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#14 ケース1-6

#14 ケース1-6

...。

...。

寝れねぇ!!!

もともと慣れないところで寝れない体質もあるが、さらに言うとお店での後半の記憶がないことが大きい。
そして、気づけば同期といえども男の家のベッドの中...。

...こりゃため息もんだぜ。

明日どんな顔で会えば良いのかもわからないし、今彼は起きてるのかもわからない。

とりあえず目をつむり、寝返りばかりを繰り返しているが一向に寝られない。

時計を見るとま

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#13 ケース2-5

#13 ケース2-5

「勉強ができる=仕事ができる」

この図式は"=(イコール)"では成り立たない。

あくまでも"≒(ニアイコール)"。

4大卒だからといって仕事ができるわけでもないし、高校中退した元ヤンだからといって仕事ができないわけではない。

なんなら仕事なんて人生の一部であって、"食べる"、"寝る"などの行動の一種でしかない。『人生なんて死ぬまでのヒマつぶし』って誰かが言ってたっけな。

ヒマつぶしだとし

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#12 ケース1-5

『はい!どうぞ!』

『あっ、ありがとうございます。』

『敬語なんてやめてくださいよ!年下ですし!』と、口元に手をやり、愛くるしい笑顔でこちらを見る女の子にそこら辺の男子は胸きゅんするのであろう。

そんなことを考えながら受け取ったグラスの水を半分くらい飲んだ。

『おい、なんでいんだよ。今日金曜だろ?』

私の頭の後ろから聞こえた不機嫌そうな声に目の前の女の子は顔を上げ少し困った表情で言った。

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#11 ケース5

あぁ、、、気が重い。久しぶりに会うのはいいんだけど、楽しい話の気配が全くしないよぉ。

"あの人"の急な話には大変な思いをしたことしか記憶にない。

『まぁいいか。なんとかするしかない。』

と、覚悟を決めてお店の中へ入った。

『いらっしゃいませ。』

と深々に頭を下げて丁寧に対応してくれる店員さん。名前を告げるとこれまた丁寧に案内してくれる。

こういった店を選ぶあたり嫌な予感しかしないし、こ

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#10 ケース4

俺の名は「Tora」。

茶色の毛をなびかせたクールガイなにゃんこ様だ。

「Tora」も勝手に俺がアルファベット表記で考えている。だから、世話係のあいつのいう俺の名前が「とら」なのか「トラ」なのか「虎」なのかは知らない。

まぁ名前なんて個体を示すためのワードであってどーでもよい。

せっかくならかっこいい方がいいから『Tora』にしている。

まぁ俺の話はこれくらいにしておこう。

「ガチャガ

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#8 ケース1-4

『ちょ、、まじこいつなんなんだよ、、、』

何か声が聞こえる。

『、、、もぉめんどくささハンパない。』

朦朧とした意識の中小さく聞こえるその声が誰の声かは私よりもみなさんの方がわかるだろう。

目を開けると彼が眉間にシワを寄せこちらの顔を覗き込んでいる。

『あれ、、なに??』

『なにじゃないです。自分の行動くらい自分で把握してください』

眉間のシワをさらに濃くして彼は私に言った、、、と思

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#7  ケース2-3

異動から月日が経ち、3月に入った頃店長に呼ばれて言われた。

『4月にある入社式の準備を手伝ってね!
はいコレ本社からの要請書類。本ちゃんの仕切りは本社の子がいるからその子と話してやってね。あっ、他店からも1名ずつ出てくるから仲間はたくさんいるから安心してね。』

もぉ色々聞きたいことがあるが、書類に目を通して大したことないか。と思ってそのまま引き受けた。

『もし集まりがあるなら最優先ね。仕事で

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#6  ケース1-3

あれから3日後。
私と彼は約束の通り食事に向かっている。
ちょっといいとこ選び過ぎた?と思い申し訳ない気持ちになったが、店につき彼は何も言わずに店の方へと歩いていく。

席につき、ビールとつまみ的なものを頼み乾杯した。

3年目となれば会社の愚痴や社会人としてのプライベートの話など話すことはなかなかある。
ほぼ私が話していたが彼は彼なりの言葉で意見を言ってきて、愚痴や悩みに関しても
『僕にはよくわ

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#5  ケース3

さてと。
状況は揃ったなと。
人事異動の工作を終えてひと段落。
同じ社歴の人間を2人も引っ張るのは苦労したがなんとかまとまってよかった。

あのように言ったがあのときは確実的に引っ張れる確証なんてなかった。
できなかったらダサすぎる!!!と思いながら取り組んだ人事異動工作は協力者のおかげで無事完了。

楽しみだなぁ!!!!

『ねぇねぇ!何してるの??今日ヒマだよね??紙飛行機作ろうと

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#4  ケース2-2

#4 ケース2-2

※ケース2の続きです。ケース2の2話という感じでケース2-2と表記しております。※

あれからあの店長とは本社で何回か顔を合わせたが特にお互い話すわけでもなく挨拶程度。

そして2週間後には人事異動の内示がでる。
マジで異動なのかなと思いながらも誰に引き継ぐかもわからない引き継ぎの準備をしている自分がいた。

内示は見事にあの店長の店に異動になっていた。
うわっ…マジこわっ、なにあの人、こわいこわ

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#3  ケース1-2

#3 ケース1-2

※ケース1の続きです。ケース1の2話という感じでケース1-2と表記しております。※

あいつマジで!
懇親会の翌日出社した会社にはすでに"あいつ"がいた。

『おはようございます!』

先に出社していたスタッフもいたので皆さんにご挨拶。
あいつはこっちすら見ず、挨拶の声を発しているのかも不明。

『おはようございます。』

真後ろまで行き、さきほどとはワントーン落とした声で挨拶をした私に、

『な

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#2  ケース2

#2 ケース2

"人"のなんてのは簡単に信じられない。

でもそれは言い方を変えれば、自分が自分を信じられていないからだと思う。

自分がダメな人間かということを自覚すればするほど、純粋で真っ直ぐな人といるのが辛くなる。

「あの人みたいになれたら…」と思うと辛くなるからすぐ目を逸らす。

俺は立派な人間ではない。

「ホントまじめだよね」
「いい人だよね」
「頭いいよね」

これらのワードは聞き飽きた。

逆に

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#1  ケース1

#1 ケース1

『またこんなところでサボってる...』

同期の彼はバックヤードの隅でスマホをイジイジ。彼のお決まりのおサボりポジションだ。うまく隠れてんなぁと思いながら...彼に声をかける。

ハッとして顔をあげたが、私ということが分かり表情が濁る。

『だって表にいてもお客様は来ませんし、やることはやってるので、文句を言われる筋合いはありません』

めんどくささ全開でそんなことを言う。

なんでも無難にこなし

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