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【薬膳編】五行学説 「肺」をひもとく🎃
秋の五臓「肺」
気が付けば、『立冬』を控えた秋土用の時期をむかえつつあります。
朝晩の冷え込みと、昼間の気温の高さに体がついていかず
やたらと、くしゃみが出たり鼻水が出たり
肌が乾燥したり、便秘になったりと不調がつづいたりしてませんか?
「肺」は、鼻に通じて外気とつながり、季節の変化に敏感で
六淫邪気が侵入しやすい臓器になります
ちなみに、秋の邪気は「燥」です。
五臓六腑のなかでは肺は最も高い位置にあり、
呼吸によりほかの臓腑に新鮮な「気」を送ります。
そして、君主の官である「心」を補佐するので『相輔の官」といい、全身の血・津液を調節する「治節」の働きがあります
肺気は、秋のきれいな空気のようにいつも清潔な状態を保ち、乾燥を嫌い、
潤うことを好む臓器です。
とてもデリケートなため「嬌臓」とも呼ばれます。
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肺の生理機能
1 呼吸と気を司り、宣発と粛降を司る
⇒呼気により濁気を呼出・・・宣発
肺気の上に向き、体表に向いた作用・・発汗
⇒吸気により自然界の清気を吸入し身体に新鮮な空気を取り入れる・・粛降
⇒気化作用により尿を生成し排泄する ・・・通調水道
「肺」は上位にあるため「水の上源」ともいう
2 百脈が集合する
⇒全身の血脈はみな肺に集まり呼吸と気を司る働きにより気体交換を行う
⇒作られた新鮮な気・血は宣発と粛降によりまた全身に巡り、全身の気血津液を調整する。
五華 ・・・ 皮毛や皮膚にあらわれる
五竅・・・ 鼻に通じる。臭覚、鼻の通り、発声に関係する
五液 ・・・ 涕はなみずのこと
五志 ・・・ 悲・憂い 秋は物悲しい気持ちになりやすい
五腑 ・・・ 大腸 水の代謝に関わるため「大腸主津」といわれる
主な症状
肺 ・・ 悪寒 発熱 鼻づまり 咳嗽(せき)喘息 胸痛 痰 喀血など
大腸・・ 腹痛 腹脹 血便 便秘など
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この時期おすすめの食材
この時期は乾燥に気をつけなくてはいけません。
肌が乾燥したり、便秘になりやすくなります。
肺は乾燥を嫌う臓器。
水分をとるのも大事ですが、食材から摂取することも大事になります。
まず、基本は、秋の色である白い食材。
大根 百合根 銀杏 りんご(なかは白い) レンコン
梨 山芋 松の実 白きくらげ とうふ
などです。
秋の五味である辛味の食材も取り入れましょう
紫蘇 生姜 ネギ みょうが からし など
薬味を浮かべていただけるとわかりやすいでしょう。
香りもあるので、落ち込みやすい気を巡らせてくれます。
華流ドラマでも、皇帝が便秘気味の時のセリフに
いわゆる内官が答えるのですが「潤肺の料理をお出ししなさい」と。
潤肺、読んで字のごとく肺を潤すということですが、
便秘の時は肺から治せば便秘が軽減されるという施膳になります。
水分が足りない(発汗や頻尿)というだけではなく、夏の暑さや季節外れの気温の高さにより体内に余分な熱がある場合も考えられます。
とはいえ、旬の食材はその時期にあったものが収穫されます。
おいしい時期においしいものを食べると
からだはとても喜ぶと思います。
参考にしていただけると幸いです。
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