幸福を感じる為に、空腹を君にも
まず冷たくなりつつある寝床で、次は冷たい空気での陽の光を浴びて、少し不幸について考えてみます。詩人でも詩人の教養があるわけでも無いので上手く害毒を除いた文章になるかわかりませんが。
文人、 #石川淳 。戦後直ぐは「 #焼跡のイエス 」という短編で(僕は黄金伝説のトホホ具合の方が合っていますが、)無頼派と言われる文筆家の筆頭に位置し、同志の #坂口安吾 と共に名コラムニストとして名を馳せました。中に、町中で聞いた庶民の「昔は良かった」(おお、今ではすっかりメッキの剥がれた陳腐な文句ですこと、陳腐陳腐プイプイ)という文句に反応した文章があります。
"フランス語に「昔は幸福だった」という言葉があるよ。"
当意即妙、実に見事に喋った当人の現状を即座に表す言葉を抽出したもの。
幸せ、明治大正に暴力を伴われて読み書きを教えた、教わった事象の事か。はたまた昭和と同時に帝国軍内で発生していた「王道楽土。俺の上官の上官の上々上々上々上々上々は神様だ、だから俺の上官も神様で、その命令だ」という漫画ノラクロに描かれた精神を写した組織内暴力の事か。
何しろ戦後直ぐの事、偏ってはいる意見ですが、雅号を夷斎と称する人物はそういったサドヒズムマゾヒズムの幸せに、不幸に苦言を呈する為に、その文章を書いたのではないでしょうか?コリアン先生 #遠藤周作 氏の銭湯で聞いた大陸での今は町内会のただのおじさんの許されざる蛮行の自慢話にも通じますね。
氏は同時期に「かよひ小町」という真に困った小説も執筆していますが、同時にその過去の幸せ、幸福を問うた「最後の晩餐」という小説も書いています。読者の皆様の興味が惹かれれば、それについてもまた書きましょう。
さようなら。振替休日というよくわからない休日に、僕はこれから「明月珠」という小説に描かれた不慣れな自転車行を遥かに超えて、何十キロものサイクリングに出掛けます。月は欠けているでしょう。しかし補う人の造った街灯はたとい真夜中であっても絶えません。
#転職体験記 #ふるさとを語ろう #あの失敗があったから
#毎日note #毎日日記 #エッセイ
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