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「ひと言」の力を鍛える

vol.1376

生成AIの登場により、「分からないこと」人に聞くことがグッと減りました

もちろん、以前からググるなど自分で調べていましたが、ちょっと複雑だと感じることは、そのことをよく知っている人に聞いた方が早いわけです。

でも、今は生成AIに聞いてしまえば、簡単に要点が聞けますし、その回答の内容が難しければ

「小学生でも分かるように簡単に説明して」

とプロンプトを打ち込めば、子どもでも理解できるように分かりやすく説明してくれます。

私は、この「簡単に説明する」力が、今後ますます価値を持つと思うのです。

〜ということで、本日は【「ひと言」力を鍛える】と題して、そのワケをお話しいたします😊


「コトパ」の時代

まず、様々なコンテンツダイパ重視の時代になっています。

ショート動画が主流になり、映画やドラマなどの長尺は倍速で見るのが当たり前。

学習もテキストではなく、要点がパッと分かる学習動画で学ぶ人が増えています。

もちろん、テキストも同じです。

昔はメール長々と文章を書き綴っていましたが、今はチャットでの短いメッセージが基本になっている。

一方で、意外と変わらないのが、会話でのコミュニケーションです。

…私もよくやってしまうのですが、ついつい話が長くなってしまう…(汗)

そんな中、電通西日本でコピーライターや、クリエイティブディレクターとして活躍する手代木聡さんの著書【言いたいことは小5レベルの言葉でまとめる】で興味深い言葉がありました。

コトバ・イズ・マネー

〈東洋経済オンライン / 2025年1月28日〉

つまり、「言葉は金なり」

言葉と上手に付き合えることは、お金と同じように貴重な価値があるということです。

先程の生成AIに「小学生に分かるように説明してもらう」という話をしましたが、まさにタイパ時代は「分かりやすさ」がカギとなる。

これまでは、知識をたくさん持っている人価値を持っていたので、難しい言葉知らない横文字を使う人が多い世の中でした。

しかし、生成AIが発達したことで、今まで以上に知識を持っているだけでは価値が生まれなくなるでしょう。

それよりも今は、むしろ

「そんな難しい話を、よくもそんな簡単な言葉で分かりやすく話せるね」

という人の方が尊敬されるわけです。  

「コトバ・パフォーマンス」、略して「コトパ」が重要で、小学生でも分かる説明は、まさに知識知恵結晶と言えるでしょう。

…個人的には、意識したいことの一つです…😅

高まる「コピーライティング」の価値

そう考えると、コピーライターが日々磨いているコピーライティングは、今後、広告クリエイター以外の人でも学びたいと思う人が増えるのではないかと感じています。

特にキャッチコピーは、一行(15文字前後)の言葉で、全てを伝えられる高度な技術。

何より、伝えられるだけではなく、人の心を動かす力があります。

ちなみに、私が大学生のとき、宣伝会議コピーライター養成講座に通っていたのですが、そのとき知った1989年伊勢丹の広告

「ダイエットには、甘い恋を。」

に衝撃を受けました。

甘いスイーツはダイエットの難敵ですが、同じ「甘く」てもをすれば、ダイエットも楽しくなる。

そして、伊勢丹には恋を楽しむあなたをより素敵に魅せる服が揃っていると言いたいわけです。

今、「話し方」を磨く本売れていますが、「ひと言」力を身につければ、動画よりも早く簡潔に伝えられる可能性だってあります。

ますますコピーライティングが注目されて欲しいと思う気持ちと、言葉(テキスト)の持つ可能性を感じる今日この頃です。

私もnoteでは「コトパ」を意識しながら、より文章力を向上させ、さらには会話でも長尺にならないよう気をつけたいと思います…(汗)

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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