漫画みたいな毎日。「サンタが山にやって来た。~クリスマス後記・プレゼント編~」
クリスマス後記・食事編はこちら。
クリスマス以降、子どもたちが順番に胃腸炎に罹っていました。
末娘→長男→二男。夫も、やや不調に。でも、皆、回復傾向です。良かった、良かった。胃腸炎が蔓延する中、元気なのは私だけでした。ありがたし。母、強し。
これでなんとかお節が作れそうです。
お節は野菜がメインで、肉料理は殆どありませんが、この体調でみんなお節を食べられるのだろうか。何にしても、お節の材料は既に揃っているので、作らないわけにはいかない。私が元気なうちに作り上げます!その後、具合が悪くなる分には・・・いや、元気に新年を迎えますよ!気合だ~!!!
胃腸炎が辛すぎて、子どもたちは、来年は今年とは全て違うメニューにしたいと嘆いております。来年は魚メインかな。食中毒とか、胃腸炎になりませんように。
クリスマス後記・プレゼント編、はじまり、はじまり。
子どもたちはサンタクロースの存在を信じている。
6歳の末娘はもちろん、10歳の二男も。
長男は14歳なので、いったい何処まで信じているのかわからないけれど、
毎年、子どもたちは、熱心にサンタクロースへの手紙をしたためる。
ここ数年、子どもたちは、欲しいものを数個選んで手紙に書く。
「その中から、サンタさんが、今の自分にぴったりのものを選んでくれるはずだから!」
子どもたちのサンタさんへの信頼度はとても高い。
私が子どもの頃には、サンタクロースに対する信頼感は低かった。何故なら一度も望んだプレゼントが届いたことがなかったから。バービー人形をお願いしたのに、届いたのはサンタブーツに入ったお菓子だった。
悲しかった。
毎年、クリスマスにサンタブーツに入ったお菓子を見るたびに悲しいクリスマスの朝を思い出す。
その影響もあってか、私は子どもたちのクリスマスプレゼントの希望をできる限りサンタクロースに叶えてもらえたらいいなと思っている。
自分の望みが叶うという喜び。生きていく中で、望んだら、願ったら、叶うかもしれないというキラリと光る希望のようなものが根底にあったらいいなと思うから。
プレゼントを貰える、という直接的なことよりも、「自分の望みがある」ということ、「願うこと」を諦めないでいいんだと思って欲しいと思うのは、私の勝手な願いなのだけれど。
末娘は、レゴ2種類とシマエナガのぬいぐるみの中のどれかひとつ。
二男は、レゴジュラシック2種類かエレキギターのセットの中から。
長男は、シーリングスタンプのセット、鳥の羽根から鳥の種類を識別するという「羽識別マニュアル・増幅版」、どんな水でも浄水できるというグレイルの浄水ボトルのいずれか。
え~自分で決めてよぉ~。(サンタ心の声・1)
サンタも迷っちゃうんですけど~。(サンタ心の声・2)
その中でどれが一番欲しいと思っているかとかさりげなく調査しなくちゃならないし、結構大変なんだよねぇ~。(サンタ心の声・3)
さりげなくリサーチするのも、なかなか大変だ。気が付かれないように、さり気なく。(これはサンタの助手の仕事。)
そして、急に希望が変わる恐れもあり、品物のオーダー後に変わることのないように切に願うのだ。
そんなこんなで、クリスマス・イブの夜は忙しい。
今年は、クリスマス・イブにクリスマスパーティーをしたいと言われ、その前にBリーグの観戦もあり・・・・
とにかく、早く寝てくれ!(サンタ心の声・4)
子どもたちは、バスケットボール観戦で盛り上がり、食事で盛り上がり、なかなか寝ない。
いいから、早く寝てくれ!(サンタ心の声・5)
我が家の子どもたちの食事は長い。いつでも長い。楽しいことは良い事だ。しかし、長い。ずっと食べて喋っている。遊んでいるわけではないのだ。美味しく長くずっと食べている。食事が始まって2時間は経過していただろうか。
「そろそろ食べ終わりそう?」
サンタ助手(母)は思わず大きくため息をついてしまった。
すると、二男が、
「さっきまで楽しかったに、ため息とかつかれると、圧を感じて楽しくない。今は、楽しくない。」
し、しまった・・・つい。
