病院の「ごはん」
病院で提供される「ごはん」。
「お米」や「水」によって患者さんの食欲は大きく変わるのでしょうか。
いまだによくわかりません。
きっかけは、友人の話。
妊娠悪阻や抗がん剤の副作用により、温かい「ごはん」のニオイで吐き気を催すことがよくありますよね。
なるほど。
それなら施設での炊き方の問題?
たしかに「水」は違うね。
友人は「お米」に敏感です。
小さい頃から地元の美味しい「お米」を食べてきたからこそ、違いがわかるのでしょう。米どころなので「水」も美味しいはずですし。
となると、お父様なら尚更かもしれません。
もちろん、複合的な要因が絡み合っての結果かもしれません。転院して環境が変わったことによる心理的な影響も否定できません。
ちなみに、温かい「ごはん」のニオイで吐き気を催すなら、冷ましてから食べると良い、ふりかけが良い、無理せずパンや他に食べられるものに変えると良い、というお話は有名ですよね。
「がん情報サービス」には、他にも様々な工夫が掲載されています。
現在物価高となっていますが、入院中の食事が唯一の楽しみという患者さんもいらっしゃると聞きます。病院給食で笑顔になれるといいなと思います。
コロナ禍で面会が難しい状況も続いていますが、食事を取れたという患者さんの報告が、ご家族の安心にも繋がってほしいです。
※365日献立を考えて調理をしてくださる管理栄養士や調理員の皆さんにはいつも感謝しています。笑顔や安心のバトンは皆さんからです。
皆さんも「you」です!
※『制吐薬適正使用ガイドライン 2015年10月(第2版)』によると、抗がん剤による悪心・嘔吐は、次の4つに分類されています。
①急性(抗がん剤投与後24時間以内に発現する)、②遅発性(抗がん剤投与後24時間以降に発現する)、③突出性(制吐薬の予防的投与を十分行っても悪心・嘔吐が発現・継続する)、④予測性(抗がん剤を受けたときに悪心・嘔吐を経験した患者さんにおいて、次回の抗がん剤を受ける前から悪心・嘔吐が発現する)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?