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鈴掛真のエッセイ

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#コラム

店のトイレで紙が無い。そのとき俺は……

他人ごとだと思っていた。 コメディドラマやコントでは何度か見たことがあるあのシチュエーシ…

鈴掛 真
1年前
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15年前の自分のフロッピーを見つけてザワついたこの胸の鼓動。

先日久しぶりに実家に帰ったとき、学習机がまだそのまま放置されていることに数年越しに気がつ…

鈴掛 真
2年前
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「俺の人生はアムウェイがすべて」と言い切ったあいつ、元気してるかな。

先日、ネットワークビジネスに入会させる目的を隠して勧誘したとして、「日本アムウェイ」の2…

鈴掛 真
3年前
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彼氏の浮気から立ち直れた理由

これは僕自身の経験ではなく、ゲイの知人から先日伺って、とても興味深かった話。 「最近、彼…

鈴掛 真
3年前
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誰もいない部屋から聞こえた足音の正体

おばけが出てくる話ではありません。 集合住宅に暮らすみなさんには、ぜひ覚えておいてほしい…

鈴掛 真
3年前
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隣人だったおばあちゃんが僕に優しくしてくれた理由

10年間住んだアパートを退去した。 狭いし、1階だし、日当たりや風通しは悪いし、決して快適で…

鈴掛 真
3年前
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あなたの「新宿」は、どこまで?

「東京ディスニーランドは千葉だから東京じゃない!」とか「富士山は静岡か、山梨か」とか、その場所を「どこ」と見なすかを、人類はこれまで何度も議論してきました。 今回は、東京の「新宿」にまつわるお話です。 東京にお住まいじゃないみなさんも、しばしお付き合いください。 先日、とある知人から「新宿でランチしよう」とのお誘いが。 連日の在宅ワークで体が凝り固まっていることだし、ランチくらいならと、少し羽を伸ばすつもりで向かいました。 集合の約束は13時。 僕はあらかじめ家を出る前

信じる言葉は、自分で選ぶ。

昔は、社会の中で「発言できる人」は、ごく一部に限られていました。 テレビや雑誌、ラジオ、…

鈴掛 真
3年前
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「ミキプルーン」という名の果物があると思っていた人の話

まさか、と思いました。 けれど本当に、そのまさかでした。 「最近、ちょっと高価なチョコレ…

鈴掛 真
3年前
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宛先の「建物名」は、省略しないでください。

書類に自分の住所を書くときや、誰かに手紙を書くとき。 マンション名を書くのが面倒で省略し…

鈴掛 真
3年前
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CLASKAを、せめて言葉で残したい。

「クラスカ」という名前でピンと来なくても、この赤い器がプリントされたショッパーを見かけた…

鈴掛 真
3年前
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僕は誰かの言葉なんかに殺されたくない。

作家活動をしていると、自分の作品に対する感想が気になるもの。 最も手軽なのは、検索サイト…

鈴掛 真
4年前
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「話すのがヘタ」って、むしろ魅力的。

 外出自粛をきっかけに、若手俳優やアイドル、ミュージシャンたちが、YouTubeやInstagramを使…

鈴掛 真
4年前
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家族になっておけばよかった

 桜が咲いてから散ってしまうまで、誰にも会えない春がやって来るなんて思いもしなかった。 「今年は開花が早いね」とか「どの週末が晴れるかな」なんてはしゃいで友達と公園に集まったり、気になってる子を誘って桜並木を二人きりで歩いたり、そんな春が当たり前だったのに。  僕が生まれたのは、愛知県内の桜の名所として有名な春日井市というところで、市のシンボルマークにも桜が使われているくらい、春になると街のあちこちが薄紅色に染まる。  桜の花は僕にとって「大切な人といっしょに見るもの」っ