これほど感動的な地下鉄の出口がかつてあっただろうか
これは今年の1月、誰も世界がこんなふうになるなんて考えもしなかった頃、途中で書くのをやめたままだったエッセイ。
旅行記、しかも中国の話なんて不謹慎だ!って非難されると思ったのです。
けれど、目には見えない恐ろしいウイルスに、生活が突如脅かされて、頼りない政府に不信感を募らせているのは、中国の国民だって同じ。
何も悪いことはしていないのに、家族や友人を亡くして、悲しみに打ちひしがれているのは、中国人だって同じです。
中国人の友達がいる僕は、今こうして中国が世界中から悪者のよ