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子どもは大人のミニチュアではない?〜子どもがケガする最大の理由とは〜

雨上がりの晴れた日曜日。

「今日は、草むしり日和だ。」
と草むしりをする。

土が柔らかいので、根っこからスルっと抜ける

「おおう! 気持ちいぃ~♪」

雨から逃れた土の草むしりをする。

ぬっ、抜けない。
茎からプチっと切れる。

「ムキぃー! 気持ちよくない!」

そう、草むしりは「抜ける」か「切れる」かだ。

子どもは大人のミニチュアではないとは、こういうことだ。

「どういうことだ?!」

草むしりする時の土の状態は、子どもと大人の違いに似ている。

子どもは大人のミニチュアでないことは、
多くの人は、なんとなく分かっていると思う。

では、
子どもと大人とで何が違うのだろうか?

お肌か?

否!

お肌は努力次第だ。
タレントで女優で実業家のMEGUMIさんのキレイなお肌は、涙ぐましい努力のたまものだそうだ。

どんなに努力したとしても
すべての大人が、子どもの頃のように戻れないもの

それは、骨だ!

成長中の子どもの骨は、大人とはまったく違う骨だという。

違いの1つとして、
子どもの骨には下の画像のように骨端線という線がある。

信州のスポーツを応援するWEBマガジンSPOCOLOR(スポカラ)より引用

骨端線には軟骨があり、この軟骨が骨に置き換わりながら伸びていき、大人になると閉じて無くなる。

もう1つは、骨自体が柔らかいということだ。

伸びて成長しなきゃいけない骨は柔らかい。
最大の違いはここにある。

このため、体に対して同等のストレスがかかったとしても、子どもと大人とではケガの種類が異なるのだ。

冒頭の、草むしりをイメージするとわかりやすい。

左:柔らかい地面      右:硬い地面

雨で水分を含んだ地面は柔らかいので、
左写真のように、土ごと根っこから抜ける。

この地面が子どもの骨のイメージだ。

成長中の子供の骨は柔らかい。

柔らかい地面の土がはがれる様に、
子どもの場合は、骨がはがれるケガをしやすい。

小中学生の体に過剰な負荷がかかった時にケガする場所が、筋肉や靭帯というケースはほとんどなく、
圧倒的に骨を障害しやすいのだ。

一方、硬い地面だと
右写真のように、根っこは抜けず茎から切れる。

この地面が大人の骨のイメージだ。
大人の骨は硬いので、硬い地面の草が茎から切れるように、骨に付着している筋肉や靭帯のほうが切れるようなケガをしやすい。

子どもだろうが大人だろうが
過剰な負荷がかかることは良くないが、
子どもの骨はムリがきかないということを
わかっておく必要がある。
スポーツをしている子どもたちは、
特に注意が必要だ。

では、子どもたちがケガしないためにはどうすれば良いか。

ストレッチング1択だ。

なぜストレッチングなのか?

成長中の子どもの身体は硬くなりやすいからだ。

前述したように、子どもの骨は軟骨が骨に置き換わりながら伸びていく。
だから、成長期には骨が伸びることで背が伸びる。

骨が先に伸びてしまうので、後から筋肉などが追いかけるように適合することになる。

骨と筋肉がピッタリくるまでにタイムラグが生じるということだ。

その間、筋肉は骨に伸ばされ続けることになり、硬い状態が続く。

この状態は、筋肉が骨にくっついている部分にとってもストレスだ。
筋肉によゆうがないので、力をかけて動くとすぐに骨へのストレとなりやすい。

まさに

伸びる骨 伸ばされる筋肉

子どものも場合は?

肉が勝つ

だから、毎日にストレッチング!
高重量トレーニングなどもってのほか。

それでも
ケガしてしまった子どもはどうする?

「まずは整形外科を受診して下さい」

とはいえ、成長期の子どもの骨は修復しやすいのもまた事実。
だから、くっつくまで患部を安静にさえしておけば、キレイに治ることが多い。そして、患部に衝撃がこないような患部以外の運動をしながら回復を待つことになる。

でも、
言うことを聞かない子どもも
一定数はいる。

こうだ

医師「あれ?まだくっついていないね。」
   「なんかした?」

子ども「痛くなかったから、動かしたよ。」

医師「なんで?」

子ども「だって、動かさないと固まるって、
   友達が言うんだもん。」

医師「ハイ、固定期間延長ね。」

こうなると、ホントに固まるかもしれない!

「皆さん、ケガについては専門家の言う事はを聞いて下さいね。」

というわけで、

子どもは大人のミニチュアではない!

お大人のみなさんや運動指導者は、
子どもの骨が大人とはまるで違うことを理解して、子どもの運動を見守ってほしい。

ところで、

子どもは大人のミニチュアではないが、
うちには、ミニチュアが沢山いる。

やはり、眺めて楽しむのがミニチュアというものだ。

そんな私の心は、
子どもの巨大化版だろうか?


さあ! おまけはこちら! 

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