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飛鳥通信

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明日香村、高取町、橿原市(一部)、桜井市(一部)
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明日香村散歩

明日香村散歩

ちょっと写真撮りたい場所があったのでうろちょろしました。

普段通らないような農道もしくは耕作道をDio(バイク)で行きましたが、なんか新鮮な感じしました。

見る方向が変っただけで、同じ田んぼや集落が、まったく違って見えます。当然といえば当然かもしれませんが。

「ここどこかな」「あ、ここか」「この道に出てくるのか」て具合。

こういうことって、実はふだんの生活の中でも感じることありますね。

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「大織冠 藤原鎌足に迫る」~阿武山古墳の新事実に関する講演会聴講記

「大織冠 藤原鎌足に迫る」~阿武山古墳の新事実に関する講演会聴講記


・はじめに

「大織冠(たいしょかん) 藤原鎌足に迫る 史跡・阿武山(あぶやま)古墳の新事実」をテーマとする講演会を、明日香村の飛鳥資料館で聴講しました。

阿武山古墳は、藤原鎌足の墳墓といわれています。
その阿武山古墳は、大阪府高槻市の阿武山(標高281m)南斜面に所在する京都大学地震観測所の敷地内にあります。

なので、大阪府高槻市の古墳の話が、なぜ明日香村の飛鳥資料館であるのか?と思ってい

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コスモスあらかると~藤原宮跡の秋

コスモスあらかると~藤原宮跡の秋

コスモスの季節になったのでコスモス畑へ行きました。

大勢の人が見学にきていました。

カメラ構える人
モデル連れの人
子犬を連れた人
恋人らしき男女

それにおっさん一人(自分)

どの写真もニタカヨッタカで構成が難しいので、時系列に並べました。いまもコスモス畑の中にいる気分。

消えた「伝飛鳥板蓋宮跡」の文字

消えた「伝飛鳥板蓋宮跡」の文字

万葉文化館の庭園の花を観賞した後、その次に訪れたのは「史跡 伝飛鳥板蓋宮跡」です。

飛鳥板蓋宮(あすかいたぶきのみや)は、642(皇極天皇1)年に造営され、645年の大化の改新の舞台としてつとに有名です。

ところが久しぶりに訪れてみると(しょちゅう来ているのに!)、なんと「伝飛鳥板蓋宮跡」の文字が、説明板から消えている。しかもその説明板はピカピカに新しい。

「史跡 飛鳥宮跡
昭和47年4月1

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飛鳥の赤い花、白い花、青い花~万葉文化館庭園

飛鳥の赤い花、白い花、青い花~万葉文化館庭園

まだ空は暗いですが、雨は上がりました。花のないこの時季ですが、少しは咲いてる花もあるかなあと、飛鳥を小一時間歩きました。

赤い花

白い花

青い花

そして、青い鳥

ほんとは投句締切り日が迫っていて、季語の現場にて作句しようと徘徊したのですが、詩情が湧いてきませんでした。

朝の散歩の瞑想~明日香村の秋

朝の散歩の瞑想~明日香村の秋

元日の能登半島地震の復旧復興が遅れているのではという声を、前々から耳にしておりましたが、このたびの豪雨は、またしても石川県能登半島に大きな被害をもたらしています。土砂崩れの山や河川氾濫で流された家や被災された方の状況などをニュースで見ていますと、お見舞いの言葉も空々しいように思えてきて、なんとも言えない暗い気持ちになります。これ以上、被災が拡大しませんように。また、一日も早い復旧復興が行われますよ

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墳活[小山田古墳/明日香村]

墳活[小山田古墳/明日香村]

小山田古墳(こやまだこふん)は、その名にふさわしくなく、大山(おおやま)な古墳です。
正確には、大山な古墳でした。埋没古墳です。

というのは、昔に削平されて、今は畑と養護学校があるだけだからです。学校の教室棟改築事業に伴う発掘調査(第5次)の結果、一辺70メートルの方墳だったことがわかったという。平成26年のことです。

