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【材料】墨  膠文化研究会公開研究会「膠 玄と色」

 前回のnoteで文房四宝(筆墨硯紙)のうち「筆」について取り上げましたので、今回は「」についてです。と紹介したいところですが、墨の世界は非常に奥が深く、その全貌が私には把握できていません。
 墨に関する幾多の説には、人々の願望が生んだ実証に基づかない俗説の類いも含まれ、未だに多くの人々を惑わせているといいます。きっと私も、まだまだ知らないことだらけなのだと思います。

 墨は、を主原料につくられています。京上膠が製造停止に追い込まれた時、墨屋は膠の確保に頭を悩ませました。墨にとって膠は大変重要なのです。墨の色を見極める時も、膠による分散の様子を見ると研究者の方からお聞きしたことがあります。それまで私は、膠のことを考えて墨を見たことがなかったので、なるほどと大変納得しました。

 今回、膠文化研究会第14回公開研究会膠 玄と色」という、墨愛好家必見の研究会を見つけました。あわせて、古梅園所蔵の貴重な古墨と書籍資料の企画展示もおこなわれるそうです。すでに5月6日(金)から参加申込みがはじまっています。詳細は下記でご確認ください。

 豊かな色彩を展開する日本絵画においても常に用いられてきた墨の玄(くろ)。書においても、墨と料紙装飾が一体となった玄妙な世界が探求されるなどし、他の美術分野にも広く影響を与えてきました。東洋美術の象徴ともいえるその墨の玄を支えてきたのも、また膠でした。

 今回は、書が専門の九州国立博物館島谷弘幸館長に装飾料紙と墨の世界を、そして現存する日本最古の墨メーカー古梅園の竹住享氏に、その歴史や製造工程についてお話しいただきます。また、墨の構造や機能について宇髙健太郎委員が概説します。

 同時に、古梅園松井家に数百年にわたって秘蔵されてきた古墨や古文書などの展示を開催いたします。貴重な資料を前に、墨や膠の精髄に触れていただくことのできる稀有な機会です。

膠文化研究会第14回公開研究会「膠 玄と色」

↓↓↓公開研究会主催の膠文化研究会


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 このnoteは、公開研究会と企画展示開催後、展示の取材記事に改め、再度投稿したいと思います。







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