統計学が最強の学問である⑤:"おむつとビール"のバスケット分析よりも優れた手法とは?
読書ノート(140日目)
さて今日も前回に続いて
こちらの本からです。
IQの話と「おむつとビール」の話は
本書の中でも身近に感じたので
今回はピックアップしてみました。
IQって単語はよく耳にしますが、
どうやって測るのだろう…と思い
検査方法を調べてみたら
以下のサイトを見つけました。
ふむふむ…
サーストンが1938年に提唱した
7つの知能因子そのままではなく、
4つの因子から測定するということで、
さらに研究が進んでいたりアレンジが
されているのかもしれないですね。
また、「おむつとビール」の
バスケット分析は
私自身もMBAの授業で聞いたことがあり、
マーケティング学習者の多くの方々は
既にご存知かもしれません。
ただ、1993年のIBMの技術者の分析手法を
Google共同設立者のサーゲイ・ブリンが
「もっと良い分析手法」があるとして、
学生時代に論文を出していたとは知らず…
もう…「学生時代から凄すぎる!」
としか言えないです!(語彙力…😂)
余談ですが…カイ二乗検定というのは、
「割合の差が有意かどうかを検定」する手法で
この割合の差は、たまたまの偶然で計算された
数値である可能性がどれくらいあるのか?
を表すp値(ピーチ🍑)を算出できるので、
その点でバスケット分析よりも優れている
ということだと理解しました。
今回の例だと、おむつとビールを
①50人のうち、20人の40%が購入した割合と
②5人のうち、2人の40%が購入した割合で
改善度は同じでも、p値は全然違うはずで
仮に②のp値が5%を越えている場合は
この改善度のスコアは、たまたま偶然の
可能性が高いので参考値にしかならない。
(この結果をもって、おむつ売場の近くに
ビールを陳列しよう!と決めるのは早計)
…という点まで統計的に判定可能ということです。
また、本書での最終章は
「巨人の肩に立つ」ということで
代表的な論文データベースのWEBサイトが
紹介されておりましたので、
ご参考まで(&自分の備忘メモのため)に、
リンク先を下にまとめてみました。
2024年はこれらの論文を自分で検索し
先行研究を参考にしながら
より一層、データ分析のスキルアップを
目指していこうと思います!😉
…ということで、今日はこの辺で!
読書ノートとしての2023年分の投稿は
140日目と、ちょうどキリも良いですし
今回を最終回とします。
ここまで読んでくださった皆さん、
今年も読書ノートにお付き合いくださり、
本当にありがとうございました!😊✨
明日か明後日に、
2023年の1年間の読書記録を
総括&整理した投稿をする予定です。
そして2024年1月からは引き続き、
「統計学が最強~」の続編シリーズ本を
紹介していこうと思います。
それでは皆さんも
良いお年をお迎えください~!🎍✨