竹内香予子(かよこ)

つっぱり棒を主力とした日用品メーカー「平安伸銅工業株式会社」の社長です。「ありのままの…

竹内香予子(かよこ)

つっぱり棒を主力とした日用品メーカー「平安伸銅工業株式会社」の社長です。「ありのままの私」や私が実践する「暮らすがえ」について発信していくことで、一人でも多くの方の「私らしい暮らし」のヒントになればと思います。2022.11~新たに更新を開始しました。

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「当たり前」の枠をどんどん外したら、私らしい暮らしに辿り着くかもしれない

もし「2LDK」の家に住むなら、設定された間取りに合わせて暮らすべきだ。以前の私はそう思っていました。 ここはリビングだから家族が集うために使い、寝室だから眠るために使い、ゲストルームだからお客さんのために使う。 家とはそういうもので、それが当たり前だと思って疑いもしませんでした。 でも、間取りの呪縛から脱したとき「家ってこんなふうに使ってもいいんだ」と気持ちが解放されたんです。 当たり前だと思っていた枠を一度取り払うと、スッキリする。この体験は、私が持ついろんな枠に

    • ラブリコが売れた理由は"熱量"?再現性と探索の揺り戻し

      最近、会社の予算を見直す機会があったのですが、「広告費を少し見直せないか」というお話をメンバーと話していました。 もちろん、商品を知っていただこうと思ったら広告などを打って宣伝していくことが大事です。 「予算を削るなら、広告は出すなということ?それなら売り上げに繋がらないのでは?」という議論になったのですが、私が伝えたかったのはそこではなかったんですよね。 今日はそんな過去のお話も含めて、そんなことを書きたいと思います。 ラブリコはなぜ売れた?今になって思うこと今でこそ、ラ

      • 能登半島地震・豪雨災害への支援についてご報告。そして、これからのこと。

        前回の記事にたくさんの反応をいただきありがとうございました。 イベントでもお話させていただいた通り、お預かりしたお金についてご報告させていただきます。 今回、合計40万円を災害NGO結さんに寄付させていただくことになりました。 内訳は以下の通りです イベントチケット代…248,000円 木村石鹼100周年祭での募金…33,231円 木村石鹼100周年祭の平安伸銅工業商品売上から…118,769円 イベントにご参加いただいたみなさん、木村石鹼100周年祭で募金してくだ

        • 10日前ボランティアに行ってきた場所で土砂災害が。能登半島地震・豪雨災害への支援のお願い

          1月1日の能登半島地震。 発災直後から、平安伸銅工業だからできる被災地支援とは何か、現地視察にも伺い、半年以上前から活動の準備を進めていました。 その中で見つかった課題の一つが、被災者の方々の仮設住宅への引っ越しが進むに伴い発生する、手狭な住環境への適応です。 能登半島の伝統的な住宅は床面積が平均100平米を超える立派なもの。 にもかかわらず、仮設住宅には全国統一した規格や基準があり、2人暮らしのご家族に用意されるのは1Kの部屋。 「部屋が狭く収納に困っている」というお声

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        • かこのかよこ
          19本

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          仕事と家庭はトレードオフ?!とある本との出会いで見えてきた両立の可能性

          家族と仕事の在り方についてはこのnoteでも過去にちらほらお話してきました。 母にも、娘が生まれたときに言われました。 「仕事と子育ての両立はとても難しいよ。子育ては、自分を犠牲にしないといけないことがたくさんあるけど、犠牲にした以上に得るものがあるから。」 だから、あなたは両方追うのは諦めて子育てに軸足を置け、と。(涙) 現実は、仕事をしながら娘3人を育てた母の言う通りでした。(号泣) でも、本当の本当の本当に、仕事と子育ては両立できないのだろうか?????? 子ども

