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蛸文(たこふみ)の読書記録

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僕の読書記録です。月に3〜4冊ぐらいのペースで更新してます。
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2024年3月の記事一覧

【統計でウソをつく法】ここがヘンだよ、この数字

【統計でウソをつく法】ここがヘンだよ、この数字

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆☆

〜数字はウソをつく〜世の中にはやたらと人の話よりも数字を信用する「数字信奉者」「データ信奉者」がいる。
自分の職場にもやたらと「まずは数字を出せ!」と言って人の話を聞かない人(というか、僕の以前の上司)がいるが、そう言う人に限って「どういう数字が必要なのか」をわかっていないし、数字があればそれをそのまま何も考えずに受け入れてしまう。

数字は「数学の世界」で

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【世界がわかる資源の話】資源の話を網羅的に

【世界がわかる資源の話】資源の話を網羅的に

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

〜資源・入門〜著者によると資源についての知識は、我が国の9割以上の若者は中学生レベルにとどまっている、とのこと。

たしかに、僕自身、資源について何か語ろうとするならば、学生時代に習ったような事柄を思い出すこととなるだろう。大人になってから、資源というものに対して、わかったようなふりをしている自覚はある。

本書は、水、エネルギー、はたまた鉱物まで、資源に関する

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【入門!論理学】細かいところに手を伸ばす論理学

【入門!論理学】細かいところに手を伸ばす論理学

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

〜論理学とは何をやっているのか?〜タイトルの通り、本書は論理学の入門書である。とはいえ、他の論理学の本のように記号を使うような記述は無い。
著者もまえがきに書いているように、論理学の本としてはかなり変わっている類の本で、記号を使わず日常的な言葉と関連付けながら可能な限り記号論理学の世界を言語化することに注力した一冊である。

なので、僕のような数学アタマの人間に

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【高校数学でわかる統計学】入門から初・中級者へ

【高校数学でわかる統計学】入門から初・中級者へ

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

〜ある程度の数学力が必要となる一冊〜統計学を勉強しようと始めてから、いわゆる入門書ばかり読んで少し飽き飽きしていた時に、骨のある一冊に出会うことが出来た。

「高校数学でわかる」シリーズは今回初めて手に取ったが、難易度はやや高い。
「高校数学でわかる」というのは、「高校数学レベル」というわけではなく「高校数学は理解している前提のレベル」である。言うなれば大学初

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【複素数とはなにか】仮想の数、究極の数

【複素数とはなにか】仮想の数、究極の数

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

〜仮想の数〜高校時代に数学をやっている上で、1番の衝撃だったのが虚数という存在である。
出会うまでは、負の数の平方根は存在しない、と習っていたのに、突如として負の平方根を表す数字が現れたのだ。

虚数とは$${i}$$で表され、二乗すると$${-1}$$となる数である。
$${i^2 = -1}$$
そして、複素数とは実数の部分(実部)と虚数の部分(虚部)の足

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