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楽しんで生活していると認知症にならない!?

人生全般にわたるポジティブな心理状態のことを「心理的ウェルビーイング」と言います。

この心理的ウェルビーイングと循環器疾患が関連する!
といった報告は結構あるんですよね。

で、今回は心理的ウェルビーイングと認知症の関連を研究した論文を見つけたので、
簡単に紹介したいと思います。

ウェルビーイングについての詳しい記事はこちら↓


研究方法

⚫︎日本人約3万9000人を対象にした研究
⚫︎「ご自分の生活を楽しんでいると思われますか?」という質問を使用
⚫︎質問に対する回答は3択(いいえ、ふつう、はい)
⚫︎対象者を3つのグループに分類
生活を楽しんでいる意識が「いいえ→低い」、「ふつう→中程度」、「はい→高い」
⚫︎その後の認知症発症リスクを調査

生活を楽しんでいる意識が高い人は、認知症リスクが低い

✅10年の追跡期間中に、4,642人が認知症と診断

✅生活を楽しんでいる意識が低い人と比較して、
中程度の人では25%、高い人では32%、認知症になるリスクが低い

✅脳卒中の既往がある人でも同様の結果であった

生活を楽しんでいる意識(低い・ふつう・高い)

自覚的ストレスが高いと関連がなくなる


✅自覚的ストレスが「多い」グループでは、
生活を楽しんでいる意識と認知症リスクの間に有意差がなくなる


まとめ


自覚的ストレスをコントロールしながら生活を楽しむことが、将来的な認知症発症予防に重要だということが分かります。

それができれば苦労はしないぜ!って声が聞こえてきそうですが…笑

「今の生活は楽しいですか?」

という質問に、即答でYes!と答えられる人ってどのくらいいるんでしょうね。
あなたはどうですか?

僕は…3秒くらい考えますけど、Yesと言えそうです(よかった)。

患者さんを何とかしてあげたい!と思う気持ちも大切ですが、自分自身も幸せになれる働き方をしたいものですね。

そして、
脳卒中という大病をした後でも、「今の生活が楽しい」と思えるように支援することができれば、それこそが最高のリハビリになるんだと思います。

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