          仕事と家庭はトレードオフ?!とある本との出会いで見えてきた両立の可能性

          女性リーダーが少ないのはなぜ?"ときめき"を意思決定に反映させるには

          私自身、「女性社長」と言われることが多いですが、「女性らしさ」という言葉はあまり得意ではありません。 「女性らしさ」を決めつけられ、あてはめられることに抵抗感がある、というお話も前に書きました。 でも最近、「”女性の”リーダーを育てたい」という思いがあるんです。 意思決定は100%論理で行うべきなのか?メンバーが主体的にブランドを運営してくれているので、ここ数年新商品の開発にはそこまで主体的に携わっていません。会社を成長させるためにも、全て経営者の感覚に頼るのではなく、組織

          女性リーダーが少ないのはなぜ?"ときめき"を意思決定に反映させるには

          ”汚い”と思ってたビジネスを手段にして、社会を変えたいねん

          私、推し活ってほとんどしないのですが(吉田美和さんくらい?でも彼女は推しというより神)、推しているブランドは色々あるんです。 で、最近気づいたんですが、そのほとんどが社会課題の解決とビジネスを両立されているブランドなんですよね。 前にここでも書いたヘラルボニーさんや、オーガニックのダージリンティーブランドのマカイバリー茶園、フェアトレードを実践しているマザーハウスさんなどなど。 そんな私も、最近、防災や介護など、私たちの技術が何か社会の中でお役に立てることは無いかと模索を

          ”汚い”と思ってたビジネスを手段にして、社会を変えたいねん

          つっぱり棒はニッチなままでいい?ヘラルボニーさんに気づかされた「チャレンジする覚悟」

          ※face book の投稿内容を転載しています。 大好きなヘラルボニーさんのイベントにローマ出張後のボロボロの体で行ってきました。 松田さんのトークセッションで、私が何故アール・ブリュット(≒障がい者アート)が好きだったのか(過去形)、なぜ今ヘラルボニーが好きなのかが分かりました。 アール・ブリュットは滋賀県担当の記者時代に出会いました。アートの正規教育を受けておらず、業界内での評価に縛られず、より本能的かつ衝動的な動機で作られた作品(かよこの解釈です)と言われていま

          つっぱり棒はニッチなままでいい?ヘラルボニーさんに気づかされた「チャレンジする覚悟」

          ご飯は食卓で食べなくてもいい?現状を打破するために「当たり前」を疑う。

          突然ですが、うちの会社のメンバーはめちゃくちゃ優秀で、とっても頑張ってくれています。 コロナがあけて以降、よりそれが顕著になってきたなと思います。一丸となってもっともっとお客さまを喜ばせようと商品を開発したり、ユニークなPRを考えてくれたり。 ただ、反響もいただいていますが、なかなか圧倒的な売り上げの伸びや話題にはつながらないんですよね…。 外的な要因もありますし、もちろん、メンバーの努力が足りない、とは全く思っていません。 でも、仮説通りに実行して結果が伴わないのであれ

          ご飯は食卓で食べなくてもいい?現状を打破するために「当たり前」を疑う。

          企業の社会貢献活動って何?島根の会社を見学して考えたこと

          参加させていただいているセミナーで、島根県の石見銀山にある中村ブレイス株式会社さんにお伺いさせていただく機会がありました。 中村ブレイスさんは義肢装具・医療用装具の製造販売をされている会社です。先代で創業者の中村俊郎さん(現在は会長)がアメリカなどで義肢装具の勉強をし、地元の石見銀山に戻ってきて創業されました。 義肢装具の事業発展×地域の古民家再生?石見銀山、世界遺産にも登録されていますが皆さん行ったことはありますか? 私も今回初めてお伺いしたのですが、出雲空港から車で一時

          企業の社会貢献活動って何?島根の会社を見学して考えたこと

          「自分の名前で働く」そんな新しい働き方

          こんにちは。 2024年4月21日、本日は2件も取材の放送がありました。 テレビ大阪さんの「関西リーダー列伝」とフジテレビさんの「ミスターサンデー」です。 まだまだ、旅の途中の私たちを取り上げていただいたことに、心から感謝申し上げます。 放送をご覧になった皆様、いかがでしたでしょうか? 今回放送の中で、(ちょこっと)私たちが取り組む「多様な人材の活躍」に触れていただきました。 こういったことに取り組む背景には、「適材適所で才能が開花する」「才能の掛け算で新しい価値が

