なかむらひろし

好きなものについて語りたい。そんな極めて単純な衝動に駆られて始めました。現在は、主に『機動戦士ガンダム』の解説記事を書いています。作画の古さを食わず嫌いせず、是非とも本編をご覧いただきたいと思います。使用している参考画像はすべて所有しているプラモデルやフィギュアです。

なかむらひろし

好きなものについて語りたい。そんな極めて単純な衝動に駆られて始めました。現在は、主に『機動戦士ガンダム』の解説記事を書いています。作画の古さを食わず嫌いせず、是非とも本編をご覧いただきたいと思います。使用している参考画像はすべて所有しているプラモデルやフィギュアです。

最近の記事

初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MAX-03 アッザム』

●開発経緯  南極条約締結から地球侵攻作戦の発動により、短期決着が絶望的となったジオン公国軍は圧倒的な国力差を補うため、汎用性を犠牲にする代わりに“MS以上の高火力や高機動、重装甲”を持つ一騎当千の局地戦用兵器の開発、“モビルアーマー構想”を打ち出すことになります。  本機は一応モビルアーマーに分類されますが、開発がスタートした時点でモビルアーマー構想は確立していませんでした。与えられた型式番号“MAX”はモビルアーマーというカテゴリーやそのフォーマットを確立させるための

    • 初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-08 ゾゴック』

      ●開発経緯  ジオン公国軍は連邦軍総司令部ジャブローを叩くことで抗戦能力を奪い、降伏へ導くという戦略を立てました。しかし、厚い岩盤で覆われた地底に建設されたジャブローは戦略核の直撃にも耐えられると言われています。そのため、当初はコロニー落としによって、ジャブロー陥落を目論みましたが、これに失敗したことで、直接ジャブローへ侵攻する必要が生じてしまいました。  ジャブローは南米アマゾン川流域にあり、通常のMSでの侵攻は困難で、正確な所在地すら特定できていません。そのため、ジャ

      • 初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-04N アッグガイ』

        ●開発経緯  ジオン公国軍は連邦軍総司令部ジャブローを叩くことで抗戦能力を奪い、降伏へ導くという戦略を立てました。しかし、厚い岩盤で覆われた地底に建設されたジャブローは戦略核の直撃にも耐えられると言われています。そのため、当初はコロニー落としによって、ジャブロー陥落を目論みましたが、これに失敗したことで、直接ジャブローへ侵攻する必要が生じてしまいました。  ジャブローは南米アマゾン川流域にあり、通常のMSでの侵攻は困難で、正確な所在地すら特定できていません。そのため、ジャ

        • 初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-04G ジュアッグ』

          ●開発経緯  ジオン公国軍は連邦軍総司令部ジャブローを叩くことで抗戦能力を奪い、降伏へ導くという戦略を立てました。しかし、厚い岩盤で覆われた地底に建設されたジャブローは戦略核の直撃にも耐えられると言われています。そのため、当初はコロニー落としによって、ジャブロー陥落を目論みましたが、これに失敗したことで、直接ジャブローへ侵攻する必要が生じてしまいました。  ジャブローは南米アマゾン川流域にあり、通常のMSでの侵攻は困難で、正確な所在地すら特定できていません。そのため、ジャ

          第16回初心者のための機動戦士ガンダム解説『ホワイトベース、西へ』

           ホワイトベースは大気圏突入の直前にシャア・アズナブル少佐の妨害を受け、進路がそれてしまったため、ジャブローがある南米ではなく、公国軍の勢力が強い北米に降下してしまいます。そこで地球攻撃軍司令ガルマ・ザビ大佐の執拗な攻撃を受けるも、これをなんとか退けました。しかし、公国軍の制空権内では補給を受けることができないため、西へと進むことになります。 ●ガルマ直属部隊の攻撃  U.C.0079年10月5日、ガルマの恋人であるニューヤーク前市長の娘、イセリナ・エッシェンバッハがガル

          第16回初心者のための機動戦士ガンダム解説『ホワイトベース、西へ』

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『EMS-05 アッグ』

          ●開発経緯  ジオン公国軍は連邦軍総司令部ジャブローを叩くことで抗戦能力を奪い、降伏へ導くという戦略を立てました。しかし、厚い岩盤で覆われた地底に建設されたジャブローは戦略核の直撃にも耐えられると言われています。そのため、当初はコロニー落としによって、ジャブロー陥落を目論みましたが、これに失敗したことで、直接ジャブローへ侵攻する必要が生じてしまいました。  ジャブローは南米アマゾン川流域にあり、通常のMSでの侵攻は困難で、正確な所在地すら特定できていません。そのため、ジャ

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『EMS-05 アッグ』

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-10 ゾック』

          ●開発経緯  ジオン公国軍は地球侵攻に際して、地球の表面積の約7割が海洋で占められていることから海洋戦力が必要だと考え、水陸両用MSの開発を進めました。  水陸両用MSとして初めて制式採用されることになったMSM-03は海水を使用して機体を冷却することによって、それまで排熱の問題でMSには搭載できなかった高出力ジェネレーターを搭載し、メガ粒子砲の運用も可能であることを証明しました。  本機は海水を冷却剤として使用できるという水陸両用MSの利点を最大限に利用して、火力の強

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-10 ゾック』

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-07S 指揮官用ズゴック』

          ●開発経緯  ジオン公国軍は地球侵攻に際して、地球の表面積の約7割が海洋で占められていることから海洋戦力が必要だと考え、水陸両用MSの開発を進めました。  本機の開発を担当することになったMIP社は主にMAの開発を行っており、MSの開発実績はありませんでした。そのため、水陸両用MSとして初めて制式採用されたツィマット社の“MSM-03 ゴッグ”と同時期に開発はスタートしましたが、完成は大幅に遅延してしまいました。当初、与えられる予定だったMSM-04という型式番号は先にロ

