最近の記事

「身体」で読みなおす

この文章は、自分語りと広告の中間くらいの文章です。もともと、自分語りと宣伝の中間を目指して書いたので、そういうものとして読んでください。まあ、「成功といえば成功」「しっぱいといえばしっぱい」ってあんばいで、意欲的なじっけんがなされています。。 何を宣伝したいか。11月からPARA神保町で開講される『老子を「身体」で読みなおす』です。それって、いったいどういう事なんだ、と思っている人たちに向けて書きました。答えは出ませんでした。文章全体のはんぶん位が自分語りです。 わたしは

    • 複製芸術はまなざさない

      わたしにはアートのよさがわからない。(クリシェです) アートのよさとかわかんないけど、わかんないなりに展示会をまわっています。これが、いま現在の状況です。 先日は、北千住Buoyで小野愛「触れようとする」をみました。 Bouy展示スペースは、元ボーリング場の廃墟を改装したもので、配線や瓦礫が剥き出しにされたまま残っているところがかわいいです。 今回、観に行った小野さんの展示「触れようとする」は会場が白い布でいろどられていました。 はいってすぐのとこにある、ひとつ目の作

      • 大橋藍個展「一人の女性、一つの命」

        大橋藍個展「一人の女性、一つの命」 友達の友達が「そうぞうりょうは愛だ」と言っていたらしい。友達の友達の発言なのでsozoryokuが「想像力-イマジネーション」の事なのか、「創造力-クリエイション」の事なのかわからない。 先日、北先住Buoyでおこなわれていた大橋藍「一人の女性、一つの命」に行った。展示会では大橋さんの大学時代の友人「のんちゃん」…アーティスト濱口望さんの絵が展示してあって(大橋さんによるキュレーション)、ひとつめの空間には、のんちゃんの作品がびっしりと

        • 書評・宇野常寛『ゼロ年代の想像力』

          この文章は『ゼロ年代の想像力』の書評です。 はじめにことわっておくと、わたしは宇野常寛という批評家がきらいでした。東浩紀や宮台真司もきらいだったけど、宇野は特にきらいでした。 今回『ゼロ年代の想像力』を読んで思ったのは、「宇野の文章は面白いな」ということです。文章わかりやすいし、(当時の人気批評家に対して)<世代間闘争>を仕掛けているのも、牧歌的というか、なんか好感が持てる。 『ゼロ年代の想像力』が刊行されたのは2008年。宇野はまだ27歳。宇野が仮想敵として挙げている

          観劇。ホエイ「クチナシと翁」日本のラジオ「蛇ヲ踏ム」

          ホエイ「クチナシと翁」と、日本のラジオ「蛇ヲ産ム」を観た。 「クチナシと翁」は3月14日に観た。こまばアゴラ劇場。笑いあり、涙あり、ヘヴィな要素あり。これは、ちょっと自分の中にある「理想の演劇」じゃないですか。「えっ、メチャクチャ面白くないですか?」と思いました。そしたら、客席にカキヤさんがいたので(たまたま同じ回をカキヤさんが観ていたのだ)カキヤさんに「めちゃくちゃ面白くなかったですか?」と言ったら、「これはね。岸田いくでしょ」と言ってくれて、他人事ながら、なんか嬉しかっ

          観劇。ホエイ「クチナシと翁」日本のラジオ「蛇ヲ踏ム」

          観劇レポート・ムニ『つかの間の道』『赤と黄色の夢』

          2024年3月12日。アトリエ春風舎でムニの『つかの間の道』『赤と黄色の夢』を観た。 また!雨。寒いけど、そんなにつらくはなかったです。痛いほどの寒さではなかったので。 アトリエ春風舎に行くのは初めてです。 ホームページを見ると、「小竹向原」から徒歩3分とありました。小竹向原? 電車でスマホをいじっていたら充電残量50%以上あったのに、電源が急にブツッてなった(戸惑い)携帯バッテリー持ってたから挿したら復活した。よかった。 小竹向原は住宅街でした。駅前にはスーパーや病

          観劇レポート・ムニ『つかの間の道』『赤と黄色の夢』

          サラダボール「サド侯爵夫人」など

          2024年2月16日。こまばアゴラ劇場にサラダボール「サド侯爵夫人」を観にいきました。 自分はアゴラ劇場に行くのが初めてだったため、無事に会場に辿りつけるのかドキドキしましたが、なんとか辿りつけました。(渋谷から歩いて30分くらいで、いい天気だったので気持ちよく歩けた) 「こんな場所だったのか…」という感慨深さがありました。 「サド侯爵夫人」は3時間以上あるお芝居だったので、長かったです。熱がぎゅっとしてる感じでした。 作者は三島由紀夫で、台詞の言い回しがお母さんヒス構

          サラダボール「サド侯爵夫人」など

          横浜に、若葉町ウォーフに「エフラボ24」を観にいった

          2024年2月25日。京浜東北線で横浜まで行った。若葉町ウォーフに「エフラボ24」を見に行くためだ。 前日に緊張して寝れなかった事もあり、結構ドキドキしていた。特にJRでは蒲田から川崎くらいまで一駅区間が長くなるのでパニックになりそうだった。深い呼吸をしたらおさまったので、やっぱり呼吸は大切だな、と思った。 横浜に行くのは久しぶり…というか、ほとんど初めてだったので案の定、道に迷った。頼りにしていたGoogle MAPも、iPhoneの電池が切れそうになったらお手上げだ。