          「自分の名前で働く」そんな新しい働き方

          「孤独に戦う」は限界?最近悩んでいる自分なりの突破法

          この前のnoteの記事を読んだ人から 「え、かよさんってずっと孤独だと思っていたんですか?」と言われました。 確かに、普段の私のイメージとは違う内容であり、「急にどうした?」と心配になった人もいたかもしれません。 なので、今回もとても個人的な出来事ですが、続編を書き留めようと思います。 さて、孤独と表現したのは、自分の「突破法」が関係しています。 これまで、反骨精神や憤りの感情を原動力に壁を突破した経験が重なり、「対立軸」を作ることで自分を奮い起こすことが自分の「勝ちパ

          「孤独に戦う」は限界?最近悩んでいる自分なりの突破法

          「選択的夫婦別姓」を求める活動に企業として参加することを決めた理由

          こんにちは、平安伸銅工業の竹内香予子です。4月1日、今日は何の日?エイプリルフールですが、本日から選択的夫婦別姓にむけた法改正を働きかける「Think Name Project」が始まります。これは嘘じゃなくてホントの話。今の婚姻制度は、平安伸銅が目指す「私らしい暮らし」の実現を阻害すると考え、同じ考えを持つ企業で始まった活動に、私たちも参加することを決めました。 この活動に参加するきっかけはさかのぼること、約5~6年前。サイボウズさんから「選択的夫婦別姓・全国陳情アクショ

          「選択的夫婦別姓」を求める活動に企業として参加することを決めた理由

          「辞める」じゃなくて「卒業」なんだ。退職していくメンバーへ思うこと。

          以前、平安伸銅工業に在籍していた2人のメンバーから、それぞれ大阪でポップアップストアを出店するという連絡をもらいました。どちらも残念ながら仕事の都合でいけなかったのですが、夫が遊びに行き、作品を買ってきてくれました。 彼女たちは新卒で入社してくれた女の子で、グラフィックデザイナーとして活躍していた子はイラストレーターとして、商品の企画開発を担ってくれていた子は金属アレルギーの方でもつけられるガラス製のピアスを作る作家として現在活動しています。 私は平安伸銅工業を辞めて次の

          「辞める」じゃなくて「卒業」なんだ。退職していくメンバーへ思うこと。

          「孤独に戦う人生」と思っていた私に1枚の写真が気づかせてくれたこと。

          最近は定期的に東京出張に出ているのですが、たまたま出張が週末に重なったので、この前、仕事終わりに娘と夫と東京で合流して、土日に家族で娘の念願だったサンリオピューロランドに遊びに行くことにしました。 仕事でしょっちゅう東京に来ているけれど、家族で旅行することは無いので、せっかくだしピューロランド以外にもいろいろ観光したい!と、東京のおすすめスポットをSNSで募ったところ、学生時代の友人が、近所に住んでいるからよければ遊びにこない?と連絡をくれました。 彼女はフォトグラファー

          「孤独に戦う人生」と思っていた私に1枚の写真が気づかせてくれたこと。

          私たちは「商品」じゃなく「体験」を売っているんだ。AIR SHELFを家に取り付けて感じたこと。

          つっぱり棒ハウス3号、無事に引っ越しが完了しました! 詳細はまたいろんな場所で発信できればと思っていますが、今回は我が家に新たに取り付けた、今月末発売するAIR SHELF(エアシェルフ)についてお話させてください。 AIR SHELF:https://ec.heianshindo.co.jp/pages/airshelf-top これは、これまで開発してきたラブリコやドローアラインに続く、新しいブランドです。 つっぱり棒の技術を生かして、賃貸でも美しい壁面棚を作れるという

          私たちは「商品」じゃなく「体験」を売っているんだ。AIR SHELFを家に取り付けて感じたこと。