読書感想文㉛
くりぃむしちゅー上田晋也さんの『経験 ~この10年くらいのこと』を読みました。
エッセイの面白さを再確認しました。
「どの立場から言ってんねん!」と突っ込まれるかもしれませんが、エッセイには「言い文章、綺麗なことを書こう」という力みがないため、著者の方のありのままの姿を見ることができる気がします。
過去には若林さんのエッセイを数冊読んできましたが、上田さんのエッセイは若林さんのモノとは違った感覚で読み進めることができました。
どちらの方が面白いというわけではなく、当たり前ですが著者が違えば同じエッセイといえど全く違う印象を受けるものなのだと感じました。
上田さんのエッセイの特徴として「豊富な知識量」が挙げられます。
…私はそれ以降自分の記憶力を信じていない。私の記憶力と峰不二子だけは信じない。
…人生で初めてヨルシカばりに高い声で聞き直したが…
☝のように、多種多様な例えが至る所に散りばめられています。
ばっちり意味が伝わって「そう!そう!」となることもあれば、言葉は聞いたことがあるのに何を例えているか分からず、ネットの力を借りて理解することもあれば、調べてみても何のことかわからないなんてこともありました。
上田さんが芸人(ツッコミを入れる上で知識量は必要になる)という職業だからなのか、自分が無知すぎるのか、あるいはどちらも正しいかもしれません
ただ、このエッセイを読んでいると「自分の価値観や思いをより鮮明に表現するためには、語彙力・知識量を増やす必要がある」と感じました。
今の生活を振り返ってみると、本や漫画、noteを読むことで知識を得られている実感がありますし、部活動の中で目上の方に対するメール対応の仕方を学べていたり、展覧会に行くことで感性を豊かにすることができています。
月並みの言い方になりますが「無駄なことなんて何もない」と思っています。たとえ道路でこけてしまっても、笑い話になるなら無駄ではないかもしれません(笑)
語彙力・知識量を増やすためにも、読書などを通して様々な知識を身に着けるとともに、食わず嫌いしていたこと(最近は韓国ドラマデビューしました!)にもどんどんチャレンジしていこうと思います。
読んでいただきありがとうございました。