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表メッセージ

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もう裏だなんて思わない。堂々と、幸せのニュースをお伝えします。日曜日の礼拝ごとに、一週間の生きる力を、人生を変える力を、神の言葉がもっていると確信していますから、それを指し示す取…
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2022年4月の記事一覧

ロックはきかない (ヨハネ20:19-23)

ロックはきかない (ヨハネ20:19-23)

◆沈黙の春
 
コロナ禍と呼ぶような時期になって、2年余り。最初、何がどうなるのか全く読めなかった状態で、いきなり学校が閉鎖となりました。その頃に比べると、いまは新規感染者も亡くなる方もとんでもなく多いのに、学校への登校も通常通りで、イベントも開催されているというのは、人間の知恵のなせる業なのでしょう。ワクチンは万全ではありませんが、比較的有効です。ウイルスについての知識も社会的に増大しましたから

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新しく生きることができる (ローマ6:4)

新しく生きることができる (ローマ6:4)

◆魅力のないキリスト教
 
復活祭の日に、のっけからこれでは引かれるかもしれませんが、『遺体』という本を読みました。東日本大震災で、遺体を収容する担当となった方々の証言を並べて、小説のような形にした本です。プロではない、ただの市民が、遺体と遺族との対面の現場で世話をする。普通の歯科医が、身元の照合を行う。そんなことが綴られていくのは、読むだけでも息苦しくなってきます。でも、そうした現場のことは、報

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くじ引きの衣 (詩編22:16-22.ヨハネ19:23-24) 【受難節】

くじ引きの衣 (詩編22:16-22.ヨハネ19:23-24) 【受難節】

◆平家物語

中学高校の古文で「平家物語」の一部を読みました。しかし敦盛の最期はけっこうショックでした。まだうら若い少年を掻き斬らねばならなくなった熊谷次郎直実の心理もさることながら、平敦盛の潔さ。そしてどうしてこんな酷いことになるのかという不条理感が、まさに無常観というものなのかという、そんな情緒も植え付けられたような気がします。
 
その場面が頭にあるものですから、2022年初めから放映された

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逃れの町 (ヨシュア20:1-6)

逃れの町 (ヨシュア20:1-6)

◆居場所
 
「居場所」という言葉が特別な意味をもって使われるようになったのは、ある人(藤谷秀氏)の指摘によると、1990年代頃からだそうです。自分はここにいてもいいという安心感をもてる場所のことを、たとえばそう表現するのだと理解しておきましょう。
 
自分が何らかの役割をもってそこに参加できない、そのような社会的な意義を意味することもあるでしょう。しかし、そもそも存在的に、そこにいてはならない、

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