#13 ケース2-5
「勉強ができる=仕事ができる」
この図式は"=(イコール)"では成り立たない。
あくまでも"≒(ニアイコール)"。
4大卒だからといって仕事ができるわけでもないし、高校中退した元ヤンだからといって仕事ができないわけではない。
なんなら仕事なんて人生の一部であって、"食べる"、"寝る"などの行動の一種でしかない。『人生なんて死ぬまでのヒマつぶし』って誰かが言ってたっけな。
ヒマつぶしだとしてもせっかくなら楽しいほうがいいし、辛い思いなんてしたくはない。
そのはずなのに、どれだけ先に苦労したほうがあとあと楽ができるよと言われても、頑張る人も苦労する人も少数派だし、辛い思いをするのに恋愛というものをやめない。「もう恋なんてしないなんて〜、いわないよぜぇたい〜」は人類の隠れた本音だろう。
少し話がずれたから戻すけど、会社の仕事っていうのは"誰がやっても一定量の成果を出せる"ことが会社の仕事の素晴らしいことだ。
うまい経営者は"誰がやっても"のシステムをいかに構築でき、システムのサイクルを回し量産することができるか。を考えることができる。
ぶっちゃけ社員として生きるのであれば言われたことをやっているだけで十分生きられる。居心地よく仕事したい!や給与をたくさん欲しい!なら頑張ればいいだけ。
その頑張りも組織の上位4割に入ればいい。2割はとてもできる人たち。6割は普通の人たち。あとの2割はダメな人たち。
つまり上位4割とは、普通の人たちの33%に入ればいいというわけ。難しいから簡単に言うと、10人の店舗に配属になれば仕事ができる人2人、普通の人6人、ダメな人2人。
普通の人6人のうちの2人になればいいだけ。意見は言えるし、雑用もしなくていいし、それなりに気もつかわれる。
俺なんて学生時代に100点なんて取ろうと思わなかったし、単位が取れればいいよ。くらいの感じだ。つまり、単位を取るためにテスト範囲からどれだけの問題を解くことができれば単位取得できる点数になるか?を考えてそこだけ勉強すればいい。
仕事もそう。仕事なんてチームであることが前提なので、全ての業務ができなくていい。わからないならわからないでいいし、わかる人に聞いたりやってもらえるようにすれば良い。
あとは仕事の流れがわかれば分からないことができても、この先どうなるから今やるのはこれかなって勝手に出てくる。
その予測ができないから目の前のことしか見えずわからないままなのだ。自分の後の人たちの仕事をイメージするだけで自分が何をしたらいいかがわかるってこと。
だから彼女のいう、『君っていい人だよね?頭もいいしなんでもそつなくこなすしさ...。』っていうのは、しっかりと楽をしてることが認識されていることだ。
さらに"いい人"は最近で言うと"自分に害のない人"と言う意味にも置き換えられる。"いいお客さん"なんて表現はその最たるものだろう。営業マン都合で動いてくれる人なんて恰好のいいのお客さんだ。
つまり、、、まぁそれなりにしか仕事をしなくて自分にはあんまり関わりのない人。って感じかな。ちなみに俺は仕事を頑張ってはいない。先程の流れを考えてやっているだけ。
過去何人からも言われた言葉にため息しか出ないけど、今は彼女のためにも呼吸で誤魔化し彼女の追加オーダーをした。