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東日本日本海側縦断旅で出会ったトウモロコシ

結論

  • 2024年野菜の日に紹介するのは、山梨県、長野県、青森県で味わえるトウモロコシ。

  • トウモロコシは、鮮度が命。

  • 茹でることが面倒な場合、ヒゲを切り落とし、皮を1枚分残してから、電子レンジで500W5分加熱。(取り出すとき、ヤケドするため、軍手など着用して取り出すこと推奨。)


8月31日は野菜の日

1983年、全国青果物商業協同組合連合会、食料品流通改善協会など9つの団体は、8月31日を「野菜の日」と制定しました。おいしさ、栄養価の高さなど野菜の魅力を伝え、もっと食べてほしいという目的です。ちなみに、8月24日は、8月31日の上にあり、野菜の上にかけることから、ドレッシングの日と制定されています。

2024年野菜の日のテーマは、トウモロコシ

2024年の野菜の日は、旅先で出会ったトウモロコシについて話します。まだまだ旬のものもあれば、すでに旬を過ぎたものもあります。2025年以降の参考になれば嬉しいです。

トウモロコシが甘くなりやすい気候とは?

トウモロコシは果物と同じく、1日の寒暖差があるほど、糖分を蓄えます。昼は光合成により、デンプンを作り出します。光から、エネルギーを生み出すため、デンプンを消費する量は少ないです。一方、暗くなる夜は、昼間に蓄えたデンプンを使って生きます。涼しいほど、トウモロコシは、穏やかに過ごすことができるため、昼に蓄えたデンプンの消費量も減少します。そのため、朝になっても、デンプンがたっぷり残り、甘くなります。

河川が山の砂礫を運ぶことによって誕生する扇状地、火山活動により誕生した土地を好みます。トウモロコシは、水はけがよく、風通しのいい環境を好みます。

トウモロコシは、生き物である。

トウモロコシは、茎から切り離されても生きています。収穫した瞬間から鮮度が落ちます。暑いほど、蓄えていたデンプンをエネルギーとして消費してしまいます。そのため、時間が経つと、甘さが消えていきます。1日のうち、最も涼しい早朝に、農家が早起きして収穫します。

買ってすぐ茹でることが、トウモロコシを美味しく味わう基本です。当時、トウモロコシが生き物であることを知らずに、北海道でトウモロコシと2,3日間、旅してから、帰宅後、食べていると、全く甘くないことがありました。

実はトウモロコシの一部でしかない

実を取って食べて余った芯は炊飯器に入れてご飯と一緒に炊きます。風味がお米に移ります。トウモロコシの甘さも感じられます。芯で出汁を取っても、トウモロコシの風味が感じられます。トウモロコシの実は、ほんの一部に過ぎないことを思い知らされました。

北海道では、ヒゲの部分をお茶として味わうことがあります。もろこし茶は、香ばしさと、ほのかなトウモロコシの風味がします。

トウモロコシの見極め方

JA全農広報部によると、下の3点を意識して選ぶと、より美味しいトウモロコシに当たることができます。

  • ひげがふさふさしていて、茶褐色に枯れていること。

  • ずっしり重さがあり、頭までパンパンに張っていること。

  • 皮の表面、軸の切り口がみずみずしいこと。

山梨県で生産されている甘いトウモロコシ

山梨県は、富士川に向かって流れる河川の影響により、扇状地が広がっています。扇状地は、山々の砂礫によって、水はけのよい土地です。さらに、日本有数の日照時間の長さも誇ります。

山梨県では、2種類のトウモロコシに出会いました。日本海側縦断旅行時は、旬を過ぎてしまうため、事前に、いただきました。

甘々娘カンカンムスメ

山梨県、静岡県を中心に生産されています。6月が旬です。名前のとおり、甘いです。鮮度がよいものは、皮をむいて、そのまま食べることができます。鮮度を保つため、発泡スチロール箱の中に保冷剤とともに入れて持ち帰りました。

ひげを切り落とし、薄皮を残して電子レンジで500W5分ほど加熱すると、美味しくいただけます。電子レンジから取り出すとき、触るとヤケドします。軍手をはめてから取り出すことを推奨します。

きみひめ

甲府市南部中道地区で栽培されている品種です。6~7月に食べられます。甘々娘と同様に、皮が柔らかく、採れたてのものは生でも食べられます。しかし、燃料費の高騰など栽培するのにお金がかかりすぎることから、2024年をもって生産が終了される予定です。数年後、次世代のエースが登場する予定です。

2025年も、わずかながら生産されますが、入手困難の幻のとうもろこしになるでしょう。

きみひめは、アイスクリームで食べました。淡い黄色で、甘味が感じられました。

きみひめを使ったアイスクリーム

長野県信濃町は、もろこし街道がある。

中央東線、篠ノ井線経由で長野駅で下車しました。長野駅ビルには、期間限定で信濃町のジェラート屋さんがありました。看板商品はとうもろこしのジェラートでした。信濃町で採れた食材を中心に、9種類ありました。1番多くの味を楽しめるシステムを注文しがちです。

トウモロコシジェラートは、トウモロコシの風味が活かされており、果物かと思わされる甘さでした。

信濃町は、長野県にあります。牛の顔を長野県と例えるならば、角の間、頭頂部付近ににあります。信濃町は西側に、黒姫山、飯縄山がそびえており、野尻湖に向かって、黒姫高原が広がっています。特に、県道36号(野尻湖から戸隠に抜ける県道)はもろこし街道と呼ばれています。8月は、トウモロコシが豊富に採れます。茹でたトウモロコシもずらりと並びます。信濃町観光公式サイトによると、特に甘いと感じられる品種は、「ゴールドラッシュ」、「サニーショコラ」です。

青森県のダケきみ

嶽きみは、青森県で誕生したオリジナル品種です。岩木山の麓、嶽温泉付近で生産されています。8月下旬〜10月上旬が旬です。産直でもスーパーマーケットでも購入可能です。

土手町商店街にあったお惣菜屋さんで購入。

地元では、天麩羅でも食べられています。塩をつけて食べると、より甘さが引き立ちます。茹でとうもろこしは、薄皮のプチプチ弾ける食感がわかり、天麩羅にすると、衣のサクサク感、甘さが広がりました。



全国各地には、今回紹介したトウモロコシの他にも、甘く美味しい産地、品種があります。2024年は間に合わないかもしれません。しかし、2025年、新たなトウモロコシに向き合いたいです。

参考文献

JA全農広報部(監修),(2022),JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方,KADOKAWA

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たびてく@一人旅ガチ勢
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