
漫画みたいな毎日。「チベットからの使者は来なかった。」
本日は、クリスマスイブ。
サンタクロースの使者として、忙しくされていらっしゃる方も多いのではないだろうか。
我が家は、朝から、長男がクリスマスケーキを作る準備をしてくれている。
小麦粉が苦手な長男は、玄米粉でスポンジケーキを焼く。動物性原料を使わないケーキとクリームは、子どもたちにも簡単に作れる、失敗しにくいレシピだと思う。
さて、クリスマスはイエス・キリストの生誕祭。
しかし、なぜ、クリスマスイブにタイトルが「チベット」かというと、昨夜、私のFBの通知に、
「ダライ・ラマさんからのお知らせです。」
と流れてきたからである。
「身近な友人のような扱いだけれど、ダライ・ラマだよ、なんだかおかしいよね?この通知の仕方!」と夫と話していた。
ダライ・ラマ(Dalai Lama, ཏཱ་ལའི་བླ་མ་, taa-la’i bla-ma, 達頼喇嘛)は、チベット仏教ゲルク派の高位のラマであり、チベット仏教で最上位クラスに位置する化身ラマの名跡。チベットとチベット人民の象徴たる地位にある。
長男が産まれた13年程前、私と夫の間で、度々小声で交わされる会話があった。
「チベットからの使者に気を付けて!」
私はチベット仏教の知識が全く無いにも関わらず、〈ダライ・ラマは、生まれ変わって継承される〉ということだけ、知っていた。
ダライ・ラマが没すると、その遺言や遺体の状況、神降ろしによる託宣、ラサから約145キロの地点のチョコル・ギャルにあり、ダライ・ラマの護法尊パルデン・ハモ(吉祥天母)の魂が宿るとされる聖なる湖であるラモイ・ラツォ湖の観察、夢占い、何らかの奇跡などを元に僧たちによって次のダライ・ラマが生まれる地方やいくつかの特徴が予言される。その場所に行って子どもを探し、誕生時の特徴や幼少時の癖などを元にして、その予言に合致する子どもを候補者に選ぶ。その上でその候補者が本当の化身かどうかを前世の記憶を試して調査する。例えば、先代ゆかりの品物とそうでない品物を同時に見せて、ダライ・ラマの持ち物に愛着を示した時、あるいはその持ち物で先代が行っていたことと同様の癖を行ったりした場合に、その子どもがダライ・ラマの生まれ変わりと認定される。
読んでくださっている方に、先にお詫び申し上げておく。
単なる親バカです。誠に申し訳ございません。
この子はあまりにも、可愛く、賢そうな瞳をしている!
これは、もしかしたら、チベットから使者が来て、継承者として選ばれてしまうかもしれない!そんなことになったらどうしよう!!!!
私と夫は、半分冗談、半分は本気で心配していた。
・・・本当に、ただの親バカである。
あれから13年。
使者が訪れる気配もなく、長男は、日本ですっかり偉そうに育った。
ダライ・ラマだって、いやダライ・ラマならばこそ、こんなに偉そうにしないに違いない。
本当に偉いひとほど、偉そうにしないものだ。
FBの通知でそんなことを思い出し、
「使者、来なかったねぇ。」と夫とゲラゲラ笑っていると、
末娘が、不思議そうに、
「ダライラマンって誰?」
あの、アンパンマンとかではないので・・・。
ウルトラマンの仲間とかもでもないので・・・。
ダライ・ラマです。チベット仏教の最高指導者です。
私と夫は、今夜は、イエス・キリストの使者として(?)密かに働く。
皆さまに、佳きクリスマスイブが訪れますように。
ヘッダー画像は、みんなのフォトギャラリー・ちゃんぬさんのイラストをお借りしました。ありがとうございます♪
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