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エッセンシャルワーカー至上主義~ウェッジ7月号を読んで
バブル景気が崩壊後の1990年代から
現場で働く人にはできるだけおカネを
回さない仕組みが構築されてきた。
1つめに、正規雇用から非正規に。
2つめに、下請け・委託関係で発注主が強者に。
これで、コスト削減・人件費削減に
まい進してきた。
今まで、「エッセンシャルワーカー」という
言葉はほとんど聞かれなかった。
この言葉は、コロナ禍以降に聞かれる
ことになった。
そして、人手不足の昨今、その重要性が
クローズアップされるようになってきた。
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【暮らしを支える現場】
■ごみ収集
なくてはならない職業だ。
単に、収集車に積み込むだけではない。
集積場の片付けであったり、
収集できないものが混じっていないか?
危険なものはないか?
大変だけど重要な仕事。
■スーパーマーケット
![](https://assets.st-note.com/img/1719180626055-1s2z3UvpmG.jpg)
「食」を支える要である。
パック詰め、惣菜つくり、
仕入れの受け入れ
商品の値付け
ホントに多岐にわたる。
人手不足でなくなれば、
食べることができなくなる。
■介護
訪問介護は、都会などの密集地では
効率よく訪問でき事業者は利益率が
高かったため介護保険の介護報酬を
減らされた。
それにより立ちいかなくなる事業者が
田舎ほど多発した。
それにより、特に過疎地での移動時間が
長い地域では、
現行の介護報酬で十分でないことが多い。
■ラインマン
![](https://assets.st-note.com/img/1719180723269-aDetRmh0iw.jpg)
送電線の工事で高所でのメンテナンスを行う。
電力自由化の時に薄給になり人手不足。
また、そういう保守点検は山奥であったり
そこまでの道が険しく道すらないこともある。
【これからが本格的人手不足】
■生産年齢人口が減少していたが…
これまでは、女性の社会進出や前期高齢者の
就業などで生産年齢人口は減少していても
労働力人口は増加していた。
これからは、労働力人口も減少の一途だ。
また、働き方改革でさらに
労働力は減少する。
■AIでどうにかなる?
ロボットや省人化で人手を補えるが、
それを動かすエキスパートは必要であり、
機械化できない部分は絶対にある。
■副業
ホワイトワーカーが本業で、
副業でエッセンシャルワーカーを
体験するのは「働く」ことの原点に
立ち返る機会になる。
人の役に立ち、人の生活を支え、
人に感謝されることが本来の仕事ではないか?
ということに気づくことが大事。
■引手数多の工業高校
工業高校は、日本の社会に必要な人材を育て
輩出していく役割がある。
「よい大学へ、よい会社へ」だけが
人生の正解でない。
物凄い、求人の数が来る。
【全体人口が減るフェーズ】
■人口の推移は激減間違いなし
現在は、出生数が大きく減少している。
そして、団塊の世代が後期高齢者なり、
多死時代を迎える。
高齢人口が増加し
生産年齢人口、年少人口が減る。(現状)
そこから、遠くない未来には
高齢人口も減少していく。
■インフラをどう維持するか?
例えば、上下水道は市町村単位で
維持されている。
これも、過疎地では到底無理で
設備の合理化は必要。
ただ、水道にしてもインフラのメンテナンスも
必要でそういうところには人手も必要である。
【まとめ・感想】
労働力を買いたたく時代は終わるのか?
同一労働・同一賃金はどう実現するのか?
L型大学、G型大学への移行をしては?
■最後の教育に関して
少子化の影響によりボーダーフリー大学を
はじめ、経営が立ちいかなくなると
言われている。
しかし、である。
まさに、L(ローカル)型大学は、
エッセンシャルワーカーを育てるのに
ふさわしいと考えられる。
大学進学する全員がG(グローバル)大学で
ある必要はない。
そして、大学も一部大学・学部を除き、
L型大学に移行していって
教育インフラの有効活用を図ってほしい。