メモ ソ連の軍事理論家スヴェチンは軍事産業の管理をどのように考えたのか?
ソ連の軍事理論家アレクサンドル・スヴェチンは『戦略』(1926)で独自の戦略理論、作戦理論を展開した人物ですが、そこでは軍事産業に関する分析も含まれています。ただ、スヴェチンはやみくもに軍事産業を拡大させることを主張していたわけではありません。むしろ、軍事産業の拡大が経済システムの全体的な均衡を変え、結果として自然な経済発展が妨げる恐れがあることについても警告を出していました。その議論を紹介してみたいと思います。
スヴェチンの見解では、小規模な領土しか持たない国家であれば、