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終章 ハッピーバースデー <side カオル> 忘れられない夏が終わった。 いっぱい傷つい…
第十三章 夏の終わり <side カオル> 次の日の朝早く、桜子は本当に出て行った。来た時…
第十一章 十日間 3 <side トモ> 身体に重みを感じて目が覚めた。 半分うつ伏せみた…
第十一章 十日間 2 <side カオル> 「俺から、あんたに言っときたいことが四つある」 …
第十一章 十日間 1 <side カオル> 注:BL的触れ合い描写があります。 僕は、その短い…
第十章 二人の夜 3 <side カオル> (注 BL要素高いです。男の子同士の行為描写がありま…
第十章 二人の夜 2 <side カオル> (注 BL要素多いです) 「いつから?」 トモの口調は硬かった。戸惑っているのはわかるけれど、少なくとも拒否や嫌悪は感じられない。 「ちゃんと自覚したのは、一年くらい前から。でも、部屋のことでケンカしたあの頃から、きっと、もう好きだったんだと思う」 いったん言ってしまえば、言葉はよどむ事なく流れ出る。長い間のつかえから解放されて、僕は心が軽くさえ感じていた。 「……気持ち悪い?」 「そんなこと!」 トモは、ここでやっと大き
第十章 二人の夜 1 <side カオル> よく眠れなかった。 うとうとしては、浅い眠りか…
第九章 センチメンタルジャーニーと、一人の夜 3 <side トモ> 午前七時。 起きた…
第九章 センチメンタルジャーニーと、一人の夜 2 <side カオル> 駅へ向かう終バスは、…
第九章 センチメンタルジャーニーと、一人の夜 1<side カオル> 昨夜、家に帰ったら午前…
第八章 秘密 4<side カオル> 約四十分後。駅前のショッピングモールの大きな仕掛け時計…
第八章 秘密 3<side カオル> 「カオル、いるの?」 トモの声がして、同時にリビング…
第八章 秘密 2 <sideカオル> 僕は、イライラしながら、ある人物を待っていた。 ここは、桜子と出会った駅前のファミレスだ。それから何度か待ち合わせにも使っている。誰かに見られているようで、それだけでも居心地が悪いというのに、待ち合わせの相手は自分が呼び出したにもかかわらず、すでに十分遅刻している。イライラもしようというものだ。 それに、僕を呼び出した相手自身がまた、僕を不愉快にさせるには十分だった……もちろん、あくまでも僕の個人的な感情ではあるけれど 『トモには