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観劇。ホエイ「クチナシと翁」日本のラジオ「蛇ヲ踏ム」

ホエイ「クチナシと翁」と、日本のラジオ「蛇ヲ産ム」を観た。

「クチナシと翁」は3月14日に観た。こまばアゴラ劇場。笑いあり、涙あり、ヘヴィな要素あり。これは、ちょっと自分の中にある「理想の演劇」じゃないですか。「えっ、メチャクチャ面白くないですか?」と思いました。そしたら、客席にカキヤさんがいたので(たまたま同じ回をカキヤさんが観ていたのだ)カキヤさんに「めちゃくちゃ面白くなかったですか?」と言ったら、「これはね。岸田いくでしょ」と言ってくれて、他人事ながら、なんか嬉しかった。台本買った。カキヤさんも買っていた。

3月18日。新宿眼科画廊に、日本のラジオ「蛇ヲ産ム」を観に行った。自分はあまりホラーが得意じゃない(何故かというと、自分は「怖いポイント」がズレているから共有出来ない、というのがあるからだと思う)
ただ、「蛇ヲ産ム」は、観てて「これは絶対みんな怖いだろ!」と感じる部分がいくつかあった。ホラーとして、ちゃんと楽しめました気がする。舞台演劇とホラーの相性がよい、という気が。(みんな知ってそうだけど)

あと、「蛇ヲ踏ム」は板の上に丸イスしか置いてなくて、それもよかった。丸イスを演者が動かしてシーンを作っていました。これは、ちょった真似したくなるあれ。

自分は、新宿眼科画廊に行ったのがはじめてだったので、物販を覗いたり、フライヤー置いてもらったりしてホクホク。物販いっぱいあった。梅ラボさんすごいなぁと思った。

ちなみに「蛇ヲ産ム」は、新宿眼科画廊の地下の劇場でやっていて。女の子の感じ、衣装の感じ、サブカルでオシャレ、全力。「かわいいな〜」と思って観ていたのですが、一方で俺のようなサブカル中年おじさんが「かわいいな〜と思って観ている」という構造が、ちょっと悲しい現実だなとも思いました。これはちょっと色んな意味で、ですけど。

そう思いつつも、中盤登場する、いつもメンチカツを買っていく男性の演技がすごい良くて(あとで調べたら、安東信助さんという役者さんでした)、何か人をくっと惹きつける演技で、これは多分あてがきなんだろうなぁ、と思いました。というか、劇団で制作をするってこういう事なんだろうなぁ、と思いました。

自分はここ2ヶ月演劇を見まくっていて、「蛇ヲ産ム」と「クチナシと翁」以外も何個か観てるんですけど、この2つは何となくですけど「これが劇団なんだなぁ」と思いました。

自分は、ストーリー以外のことが全然わからないので、「クチナシと翁」の良さもストーリーが良かった。だから面白かったと思うのですが。ストーリーの何が面白かったかというと、役者さん一人一人がよかったから面白かった、と思います。役者さんが何故よいと思ったかというと、ストーリーが面白いからだ、と思ったわけです。論理が循環しています。

田舎のジジババ、高学歴ひきこもり、うさんくさい町おこしアートの人、どれも身近にいそうなのに、あんなに愛らしくて魅力的に描けるのはストーリーが良いからだし、役者さんが良かったからで、つまり、要すると、誰の手柄なのかはわからない。全く違う座組みを想像してみても、あそこまで可愛らしく、笑える作品にならないだろうな、と、容易に想像出来る。ホエイ「クチナシと翁」よかった。チームってすごいな、と思ったという記事でした。

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