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ご飯は食卓で食べなくてもいい?現状を打破するために「当たり前」を疑う。

突然ですが、うちの会社のメンバーはめちゃくちゃ優秀で、とっても頑張ってくれています。

コロナがあけて以降、よりそれが顕著になってきたなと思います。一丸となってもっともっとお客さまを喜ばせようと商品を開発したり、ユニークなPRを考えてくれたり。

ただ、反響もいただいていますが、なかなか圧倒的な売り上げの伸びや話題にはつながらないんですよね…。
外的な要因もありますし、もちろん、メンバーの努力が足りない、とは全く思っていません。
でも、仮説通りに実行して結果が伴わないのであれば、そもそもの仮説が違うのではないだろうか。私たちはもっと抜本的に、大前提を見直さないといけないのではないか。と思うんです。

そこを指し示すのは経営者の役割なのですが、どうしていこうかなと色々思いあぐねているところです。

そんなことを考えているとき、とあるフォーラムでご挨拶されていた企業の方が「今あるやり方を疑うことが、ブレイクスルーのきっかけになって、そこからイノベーションが生まれていく。」というお話をされていました。

じゃあ、私たちは何を疑って、どうしたらいいのか…というのが難しいところではあるのですが。
でも、今あるやり方を疑うって、大層なことではなく、実はちょっとしたことなのかもしれない、とも思うのです。

子どもが家に帰るとぐずって早く寝てくれない!その解決策は…

というのも最近、子どもが保育園から帰るとぐずることが多くて。

どうやらお腹が空いているようなのですが、少しおやつを食べさせると「もっと食べたい!」とさらにぐずるし、満足いくまでお菓子を食べさせると夕食の時間には何も食べない。さすがに夜ご飯がお菓子だけなのは親としても気が引ける…。

じゃあ帰ってすぐにご飯を食べられるように、と食事を作り置きしてみたけれど、私も毎日のように作ることはできず、これでは根本的解決にならない。

なんとかぐずる娘をなだめて、それから食事を作って食べさせると、その後のお風呂や寝る準備も遅くなってしまい、寝る時間が遅くなってしまう。
じゃあ、時間短縮にと、食事を作っている間に夫がお風呂に入れようとしたら、ぐずって暴れて入ってくれない。

どうしたら機嫌よく過ごしてご飯を食べ、親の負担も少なく、生活リズムを崩さずに過ごしてくれるんだろう…夫とも色々話したのですが、ここ数か月、解決策が出ずに悩んでいました。

ご飯をお気に入りのプリキュアとタローマンにもあげる娘(早く食べて)

そんなある日、仕事終わりに保育園へ娘を迎えに行き、食事を作る余裕が無かったのでスーパーでお惣菜を買ったのですが、その帰りの車中で娘が「お腹空いた!」とまたぐずりだしたんです。
どうしようかな…と思ったのですが、やむを得ず夕食用に買ったコロッケをそのままあげてみたんですね。車の中でそのまま食べさすのは抵抗ありましたが…(シートも汚れるし)

そしたら、娘はそれで機嫌がなおって。先にコロッケを食べたから夕食の時にはちょっとしか食べなかったけれど、そのあとはスムーズにお風呂に入って、ちょっと遊んだら9時には寝てくれたんです。

え、これでよくない??娘の晩御飯、車の中でお惣菜食べて済ませたらよくない?

私たち夫婦は、何が何でも車の中でご飯を食べてほしくない訳ではない。
お惣菜も、いつも行くスーパーはあれだけ無添加を謳っているから子どもにとって悪いものは入っていないだろうし、食育は保育園が力を入れてくれている。
大人の食事はなんとでもなるし、家族でゆっくり食事をとる時間はお休みの日につくればいい。

なにより、スムーズに食事やお風呂が済むことで、娘は機嫌よくしっかり寝てくれるし、就寝時間までは一緒に遊んでコミュニケーションをとることができる。これが何より私たちが優先したいこと。
私の中で、子育ての根本的なあり方がブレイクスルーされ、新しいやり方が生まれた瞬間でした。

就寝前にお気に入りのおもちゃで遊ぶ娘。指輪は全部の指につけてもいいんだ、ある意味ブレイクスルー。

今ある「当たり前」を疑う

もちろん、ご家庭によって環境も優先事項も子育ての方針も違うから、これが絶対的な正解ではないし、人によってはツッコミどころ満載の子育てかもしれないと思います。(娘が成長したら手段はまた変わるだろうし)

でも、私たち夫婦にとってはこれが今のところ最適解で。

それを「子どもの食事は食卓で食べさせなければならない」という「当たり前」の色眼鏡をかけて考えていたから、この答えにたどり着くのに時間がかかったのかもしれないなと思いました。

そう考えると、今のビジネスモデルや私たちの作る商品、そもそも想定しているお客様の暮らしの在り方にも、疑うところがあるのかもしれない。

突っ張り棒という商品にも、もしかしたら疑いどころがあるかも。
そこを見つけて、現状を打破していきたい。

そういえば私、パタゴニアが昔展開していたキャンペーンポスターが好きで。
フェアトレードのキャンペーンPRポスターなのですが…
「その業界を変える」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000021813.html

パンフレットは今でも大事にとっています。

シンプルな言葉だけれど、社長に就任して、ラブリコやドローアラインを展開し始めていた私には、めちゃくちゃガツンと刺さったんですよね。
私も、業界を変えたるくらいの心意気でやってやるぞ!
(これ本当に好きなんですけど誰かポスター持っていませんか…)


余談。平日の夜、ごっこ遊びがしたい娘から蜂さんを演じろと言われ(娘は妖精さん)散々付き合った後「早く帰って来て!」と出張で帰りが遅い夫に送ったSOS写真。全力で遊んであげたいが、母も疲れるのは疲れるのだよ…

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