短篇【plastic love】西野七瀬
揺れる_______
シングルベッドで寝る僕らはかなり密着したままで五月の微力ながらに火力が強い朝の最中。
隣の彼女と組んで寝た次の日は少し重く、
汗ばむ身体の不自然さに起きてしまう。
囀りは著しく遅い。何かの暗示かのように思える高音が自らの意識を跳び起こす。
隣で安眠している彼女を起こさないようにベッドから出て、大きく欠伸をして身体を伸ばす。
芙蓉な夜は未だに肌寒く、着込んでいたパーカーがリビングの庭下で散乱していた。丸まった衣服の色が朝焼けと混ざる。
床に彼女