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短篇集

23
小さく纏めた
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#note

短篇「逢引」

『今日もまた相談にあったんだ……?』 まだ尻が青く、時代を謳歌し切れてなかった時期。矢…

Aene
4年前
4

短篇【芍薬】

携帯電話は携帯しなくちゃ意味がない。 家で居眠りを続けるようなら持つ癖自体に疑問を持たな…

Aene
4年前
3

短篇【夜風が調律してくる】深川麻衣

『髪切ったの、どう?』 そういえば、この言葉はどういう意味だったのか。2日前のたわいもな…

Aene
4年前
3

短篇【身体が。】齋藤飛鳥

衝動的に生きていたのは、高校に上がって数日間経った春の平日まで。 何をするにも後先考えず…

Aene
4年前
1

短篇【夏に生きるだけ】橋本奈々未

冷房は25度がいい。 体温に合わせて順応していく流動体たちが私の課題への熱を丁寧に包んでく…

Aene
4年前
2

短篇【この距離から見つめる愛が】白石麻衣

「頭痛が痛い」 昔から麻衣が良く使う言葉。 テスト勉強で新しい言葉が頭の中に羅列されても…

Aene
4年前
3

短篇【plastic love】西野七瀬

揺れる_______ シングルベッドで寝る僕らはかなり密着したままで五月の微力ながらに火力が強い朝の最中。 隣の彼女と組んで寝た次の日は少し重く、 汗ばむ身体の不自然さに起きてしまう。 囀りは著しく遅い。何かの暗示かのように思える高音が自らの意識を跳び起こす。 隣で安眠している彼女を起こさないようにベッドから出て、大きく欠伸をして身体を伸ばす。 芙蓉な夜は未だに肌寒く、着込んでいたパーカーがリビングの庭下で散乱していた。丸まった衣服の色が朝焼けと混ざる。 床に彼女

短篇【夢見る機械】齋藤飛鳥

下校の夕暮れ、空は楽しく晴れていた 赤く光る空に映える騒々しい雲が、 今でも少し憎たら…

Aene
4年前

短篇【テレポート】清宮レイ

シャーペンよりも鉛筆の方が気持ちがいい。 古い文化という理由で固執してるわけじゃなく削る…

Aene
4年前

短篇【感情線】森田ひかる

「貴方が聴いていた曲のタイトルが思い出せない」 耳に置くと素早く心地良い低音、BPM120で足…

Aene
4年前
3

短篇【Hello Everything】梅澤美波

隣の席にいる私は彼が好きみたいだ。 彼の長い前髪は切りたくなるけど、先生に指されると驚く…

Aene
4年前
6

短篇【夜間飛行】渡邉理佐

蝉達の切削な合唱が途絶えていく秋の始まり まだ残暑の延長で再開した学校に止め処なく労る生…

Aene
4年前
3

短篇【地球人になった気がする】鈴木絢音

この星は人の意識で汚れて行った。 それは自然環境的な問題ではなく、悪意や悪用を重ねた人間…

Aene
4年前
2

短篇【初恋】鈴木絢音

私はただ本を読むだけ 貴方はただ隣にいるだけ それだけでこんなに苦しいとは思わなかった。 嫌気が漂う部屋、込められた何かが苦しそうだった。私から出て行く煙が洒落に回る換気扇に吸い込まれて行く。 隣の彼は私の愛読書には目もくれず、目を瞑ってゆらゆらと意識を楽しんでいるだけ。 何もしてないのが何か楽しんでることだ。 『絢音って煙草吸ってたんだ…』 机の上にある恋心が彼との間を映す 「前からね、本当に嫌な時だけだけど…」 『なんかあったの…?』 重い空気は言葉も重