![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136041544/rectangle_large_type_2_155a678328708c4b1cb0d3051ac85136.png?width=1200)
【薬膳編】五行学説3 ≪肝≫とは?
春は『肝』と言われるわけ
中医学でいうところの自然界、整体観念の視点でみると、
以下のように言われています。
肝気は東方から吹き、温かい春風に乗じて草木のようにのびやかに
成長しはじめ、冬に寒くて固くなっていた身体はやわらかくなり
温まっていく
「肝」は伸びやかなことを好み、気の上昇、気の動きを司り全身の気の昇発運動を調節しています。
まさに、春の気候に合わせるように、ウキウキしたり不安になったり、ワクワクしたりとそんな風にイメージするとわかりやすいと思います。
肝の生理機能
「肝」は、肝臓と胆のうの臓腑のことです。
解剖学的には、右の脇腹に位置します。
身体の中で、最も血液を豊富に含む臓器です
血の貯蔵、血流のコントロール、消化機能の促進、精神活動の調節などに関わっています。
肝の生理機能
① 精神情緒の安定を維持する
② 気機(気の運動)をスムーズに巡らせる
・気・血・臓腑の働きを正常にさせる
・血液循環を正常に保つ
・水の代謝を順調に行う
③ 消化と吸収を促進する
④ 女性の排卵・月経、男性の射精の正常を保つ(肝と腎のバランス)
⑤ 蔵血を司る
⑥ 筋を司る(五体)
⑦ 華(臓腑機能の良し悪し)は爪に現れる(五華)
「爪は筋の余り」
⑧ 目に通じる(五竅竅とは穴の意味)
⑨ 液体は涙(五液)
⑩ 情志は怒(五志)
胆の生理機能
胆は肝の裏にあり、肝の疏泄(疏散させたり、外に排泄すること)をたすけ不良な刺激を助け、精神情緒を安定させ、精・気・血・津液の正常な運行と代謝を維持する役割があります。
① 決断を司る(物事を決定)
② 胆汁の分泌と貯蔵
肝の精血から胆汁を作り、胆汁は胆で貯蔵され分泌される
![](https://assets.st-note.com/img/1712131340529-b0WYVKkJt7.png?width=1200)
新生活で
この時期は、新しい生活や環境で精神的にも落ち着かなくなることがふえます。
黄砂や花粉の飛散もありアレルギー症状も出やすいです。
疲れやすくなったりすることも。
気が付くとこんな症状が・・・
・食欲不振
・胸脇痛や少腹部の脹痛
・憂鬱(不安)
・易怒(イライラ)
・頭痛 めまい
・不眠 多夢(夢をよく見る)
・生理不順
・目の疾病(目のかすみ、目の乾燥、視力低下、めまい)
等々
肝をいたわる
肝は蔵血の臓器だとお話ししました。
まずは、「血」を増やしたり補う【補血】の食材や
【清肝】といって「肝」の熱をとる食材、
気の巡りをよくする【理気】の食材をとりいれてみましょう。
血を増やす
ほうれん草 小松菜 人参 落花生 ぶどう ライチ よもぎ
松の実 黒豆 カシス 黒胡麻
赤貝 あさり あわび いか 牡蛎 たこ ひじき
レバー(牛・豚・鶏) たまご 肉類
*レバーは、「以臓補臓」(類似するものを利用する)
といって、レバー=肝臓をたべるとよいとされる。
熱を冷ます
せり 豆苗 トマト マッシュルーム こごみ せり 菜の花 三つ葉
ふきのとう えのきだけ にら
アナゴ くらげ 寒天
レンズマメ 緑豆 たんぽぽ ウーロン茶 カモミール 菊花 ラベンダー
気を巡らす
柑橘類(金柑・グレープフルーツ・ネーブルオレンジなど)いちご
みかん ゆず
三つ葉 みょうが らっきょう バジル ターメリック カルダモン
カモミール ジャスミン
香りのあるものや、酸味のあるものは肝の気に効果があると
いわれています。
食事でなくても、香りのあるお茶、フルーツティーやフレーバーティー、
ハーブティーなど手軽に扱えるお茶類で試してみてはいかがでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1712127333998-2aMhF1XTRC.png?width=1200)
いいなと思ったら応援しよう!
![てんみ堂☆ゆうこ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107952197/profile_68cbb44566879151b3b8d3337fbc87c1.jpg?width=600&crop=1:1,smart)