【薬膳編】No.10 薬膳は#未病先防#が基本。
未病先防
中医学では、治療よりも予防、そして養生が大事とかんがえます。
疾病になってから治療をするより、疾病を防ぐことの方が大事だという
認識です。
予防の意味は、疾病になることをふせぐことと、疾病発生後の病状の悪化
を防ぐという二つの意味があるといわれています。
「からだの声」をきく
中医学を勉強するようになって
自分の体の状態を意識するようになりました。
たとえば、
・身体が重だるく感じる
・昨日と違うところが痛い
・便秘かな?
・むくみがあるが、トイレの回数に変化は?
など、実はとてもありきたりなことですが
どうしてか?ととても考えることが多くなりました。
まず、「からだが重だるく感じる」としましょう。
何を食べた?・・・食べ過ぎ、飲み過ぎ
お天気はどう?・・寒暖差はどうか、晴か雨か
血行は?・・・頭痛や肩こり腰痛、月経痛はあるか
冷えはない?・・・手足の冷え、おなかの冷え、背中の冷え
睡眠は?・・・よく眠れたか、入眠や目覚めの具合
不安感はない?・・イライラ感、焦り、恐怖感などはないか
重だるく感じるだけで、実はこんなにも原因が考えられるわけです。
自然界が動いているということは
生き物である人間も、毎日変化しているので
睡眠のリズム、活動、飲食の寒熱温涼、五味をあわせて
季節に順応しながら調子を整えることが、
正気を養い予防することにつながります。
薬膳は『薬』ではない
人体は、両親から受け継いだ遺伝的な要素『先天の精』(生命力の源)と
自然界の精気(酸素)と飲食物からなる精気の『後天の精』からなりたち、
飲食物から栄養源を取り込んで『先天の精』を補いながら生命を維持していくといわれます。
薬膳料理、薬膳茶は
「医食同源」「薬食同源」と言われるように
自然のものをとりいれて、身体の調子をととのえて、
薬を服用することがあっても
薬効を十分に補える体力や気力を作り出すものだと
かんがえていただけるといいかなとおもいます。
身体の声を聴いて、
いつもと違うと感じれば
迷うことなく医療機関にかかってください。