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長いやつ

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私の解離と沈没船

私はすぐ解離するので、メールアドレスやパスワードはいざというときに見るノートに全部書いてある。
さっきnoteのアカウントを新しく作ろうと思ったらヤフメのアドレスがどうしてもわからなかった。
焦った。
でも、そういうことには慣れているので冷静になったら思い出せた。

昨日からTwitterが大騒ぎになっている。
タイタニック放映後だ。

人々が、沈みゆく船に乗っているようだと言った。
或いは最後ま

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今日この佳き日

10月30日、私はこの日のことを書き残しておかなくてはならない。書きながらも落ち着いてなどいられはないけれど書かねばならぬのだ。
正直これだけで自分にはわかる。

ただ長きに渡って、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、眠剤も一切効かない不眠になり度々食欲も失い、特定の出来事を思い出すと心因性咳嗽は止まらなくなり、特定の人と関わると帰宅してから何度も嘔吐した。
そんな日々をどうにか耐えながら筋トレに励ん

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別れは唐突に

私にとって、怒ってても初めて話を聞いてくれた人でした。
殴られても何されてもよかったです。
話を聞いてくれたから。
そんな人がこの世にいるんだって思った。
こんな自由に生きてもいいんだと思った。
私もそうなりたいと思った。
楽しくなれそうだった。

でも、担当はずっとパニック起こしたり死にたがる私の話を聞いてくれた。
忙しいとか言いつつも。
その人が、いい人じゃないよって言った。
いいところがどれ

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高級とはやさしさか

6回分で1100円のお試しセットがセールで800円になっていたので、合わせ買い対象の都合もあって買ってみた。
少し前にTwitterのPRで見かけて気になっていたのだ。癖毛が扱いやすくなるとか、寝癖がつきにくいとか、ハイダメージ毛にかなり良さそうな宣伝文句だった。
母親が天パだ。私も妹もストレートだけど癖がないわけではないらしく、学生時代から広がったりもしゃもしゃして汚らしく見えるのを気にしてきた

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人間不信

何回も読んだハコヅメを途中まで読んだあと、脳外科の漫画をずっと読んでいた。眠くなったら可能な限りいつでも寝る。可能なら24時間睡眠だっていいのに。

ミヤビちゃんの記憶障害のMRIから自分の脳について考え込んだ。
閉所恐怖症で1枚だけ撮れたMRI画像を見てヤブ医者が脳が変形していると言ったらしいことを看護師から聞いたけど、なぜ患者本人に伝えないのか。
どうせわからないと思ってなんだろう。

解離を

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コンサータを飲む機会に恵まれた

25の頃、朝9時半からの事務職をしていたときに
「自分には絶対にドーパミンが足りない」
そう確信していた。
他にもそういう人はいると思うけれど身体のどこがどうなって不具合が出ているのか、私には何となくわかるのだ。

多動については24のとき上司に指摘された。
自分ではそのつもりはなかったのだが、足をぶらぶらさせたり椅子をクルクル回したり頻繁にトイレに立ったり(それは集中力を補うために珈琲をがぶ飲み

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モラハラを受けると

幸い私には助けてくれる人がいた。その上で起こったこと。

これは書くのも辛い。何をしても怒られるんじゃないかと思ってしまうこと。LINEの通知で怖くなること。動悸がしてくること。顔色を窺うようになること。明るく楽しい話題を提供しなければと思うこと。

そこから光過敏(眩しくて部屋を真っ暗にしていた)聴覚過敏(外の音が普段の数倍きつかった)、スーパーに行っても何を買っていいのかわからない、何も決めら

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山田宗樹「嫌われ松子の一生」

女性にとっては吐き気がするような本であることは最初に伝えておく。

映画「嫌われ松子の一生」を観て、
「私だ!」と思った。
特に「なんでよ!」って叫ぶ場面なんか。

これはアダルトチルドレンの物語だと個人的に思っているのだけど、変わってゆく中谷美紀さんの演技とミュージカル調なのが私は気に入った。

そこで原作も読んでみようとなったわけだ。
実際に手に取ると重くて重くて、数ページ読んではやめた。

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モラハラと愛

どこからが境目だろうね。
執着はすごい。
じゃあ、愛と共依存の境目は。
依存と愛の境目は。
私たちなんもわからないで生きてる。

まじで何もできんとき

無理してでも食べること、気絶して寝ること、酒と煙草を買いに行くこと。
この徒歩1分のコンビニに行くのがしんどいのである。
身体が重くて重くて、10分歩いたような気持ちだ。もしくはエコバッグ袋2つ持って帰るようなものである。

眠くて眠くて仕方がない。眠気の波が来て時間を見ても30分ほどしか経っていない。

それでも出来ることをしなけりゃ何も変わらない。
入院先の看護師さんが言っていた。
「生きるっ

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日記を書く練習

日記を書く練習

最近の私の睡眠状況について、気づいたことがある。動物の睡眠はこういう感覚なんじゃないのか、ということだ。
外の音を遠くで聞きながらうとうとしては目を覚まし、またうとうとする。熟睡するということがない。
夢は見る。でもそれは考え事をしているのか、夢の中で考え事をしているのか、境目が曖昧だ。
だから考えた内容も夢の内容も覚えていない。

今日はしっかり夢を見た。
3時間程度の中で何個も短編を繰り返し見

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現代のロミオとジュリエット

また深夜に目が覚めた。
こんな時間になっても部屋は暑くて、夏バテはしない体質とはいえ猛暑もいい加減にして欲しい気持ちになっている。
暑いね、と言いながら帰ってきて欲しい人がいる。

今は対面で呼ぶのはやめた。ロミオだと叶わないまま終わってしまうからだ。
だったらタイタニックのジャックの方が一矢報いている感じがするし、さらには他の呼び方の方が少しでも一緒にいられそうなものだ。

そんなに美しいもので

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数分のことで何文字も書くのがエッセイだというから。

2:40に目が覚めて、あれこれした後ゴミを出しに行った。
夜と朝の真ん中。空の色が薄蒼い。
あれだけ暑かった気温も下がって気持ちいい空気が流れていた。

飲み帰り、歩いているときのそれだ。
ずっとここにいたい、と思った。
そうこうしているうちにカラスは鳴くし、川には行きたくなってしまうし、妙な感傷に浸ってしまって撤収してきたというわけだ。

もう空は明るい。
夏のあいだの、あの一瞬だけ混ざった朝と

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天童荒太「悼む人」※12/3加筆修正

人に迷惑をかけてはいけない、とほとんどの場合に私たちは育てられる。
実際には人に迷惑をかけて生きているし無自覚に誰かを傷つけていて、憎まれることもあるだろう。
私だって凄惨な事件を見聞きしたり自分が酷い目に遭わされたら、迷惑な悪人というイメージを持たずにはいられない。

主人公である静人は、人の死を聞きつけては近所や家族に尋ね歩き、故人がどんなに評判の悪い人物でも最期を迎えた場所で悼む旅をしていた

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