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-07S 指揮官用ズゴック』

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-07 ズゴック』

          ●開発経緯  ジオン公国軍は地球侵攻に際して、地球の表面積の約7割が海洋で占められていることから海洋戦力が必要だと考え、水陸両用MSの開発を進めました。  本機の開発を担当することになったMIP社は主にMAの開発を行っており、MSの開発実績はありませんでした。そのため、水陸両用MSとして初めて制式採用されたツィマット社の“MSM-03 ゴッグ”と同時期に開発はスタートしましたが、完成は大幅に遅延してしまいました。当初、与えられる予定だったMSM-04という型式番号は先にロ

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-07 ズゴック』

          第15回初心者のための機動戦士ガンダム解説『北米の激戦』

           サイド7を出港したホワイトベースは地球連邦軍の軍事基地であるルナツーに到着しました。そこでひと悶着あったものの、護衛のサラミス級を1隻付けてもらい、南米にある連邦軍総司令部ジャブローへ向かうことになります。  しかし、大気圏突入直前にシャア・アズナブル率いるファルメル隊から攻撃を仕掛けられます。これをなんとか振り切ったホワイトベース隊でしたが、予定していた降下軌道から大きく逸れてしまい、公国軍の勢力が強い北米に降り立ってしまったのです。 ●ガルマ出撃  U.C.007

          第15回初心者のための機動戦士ガンダム解説『北米の激戦』

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-04 アッガイ』

          ●開発経緯  ジオン公国軍は地球侵攻に際して、地球の表面積の約7割が海洋で占められていることから海洋戦力が必要だと考え、水陸両用MSの開発を進めました。  最初にツィマット社の開発した“MSM-03 ゴッグ”が制式採用され、一定の戦果を挙げましたが、陸上での稼働時間や機動性、運動性などに問題があったことから新たな水陸両用MS開発が進められることになります。  本機の開発はMIP社が開発する水陸両用MSよりも後から始まりましたが、MIP社はMSの開発実績がなく、より高い完

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『MSM-04 アッガイ』

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『ザンジバル級機動巡洋艦』

          ●開発経緯  ジオン公国軍は地球連邦軍との戦いを見据えて、サイド3と地球という長距離の補給線維持を目的に本級を開発しました。  公国軍では唯一の大気圏内外での運用を前提とした万能艦で、単艦での大気圏突入、大気圏内での巡航が可能なほか、ブースターを装着することで大気圏離脱を行うことができます。  開発自体は“ムサイ級軽巡洋艦”の就役直後からスタートしており、一番艦はU.C.0076年6月には竣工していますが、実戦投入されたのは一年戦争後期になってからだと思われます。 ●

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『ザンジバル級機動巡洋艦』

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『CB-X5 ガンペリー』

          ●開発経緯  地球連邦軍がジオン公国軍のMSに対抗する形で発動したV作戦の一環として、RXシリーズの開発と併せて、大気圏内でのMSの輸送、運搬を目的に開発されました。  基本的な構造は既存の輸送機であるミデアと大きな違いはありませんが、最初からMSを搭載することを想定していたり、ペガサス級強襲揚陸艦の格納庫に収納することができるよう設計されています。 ●兵員輸送機としても運用されるVTOL機  本機は3基のローターにより、垂直離着陸や空中でのホバリングが可能なVTOL

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『CB-X5 ガンペリー』

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『ペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベース』

          ●開発経緯  U.C.0058年、ジオン共和国が独立を宣言すると、それに対抗して、地球連邦軍は“60年代軍備増強計画”を進め、宇宙艦隊の編成を主軸として、マゼラン級やサラミス級の開発を行い、宇宙軍を設立します。  しかし、共和国軍側も新兵器の開発を進めて、それに対抗しました。連邦軍は共和国に圧力をかけるため、マゼラン級やサラミス級を大量配備するなど、宇宙軍の更なる拡充を図りました。“70年代軍備増強計画”です。  この計画の中で進められたのが開発中だった航宙戦闘機“FF

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『ペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベース』

          第14回初心者のための機動戦士ガンダム解説『大気圏突入』

           U.C.0079年9月16日、最新鋭のペガサス級強襲揚陸艦“ホワイトベース”がジャブローを出港し、サイド7へ向かいました。そこで試作MSを受領し、そのまま実戦テストに移行する予定でした。しかし、9月18日にサイド7はシャア・アズナブル少佐率いるファルメル隊の強襲に遭い、正規の軍人や技術者のほとんどは戦死してしまい、残ったのは士官候補生や訓練生ばかりでした。彼らは破壊を免れたMSやそのパーツを詰め込めるだけ詰め込んで、避難民と共にサイド7を脱出しました。  詳しくは前回の記

          第14回初心者のための機動戦士ガンダム解説『大気圏突入』

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『RX-78-2 ガンダム』

          ●開発経緯  地球連邦軍はジオン公国軍のMSに対抗するため、“V作戦”を発動し、MSの開発を進めました。先に完成したRX-75は既存兵器の延長線上に位置するもので、MSとしての完成度はまだまだ低いものでしたが、鹵獲したMS-06を徹底的に研究し、開発したRX-77はMS-06に引けを取らない完成度の高い機体として完成しました。  しかし、公国軍がMSの汎用性に注目し、単一機種で全ての戦場に対応しようとしたのに対し、連邦軍は戦闘距離別にMSを運用するという思想からRX-75

          初心者のための機動戦士ガンダム兵器解説『RX-78-2 ガンダム』