takujiuemura

会社員。2児の父。日常生活で面白いと感じたものを記しています。趣味はランニングと筋トレ、競馬。趣味と言っておきながら年1、2回しかやっていないのが登山。好きな作家は沢木耕太郎。

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会社員。2児の父。日常生活で面白いと感じたものを記しています。趣味はランニングと筋トレ、競馬。趣味と言っておきながら年1、2回しかやっていないのが登山。好きな作家は沢木耕太郎。

最近の記事

詐欺被害に遭いました

Facebookを見ていると、オニツカタイガーの格安セールが行われていました。 「在庫に限り」「本日限定」 1万2600円に棒が引かれ、赤文字で記された4999円に目がいきます。 すぐにクリックし、物色を始めました。 結局は在庫品。本当にほしいものはありません。でも、この値段なら買ってみたいものはあり、クリックすると、すぐに売り切れていても仕方ない、私の足にジャストフィットの27.5㌢とか28.0㌢が残っています。めちゃくちゃラッキーです。 氏名と住所、メールアドレス

    • スライム 髪の毛 除去 〜 一撃必殺は無理でした

      子ども科学館のショップで購入したこんにゃくサイズの光るスライム。これが思った以上の難敵でした。 スライムをこねくりまわしていたは3歳の娘はやがて、それだけでは満足できなくなったようで頭の上にのせました。落ちないように両手で押さえて間もなく押さえる必要がないほど一体化して嬉しそうでした。 その生き生きとした表情を微笑ましくみていたのですが私の予想に反して娘とスライムは不可分一体となり、しかも、もがけばもがくほど身動きがとれなくなるアリ地獄状態に陥ってしまったのです。ドラクエ

      • これって青春 成瀬は天下を取りにいく書評

        本屋大賞受賞の「成瀬は天下を取りにいく」。このようなブームには乗らない、乗りたくない、乗ってなるものかと思っていたのに、気付けば宮脇書店で購入して、夢中になって読んでいた。 主人公の女子・成瀬の中学時代から高校時代までの伝説的なエピソードが綴られる。 計6章ごとにメインとなる視点が変わり、多面的に観察される成瀬は、好きを貫き、頂点を目指し、損得の勘定をせず、親友の思いを大切にする。そんな「才色兼備」と絶賛されて然るべき文句のつけようのない成瀬はなぜか、「変わり者」とみられ

        • 手術 交通事故重傷記 12 -終

          手術当日。 午前5時57分に起床し、手術前最後のお茶を飲んだ。着替えをして午前8時前、看護師に誘導されて手術室へ向かった。 手術台近くにはモニターが置かれ、床には複数のケーブルがあった。手術台付近には 4人くらいのスタッフ全員がピリッとした表情でそれぞれ割り当てられた仕事をやっている。 「コスモスでアクセルとブレーキを踏み間違ってな…」 11日前、顎間固定(がっかんこてい)の時のような牧歌的な雰囲気はなかった。 プラスチックのマスクをつけて深呼吸を3回。 「眠くな

          結局は3種全部盛り 交通事故重傷記 11

          あすは手術。 振り返ればいったん「保存」を選択したのが16日前で、「手術」に選び直したのが14日前。10日前には不意打ちで「顎間固定(がっかんこてい)」を施され、結局、主な治療法3つから1つを選ぶのではなく、3種全部盛りのフルコースを味わうことになった。 口を開けてアクビができない。咳き込むと、鼻から息が噴き出す。喉に絡んだ痰を吐き出せない -。 手術が終わればこんなことはもうなくなる。 口を動かせる。普通に会話できる。食事ができる。子どもたちと会える-。 全身麻酔

          結局は3種全部盛り 交通事故重傷記 11

          同意書にサイン 交通事故重傷記 10

          手術まで2日。 麻酔科と歯科から手術の説明を受け、同意書にサインをした。 「頑張りましょう」 主治医の言葉がやけに心強く感じられた。

          同意書にサイン 交通事故重傷記 10

          コメディー 交通事故重傷記9

          手術まで7日。 顎間固定のワイヤの締め直しを行うため、歯科の外来に呼ばれた。もう恥じらいはなく、処置に伴う痛みの有無を聞くと、「痛くありません」との答え。お口のメンテナス的なものと理解した。 まず、口の開いた状態を維持するため、猿ぐつわのようなものを口の中にはめ込まれる。先ほど抜糸したばかりの唇が張り裂けそう。次に、ワイヤをいじられ始めてまもなく歯根が締め潰されそうな痛みがきた。 『だから今回も話しがちゃうやないか』 何度か声を出し、舌打ちをして…。歯と唇を襲う断続的

          コメディー 交通事故重傷記9

          食事 交通事故重傷記8

          手術まで8日。 大病院に入院してからずっと4人部屋をひとり貸し切り状態だったが、この日、おじいさんが新たに入ってきた。 食事の時間。 私は毎日、午前9時と午後2時、午後6時、午後9時の計4回、200キロカロリーのアイソカル(栄養ドリンク)1本を飲むことを続けてきた。部屋にいるのは自分だけ。淡々と。ただ栄養を補給してきた。 そこに対角線上のベットから食事の匂いが漂ってくるようになった。汁物をすする音。咀嚼音も聞こえてきた。たかが病院飯と思ってはみるものの、やけに美味そう

