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こころのマインドフルネス#5「瞑想の正しい認識」

こころのマインドフルネス

みなさんこんにちは。公認心理師の赤田です。
いつも番組をお聞きいただき、ありがとうございます。
このポッドキャストは、心理学の専門家がさまざまな瞑想を通して、こころが軽くなるお話をしています。毎日の実践にお役立ていただければと思っています。どうぞ最後までおつきあいください。

今日は「瞑想の正しい認識」についてお話ししたいと思います。瞑想に対する誤解を解き、スムーズに瞑想を実践できるように、いくつかの誤った認識についてお話ししたいと思います。

瞑想はだれでもできる

瞑想は皆さんもご存知の通り、仏教から生み出された言葉です。ですので、宗教という認識をお持ちかもしれませんが、瞑想自体は宗教ではありません。日本では、瞑想にネガティブなイメージを持つ方がおられますが、正しい方法で実践することで、とてもパワフルな力を私たちに提供してくれます。特に、その宗教性を排除したものをマインドフルネスと言っています。瞑想を実際に行なっている人の多くは、信仰心を持っていますが、一方、無神論者でも多くの人が瞑想を行っています。

このポッドキャストで提供するマインドフルネス

私がこのポッドキャストで提供させていただくマインドフルネスは、宗教性を排除した、科学的に有効であると証明された方法です。国家資格の公認心理師である私には、その責任があります。世の中にたくさんの情報があふれている中、マインドフルネスの情報や動画など、誰が行っているのか、そしてどのような内容なのかを、しっかりと見極めて、マインドフルネスのガイド瞑想を選んでいただくことが大切になります。

瞑想の姿勢

瞑想の姿勢ですが、多くの人はあぐらや座禅を組んで瞑想をする、というイメージがあるかもしれません。実際には、床にあぐらをかいて、腕を組む必要は、まったくありません。第1回目のポッドキャストでもお話ししたように、歩いたり、山に登ったり、食事をしたりすることなどによっても、瞑想することができます。ですので、必ずしも座らないといけないということはありません。心をマインドフルにすれば、いつでも瞑想を実践していることになります。

ただ、多くの人は椅子に座って瞑想をしています。自分がやりやすい方法、日常に取り入れられる方法を試してください。瞑想を日常に取り入れることが、とても大切になります。

瞑想はトレーニング?

マインドフルネスを実際に行う上で、辛抱よくトレーニングしないといけないというようなイメージをもたれる方がおられると思いますが、瞑想自体は気持ちが非常にすっきりするものです。心がさまよったり、感情にかき乱されたりすることもありますが、適切な対処方法があります。そこでは、ちょっとした忍耐や辛抱強さが必要になりますが、多くの人はそれらを実践し、その開放感から、それ以外の時間を取ってでも、瞑想を行いたくなります。

瞑想はあなたに何も強制しません

瞑想は、あなたが何か失敗をしたり成功したりすることとは、なんら関係がありません。あまり複雑に捉える必要はありません。自分の心の動きについて、何か貴重なものを得られる、そのような機会になるでしょう。

瞑想は、あなたを無理やりポジティブにさせるものではありません。また、あなたの感覚を鈍らせるものでもありません。さらに、あなた自身の仕事やキャリアを諦めさせるものでもありません。受け入れがたいものを無理やり受け入れさせるものでもありません。

瞑想はあなたの価値を気づかせてくれる

瞑想とは、ありのままの現実を明晰に捉えることができるようになる試みです。ですので、より妥当で合理的な判断や行動を取れるようになります。自分や周りの人たちに、思いやりや、満ち足りた気持ちなど、さまざまな気づきを得ることができます。つまり、自然な感覚を取り戻すことができるアプローチになります。ここから、こころのトラウマからの回復が実現できるのです。自分が大切にする価値に気づき、それを実現させるための最適な方法を見出すことができるのです。

おわりに

こころのマインドフルネス おしまいの時間になりました。最後までお聞きいただき、ありがとうございました。

瞑想に対する誤解を解くことができましたでしょうか?この音声がよかったら、高評価をいただければ嬉しいです。またチャンネル登録をしていただくと、健康づくりのお手伝いさせていただけると思います。

お相手は、公認心理師の赤田でした。つぎのポッドキャストでお会いしましょう。それではさようなら。


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