          横浜に、若葉町ウォーフに「エフラボ24」を観にいった

          「ハンチバック」の感想文です

          自分は、言語化にしがむ癖がある。なにかを発言したい時、あるいは、何かしらの感情が心に湧いた時、「無理矢理にでも言葉にしよう」として、発言内容がまとまっていない状態でも手を挙げてしまう。 人前でついつい喋り過ぎてしまうのです。 そして、人前で喋ることによって、人前で喋る適格な方法が見つかるような気がしている。人前で喋れば喋るほどスキルが上がるし、その事によって、さらに経験を積む機会が増えると思っている。 むかし、落語家の立川談志は「オレは本当にオレ好みの落語をするね」と言

          「ハンチバック」の感想文です

          やついフェスレポート2023/06/17

          こないだのやついフェスのレポートです。私は、は2016年くらいからやついフェスを観に行っているのですが、ちゃんとレポートを書くのは初めてかもしれません。 (朝は、東京神保町のアートスクール「PARA」で授業があったので、いいタイミングで切り上げて、半蔵門線に乗って渋谷へ向かいました。リストバンド交換所であるLOFT9に向かいました。) 渋谷に着いたのが11:40。 11:30開演だったので焦って、道玄坂を男梅サワーを飲みながら小走りでgo、ドリンク代600円を支払って、リ

          やついフェスレポート2023/06/17

          政治と音楽と個人的な体験

          草の根研究会さんで輪島裕之「創られた日本の心」(以下、「輪島本」と略す)の読書会をさせてもらった。 「演歌」というジャンルが、どのようにして形成されていったのか、そこから色々な論点が取り出せて面白い。(というか、逆に輪島本はカバー範囲が広すぎて、読書会の課題本としては、ちょっとつっつきづらかったな?と思った) まあ、やいやい茶化して遊ぶにはあんまり向いてない本だけど、めちゃくちゃ良い本なので絶対に読んでください。 そして、この記事は、だらだら書き連ねていた文章が六〇〇〇

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          ゴキブリと口論の話

          また、くだらないことで妹と言いあいをしてしまった。 我が家のキッチンにゴキブリが大量発生している。 そのため、妹から「21時までに皿洗いをするというルールにしよう」と提案されたのだ。 自分はルールを敷かれるのがいやだった。 21時というのは、自分のスケジューリング的には結構ハードルが高い。また、ゴキブリ対策としても、あんまり効果的と思えない。 だから、妹に「なぜ?」「なぜ?」と聞いてしまった。 自分は、一方的にルールを決められるのがいやなのだと思う。(「決められた

          ゴキブリと口論の話

          自分は、なにもかも中途半端でよくない

          人生やっちまった。 こればかりは、全て自分の責任だし、背負っていくしかない。だけど、なんの覚悟もないので、宙ぶらりんな状態で生きている。 自分は男性で、健常者で、生育歴には多少問題があるけれど、どれも思春期を過ぎてからのことなので、家庭環境が悪かった、というより、おれ個人の問題で、仮に、この生きづらさに、なんらかの名前がついたとしても、そのことで「生きづらさ」が解消するとは到底思えないし、病院に行って、何らかの診断名がくだったとしても、自分は、それを「逃げ口上」として使っ

          自分は、なにもかも中途半端でよくない

          ポエトリーブックジャムの感想と、そこから引き出された何か

          ポエトリーのイベントに参加するのは、2018年のUPJ6以来です。 自分は2018年の後半、とにかくきつかった。 父親はアル中で発狂、母親はてんかんで倒れ、自分はトラウマで、食欲も性欲も落ちて、あんまり眠れない、何かをしていないと、気持ちが暗くなっていく。 このままだと、実家で潰れてしまう。実家を脱出しなくてはならない。だけど、自分が持っているリソースは、無に等しく、大学も中退だし、社会人経験もない。資格もスキルもない。絶望的な気分でした。 よすがにしていたのは、もの

          ポエトリーブックジャムの感想と、そこから引き出された何か

          弱者男性など考えたこと

          自分には「彼女がほしい」という欲望がある。 それがどうしたって話だが。 (実際のところ、誰も自分には興味ないのだ) せいぜい「彼女が出来たところで何も変わらないぜ?」って言われるのが関の山。それでも自分は「彼女が欲しい」と言い続けるのだった。 ともかく、彼女を作るには、「前へ前へ」と進んでいかないといけない。成長して、自己実現を繰り返して、魅力的な人間になり、他者からは決して見返りを求めず、文句も言わず、マウンティングもしない。とにかく寡黙にやる。可能な範囲で。 だけ

          弱者男性など考えたこと

          「日々の公演2」レポートその7

          3月23日(土) 東京の気温 10/0 東京の新規感染者数 6430人 役者役12人(代役1人)/観客役5人 生西さん 鈴木さん 3月の後半。 いちど暖かくなって、ふたたび寒くなった。 この日は風が強かった。 空は曇っていた。 自分は、午前8時ぐらいに目を覚ます。 11時ごろ家を出て、電車で移動した。スマホを使って、文章を書いた。(ちょうど、このレポートの4回目あたりを書いていた) いつものように京成線で船橋まで行き、総武線に乗りかえる。そして水道橋の改札を出

          「日々の公演2」レポートその7