石舞台古墳が一辺50メートルなので、それよりずっと大きい。日本最大級です。

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「万葉 恋ものがたり」~万葉文化館館蔵品展

「万葉 恋ものがたり」~万葉文化館館蔵品展

奈良県立万葉文化館で、館蔵品展「万葉 恋ものがたり」が開催されているとのことで、行ってきました。

『万葉集』には、男女の恋歌を主とする「相聞(そうもん)」に分類される歌が多くおさめられています。それらの歌の数々は、当時の人々の思いをありありと今に伝え、およそ1300年の時を超えてなお、現代の私たちの心にも響くものがあります。(中略)
本展では、当館コレクションから、恋の歌をモチーフに描かれた「万

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夜明けに蓮の花のひらく音を聴く(再々チャレンジ編)R6-7-28

夜明けに蓮の花のひらく音を聴く(再々チャレンジ編)R6-7-28

夜明けに蓮の花のひらく音を聴きに来ました。今年、二回目のチャレンジです。

さっそく行ってみませう。
写真多めです。

[夜明け前]

東の空

蓮田

[夜明け]

昼の顔〜藤原宮跡のハナハス

昼の顔〜藤原宮跡のハナハス

早朝に咲く蓮の花を追いかけています。「ポン」と音がするらしいのです。その音を聴きたいために。

しかし残念ながら、今年もまだ聴くこと叶っておりません。

で、今日はちょっと趣向を変えて、蓮の花の昼の顔をご紹介します。

蓮の花は昼から夕方には閉じて四日目には花弁を散らします。その様子を見てまいりました。

時は、雨あがりの午後二時頃です。

ほとんどの花は、もう閉じてましたね。その色といい、形とい

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香具山南麓の「天岩戸神社」

香具山南麓の「天岩戸神社」

朝からあんまり暑いので、緑陰と闇を求めて、香具山南麓の「天岩戸神社」へ行きました。

「天岩戸(あまのいわと)」とされる巨石四個は、天照大神さまを祀る天岩戸神社の御神体らしいです。

天照大神さまがお隠れになった岩戸の中に、自分が入ろうなどと大それたことは考えません。岩戸を遠くから拝するだけでも、少しはひやーっとするのではないかと思ったのです。

さて、天岩戸神社のある方向に、天香具山南麓の集落の

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夜明けに蓮の花の咲く音を聴く(リベンジ編)R6-7-6

夜明けに蓮の花の咲く音を聴く(リベンジ編)R6-7-6

夜明けに蓮の花の咲く音がするという都市伝説?を知って、そんなら聴かずばなるまい、と、初めて藤原宮跡の蓮田へいそいそ出掛けたのは、令和5年の夏のことです。去年ですね。

結果は、おしかった。ポンという音は、聴けたような、、、聴けなかったような、、、。よくわかりませんでした(涙)

それで今年こそはと、意欲満々にリベンジしたのであります。

時刻は日の出ずる、4時50分頃。去年の経験から、花咲く音はも

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蓮の花の咲く音〜藤原宮跡(R5-7-15)

蓮の花の咲く音〜藤原宮跡(R5-7-15)

蓮の花が開くとき、音がするらしいのです。伝説のような気もしますが、聴ければもっけの幸い。

…というわけで、午前3時頃起き出して、4時頃に藤原宮跡の蓮田に到着いたしました。

まずは時系列で写真をアップします。すべてiPhone撮影ですので絞りは自動です。したがって明るい写真もありますが(最後の2枚だけが午前5時過ぎで、あとは)すべて午前4時から5時の間に撮りました。ちなみに当地方の日の出時刻は4

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安倍清明 天文観測の地〜安倍文殊院(奈良県)

安倍清明 天文観測の地〜安倍文殊院(奈良県)

安倍仲麻呂望郷之詩

天の原
ふりさけ見れば
春日なる
三笠の山に
出でし月かも

詠み人の安倍仲麻呂公は遣唐使に同行した留学生。30年を経てようやく帰国を許され、現在の寧波(ニンポー)市で、この望郷の思いを詠んだ。

結局、安倍仲麻呂公を乗せた船は難破して帰国叶わず、唐で72歳の生涯を終えたとも。

さて、この歌碑があるのはどこなのかと言いますと、安倍文殊院です。正しくは安倍山崇敬寺文殊院といい

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