自己分析
境界性人格
自我が弱い
感情に左右され
手綱を握りしめることが
出来ないでいた
何か身体に
入ってきたのか
さあ
分からない
科学的認識には
遠く
よく分からないもので
埋めたがる
何かのせいにしたがる
逃げたのは
そっちじゃないか
一度道を踏み外したなら
それは永遠に記録され
すべてはそこから
始まる
繋がる
だから
道を踏み外す
その時に
いのちを懸けて
踏みとどまる
その方が
よっぽど価値があると
一周回って
理解した
自我が弱かった
制御できなかった
いろいろ
環境汚染物質のせい
添加物のせい
ゲームのせい
教育環境のせい
いろいろ
思いつくまま
逃げたまま
挙げるけど
真っすぐ下を見たら
足元は
相変わらず
おぼつかない
あいつなんか変だな
そう言われた時
そう言われているような
そんな気がした時
孤独の果てに
何が支えだったのか
自我が弱いから
そうも考えられなかった
沈むしかなかった
出来る限りのことは
やったんだ
15歳で
誰があんなに
地獄のうつ病を
経験するだろうか
それでも
出来ることは
やったんだ
運命だとしても
疲れたから
ちょっと
学校から離れたいと
言ったとしても
鬱で塗りつぶされて
何もできなかった時間は
そのまま
僕の記録となる
学業の成績となる
誰よりも
大学受験のための勉強を
早く始めたってのによ
誰よりも
遅く
大学に
40歳過ぎて入って
年齢で落とされ続ける
就活
自我が弱かったから?
思春期で
何一つ
自分を見つけられなかったから?
すべてが
アクリル板の向こう
どうでもいい
どうでもいいよ
帰ってゲームするから
ドラクエ終わったけど
レベル99にするから
ほっといてくれよ
すべての時間が
記録され
足元は相変わらず
おぼつかない
宮台真司が言う
承認の供給不足だっただけか?
自我が弱いから
過剰に適応して
疲れたと言って
道を踏み外したら
自己責任だと言って
限界だった僕を
ナイフで突き刺すように
現実は雪崩落ちる
今日
ヤンキー先生が
政治家を引退した
一度踏み外した道を
やり直すモデルにしたかった
だけど
歪んだものは
直らなかったらしい
そう結論されて
やり直そうと必死にもがく
僕に何かが重く圧し掛かる
踏み外しそうな時に
ぶん殴ってくれる
そんな幸運に
愛ある幸運に
承認の供給不足な
世の中に
求めても無駄だろうけど
今そうならば
愛を降らせよ
この街に───