定、麻のズタ袋に土を入れてそこに大根の種を播いたり、初めてアボカドの木から実を取って食べたのもここだったかなあ。あと、ナスターチウムも初めて食べたなあ。
よーこさん宅の外観はこちらのブログが綺麗に載せてくれてます。
ニンビンの様子も。ファンキーです😆
そして、3軒目。
ビッキー&トムの家へ。
こちらはパーマカルチャーサイトではなく
オーガニックファームなのだが、
オーストラリアの有機農家さんも見ておこうと思っての滞在。
農閑期といえど、作業はある。
コーヒーの木の手入れを主に行う。
ぼくはコーヒーの実を初めて見た。
赤い!!
コーヒーと言えば黒いイメージしかなかったが、あれは焙煎後の色なんですね。
胃がもたれるのであまり飲めなかったぼくですが、最近調子良く少しは飲めるようになりました。
さて、ビッキー。
最初の家のネーボーさんくらいに印象に残っている。
魔女のような風貌。ちょと見た目怖い。
神経質でナイーブで人見知り、でもほんとはとても優しい。
旦那のトムは大型機械で作業してることが多く、ビッキーと大体作業する。
自分は何でもテキパキやるタイプなので気に入ってもらえたようだ。
日本人wwooferの評判は賛否両論である。仕事を真面目にするから高評価だが英語ができないから低評価と二分している。
英語と言えば、ビッキーと話してる間に気づきがあった。
何かを勧められたり、誘われたりした時
Yes、pleaseと答えるかNo、thankyouと答えるかだけど、このNo、thankyou。自分が思ってるのとニュアンスが違っていた。
自分の思ってるNo、thankyouはただ、「いらないよ」って意味だったけど、ビッキーの断り方を聴いたら、Noとthankyouは別れているのだ。
「いらないわよ、でもありがとう」なのだ。
Noの後のthankyouも心がこもっていたのだ。
ビッキーの家で楽しかったのは朝収穫した野菜をそのままオーガニックマーケットへ売りに行った事だ。
周りの人が珍しそうにぼくを見る。
話しかけられてビッキーは嬉しそうに事情を説明する。
勿論野菜が売れれば尚楽しいし嬉しい。
気持ちの良い時間だった。
ビッキー達の家には一ヶ月近く滞在した。
パブに連れて行ってくれたり、
ウッドストックの映画を見たり。
ある日のBBQパーティーの出来事。
パーティーの前にビッキー&トムはぼくを連れて、ニンビンの街へ。
そして、アレをゲットする。
アレとはネーボーさんちでも出て来たアレだ。
みんなアレが大好きなのだ。
ここのパーティーは自分達の食べる分は自分達で用意して他の人たちが用意した者には手を付けない。そんなルールは知らないのでぼくは他の家の物を普通に食べてたらビッキーが魔女の顔を炎上させてまくし立てる。
なんとなく話がわかったぼくは納得。
アレを嗜んでると英語がとてもクリアに聴こえる。感覚機能を増幅させるのだ。
作業が3人とも早く終わった日に、ウッドストックの映画をビッキーとトムと大画面のスクリーンで鑑賞する。
Joan Baez 〈Sweet Sir Galahad〉
ヒッピー達の祭り、ウッドストックの映画の中で、この曲がとてもぐっと来た。
Joan Baezの歌声、少し物哀しいメロディ。
その中に平和と自由と愛への想いが伝わってくる。
歌詞の意味はわからなかったが、この曲を気にいったぼくにトムがJoan Baezのアルバムを焼いてくれた。
日本に帰ってからもぼくはこの曲を聴いた。
そののち移り住んだ沖縄でも、
今住んている鹿児島でもこの曲を繰り返し聴き
オーストラリアの人々の事を思い出す。
豊かなゆっくりと流れる時間の中にいる人々の事を。
彼らもひょっこりやってきた日本人の事をたまに思い出してくれてるだろうか。
Sweet Sir Galahadがまた、ぼくを追想の中に誘う。
南半球の太陽と植物、土の香り。
ぼくの記憶の中にしっかりと刻まれている。
つづく
あとがき
オーストラリアの皆様が大好きなアレは2016年に合法化されています。日本はなさそうだけど。
今回はオーストラリアで《写ルンです》で撮った写真を使っています。
これが残っているのは帰国後、神奈川藤沢のへっころ谷という自然食ほうとう屋さんでパーマカルチャーのお話会をした際、作ったアルバムがあったからです。
へっころ谷はオーガニックはもちろんの事、麻炭や発酵にとことんこだわったメニュー。ヴィーガン対応なども出来ます。
自家菜園は自然農。
勿論、流行り病の茶番もずいぶん早くからわかっているのでずっとノーマスクOKのお店です。
ピンときた方は是非是非行ってみてくださいね🌟
へっころ谷店主より
自由 権利 個人の意志!!
しびれますね😆
ご一読ありがとうございました!!
ナマステ✨
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