          食事 交通事故重傷記8

          孤独 交通事故重傷記7

          2度目の月曜。 初めの病院を退院し、大病院に入院した。手続きを終えて午後5時ごろ、新しい主治医となった歯科の医師に呼び出された。 医師によると、噛み合わせが悪いのは左目下と左頬の2 カ所が折れ、ダブルで骨が下がっているため。上顎の左半分がやや下に傾いた状態になっており、手術で2カ所を元の位置に戻して固定する必要があるという。その説明は噛み合わせに関する私の違和感と合致していた。 しかも、初めの病院の主治医様からは顔面の皮膚をめくって手術を進めると聞いていたが、まったく違

          孤独 交通事故重傷記7

          院内ヒエラルキー 交通事故重傷記6

          金曜。 私の主治医は搬送後に処置をしてくれた女性脳外科医で、「自業自得なんだけどね」と不快でしかない発言をした人物だった。 その主治医様が朝9時に病室に来た。熱血の歯科医師が宣言通り、朝いちから動いてくれたんだと私は思ったが、主治医様はそれについては触れず、大病院での診察結果を聞いてきた。 『そんなこと病院同士でやってくれ』と思いつつ、形成外科の名医とのやりとりと大病院では歯科での診察はなかったことを伝えると、主治医様は終始不満げだった。 病院間のヒエラルキー。主治医

          院内ヒエラルキー 交通事故重傷記6

          寝返り 自転車事故重傷記5

          木曜。 手術の選択肢が消えて今後の予定が未定のまま、初めの病院での入院生活を再開した。顔面骨折と頸椎骨折は保存を選んだので、後は縫合している唇の傷が治れば退院の話が出てくるものだと思っていた。 朝。歯科の男性医師が初めて回診に訪れ、私の口を開いて中を見るなり、「あぁ、だいぶ(右側が)浮いてますね」と言った。さらに、間髪を入れずに治療法として顎間固定(がっかんこてい)が最適だと断じた。 『なにを今さら』 そのあまりに乱暴で無礼な態度に大病院の名医の見解も交えながら反論す

          寝返り 自転車事故重傷記5

          堪え切れずといった感じで涙を流しながら 交通事故重傷記4

          火曜。 手術を前提に、その事前確認として大病院で診察を受けた。 なのに CTを見た形成外科の医師は「手術の必要はないと思います」。 手術の目的は骨折による骨のずれ、歪みを治すことと、治した位置で固定することにある。だが現段階でずれがほとんどなく、ずれる可能性も低いと見られる、と言った。 医師が実際に噛み合わせを確認してみても、若干右側が浮いているように見えるけれど、そもそもきっちり噛み合っている人は少ない。左右で噛み合わせのバランスが悪いという私の違和感は誤差の範囲で

          堪え切れずといった感じで涙を流しながら 交通事故重傷記4

          首の自由も奪われた 交通事故重傷記 3

          月曜。 栄養ドリンクの吸い込みも服薬も、歯磨き代わりの食後のうがいも、だいぶ上達した。 「管を通じて胃に直接栄養分を流し込むことも考えたんだけど、意識がはっきりしてたから。自分で摂取してもらうことにした」 事故翌日に医師からこう言われた時、いっそのこと胃へ直結の管を開通させてくれていればむせることなく苦しまずに済んだのにと思ったが、それは誤りだった。他人頼りはいかにも不自由。 何であれ、自力でできればそれだけ自由になる。はじめは下手でも試行錯誤を繰り返せばある程度はでき

          首の自由も奪われた 交通事故重傷記 3

          全部夢でなかった 交通事故重傷記 2

          土曜の朝。 目を覚ますと病室のベットだった。『全部が夢であればいいのに』。そんな願いはやはりかなわなかった。 昨夜、帰宅時に着用していたワイシャツとズボンを身に付けていて、所々に血がついている。顔の左半分がガーゼで覆われ、感覚がない。鏡の前に立つと唇が腫れ、別人だった。 「顔、元通りになるのかしら」 医師の言葉は大げさではなかった。そういえば、スマホの顔認証機能が私を私と認識しなくなっている。 食事に栄養ドリンクを出されたが唇を閉じられず、ストローをくわえられない。

          全部夢でなかった 交通事故重傷記 2

          救急搬送されました 自転車事故重傷記 1

          3月8日、ハナキンの夜だった。 私は自転車で帰宅中、単独で転倒しました。スピードが出ていたのでしょう。顔面を激しく路面に打ちつけ、通りすがりの人の119番通報によって救急搬送されました。 --------------------------------- 気付けば路上に倒れていて、左手で口元をぬぐうと結構な量の血がついている。目の前には救急隊員がいてたぶん呼びかけてくれているのだろうが、応答できない。次に気が付いた時には強いライトを当てられていて、口の中から、というよも

          救急搬送されました 自転車事故重傷記 1

          親子のアルバムになればいいな、と

          15年ほど新聞記事を書いてきました。紙面には書けず、また、求められてもいないもの。社会的価値や影響はまったくない。でもここでは……笑ったり、怒ったり、気付きを与えてもらったりと、生活の中で心動かされた出来事を書き残したいと思っています。 特に子どもの成長に驚き、喜び、教わることは多く、そのような出来事が将来、文章と写真で記録した親子のアルバムになればいいなと思っています(5歳の長男は活版、3歳の長女は緑児<みどりご>の愛称で表記しています)。 と、鼻息荒く抱負を書きました

          親子のアルバムになればいいな、と