準備が気になり、早く寝てくれないだろうか、と思った。そして、自分も早く寝たい!と連日のクリスマス進行で疲労が溜まりつつあったので、〈早く寝ろ〉圧のこもった溜息をついてしまった。反省。
なんとか寝る方向に進み、長男はサンタさんへのお茶菓子を用意してくれている。
サンタさんへの労いのお茶菓子は、「チョコレート」と「梅干し」だ。そしてトナカイには「人参」。
クッキーを焼くこともあったが、今年はそんな時間も余裕もなかった。末娘がクッキーを焼きたいと言っていたが、今年は免除してもらい、来年はなんとか組み込もうと思う。
長男は手際よく、トレーを用意し、カモミールティーを入れ、小皿にチョコレートと梅干しを山のように用意していた。トナカイには大きな人参を半分。あまりにも山盛りの梅干しを目の前にして、長男に声を掛ける。
「・・・サンタさん、そんなに梅干し食べられるのかな?」
「サンタさん、梅干し好きだよね。毎年、用意したの全部食べてるよ。」
「チョコレートもあるし、食べきれないかもしれないねぇ。」
「あ~そうかもね。じゃ、食べられない分は、瓶に戻してもらおう。」
「瓶に戻すって・・・サンタさんは家のどこに梅干しの入れ物があるか知らないんじゃない?」
「じゃ、ここに置いていくよ。」
サンタさん用のトレーには、梅干しストックの瓶も用意された。
食べきれなかったら、戻しておいてね、って・・・。親戚のおじいさん扱いだなぁと笑ってしまった。
子どもたちが無事に眠りに就き、サンタクロースとその助手は行動を開始する。
時刻は、深夜2時。
子どもたちの目につかない場所に置いてあるラッピング用品をサンタクロースが出してくれる。助手は、せっせとラッピング。サンタクロースがプレゼントを抱え、クリスマスツリーの傍に置く。
サンタクロースは書かれたメッセージを読みながら、梅干しを口に入れる。食べきれない分は、瓶に戻す。
「梅干しとチョコレートって合わないよね?食べ合わせとしてもどうなんだろうね?明日、持って行って仕事の合間のおやつにしたら?」
サンタクロースが、うんうんと頷くので、助手はチョコレートを包み、明日のサンタクロースのおやつにとサンタクロースにそっと手渡す。
人参は・・・食べられないので、明日のお節作りで使おうと冷蔵庫ではない場所にこっそりとしまう。
つぶやき投稿でも書いたのだが、長男のサンタクロースへの手紙には、質問が書いてあった。
サンタさんの食べ物の好き嫌いを教えてください、と。
どうやって答えるのだろう?まぁ、下手に答えて怪しまれても困るよなぁ・・・と助手が思っていると、サンタクロースは黒い手帳をおもむろに取り出した。
サンタクロースは、梅干しを頬張りながら、手帳の内ポケットから、小さな切り抜きを取り出した。
「塩分8%」
そう書かれた梅干しの写真の切り抜きと、みかんの写真切り抜き。いつ用意したのだろう。
流石、サンタクロース!
私は感心しながらサンタクロースの動きを追った。その切り抜きをサンタとトナカイの小さなシールで長男の手紙にペタリと貼り付けた。
ミッション・コンプリート。
お疲れ様、ありがとう、我が家のサンタクロース。
翌朝、5時に末娘の嘔吐で起床。しかし、吐いても尚、横になりながらもらったプレゼントを開封して、喜んでいた。二男も長男も希望の物をプレゼントされて嬉しそうだ。
長男は、「あ~やっぱり逆流防止弁がついたのは無理だったかぁ。」とちょっと残念そうに言っていたが、まぁ、他とのバランスもあるので、ご勘弁を。
「お母さ~ん!やっぱりサンタさんは、梅干しが好きなんだよ。しかも塩分8%だって。うちの梅干しって塩分何%?」
「8%だよ。」
「じゃ、やっぱりうちの梅干しが好きなんだ!来年もいっぱい用意しよう。トナカイは人参よりみかんがいいのか。来年はみかんだな。」
来年もお茶菓子は梅干し。塩分は8%。
サンタクロースは酸っぱい顔をしながら、梅干しを頬張り、プレゼントをそっと置いていってくれるのだろう。
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