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1年間、服を買わないで過ごした私に起きた驚愕の変化について

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興味を持ってもらえることが多くなってきたので、マガジンの形にまとめました。
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#ワーキングマザー

初めてのオートクチュール③

ドレスは実用品。「どうやって服を選んでいらっしゃるんですか?」

「どこで服を買うんですか?」

図々しい性格だし、「着ること」(ファッションとはちょっと別だと思います)になみなみならない興味があるので、素敵だな、と思う女性に会うと、私はよくこの二つの質問をしてしまう。そして頂いた答えは、自分が服を買うときの参考にすることもあれば、その人とどういうお付き合いをするか、どんなことをおしゃべりするかの

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メイクと髪型のリニューアル①

服を1年買わなかった間に、人とのコミュニケーションのなかで、明らかに変わったなと思うことがあった。それは、同じ服の繰り返しなのに、以前より、「どこで服を買っているのか」を訊かれる回数が増えたこと。

考察するに、その原因の一つは、私らしい着こなしのスタイルを発見できたことによって、自信がついたこと。これは今までのnoteでも散々書いてきた。

もう一つ、まだ書いていなかった考察がある。それは、髪型

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大人の旅支度

久々に二泊の出張へ。

国内出張だったのが、最終日、同行の同僚に言われた。

「行きから思ってたんですけど、杉田さん荷物少ないっすね」

「吉田兼好のようになりたいんで~アハハ~」

と変なギャグをかましてしまったのだが、あとから文脈を思い返すと彼は私の荷物の少なさを褒めてくれていたように思う。

喜べばよかった。反省です。

というわけで旅に持って行った服を書き出してみます。

①行き(というか

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初めてのオートクチュール②

ある夜、お声掛けをいただいて、わたしはマンガHONZというレビューサイトのレビュワーの集まる定例会に出かけた。とくべつな目的はなかったが、もちろん仕事のためだった。確固たる目的がなくても、できるだけ出かけて行って人に会う。どこに企画の種が転がっているかわからないし、どこで聞いた話がストーリーを産むかわからない。ゆるやかな24時間365日体制は、編集者の仕事の面白さのひとつである。

そこで、フラン

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はじめてのオートクチュール①

1年間服を買わなかった結果、服を見る目が確実に肥えた。

さらに「1着買ったら3着捨てる」という決まりを自分に課すことにした私。

「さぁ春夏ものを買おう!」と意気揚々とユニクロに向かったが、欲しいものが何も見つからないという事態に陥った。あまりに悔しくて、意地になって欲しいものを探したが、やっぱり、風合いやかたちやサイズ感や、何かしらが気になって、購入まで踏み込めない。

更に困ったのが、リトル

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汚れた服を黒く染めてみる。

汚れた服を黒く染めてみる。

服を買わない生活をして最初、おそらく多くの人が陥ることがある。

それは、気に入った服をヘビーローテーションで着すぎてしまい、劣化させてしまうこと。

私も、気に入っていた黒のスキニーの膝を真っ白にしてしまった。

そこで見つけたのが、これだ。

京都紋付

東京人の京都コンプレックスをなんともくすぐるこのお店の名前……。そして、ここでは、黒い衣料の染め直しに限らず、他の色の衣類も黒に染め替えてく

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1着買ったら3着捨てよう―②

6着の服を捨てることになった。

3着分の捨てる服はすぐに決まったのだが、あと3着分の捨てる服を決めるのには難航した。

障害になっていたのは何かというと、愛着心だ。

どう考えても、この冬に全然着なかったアイテムが3着あった。でもそれはすべて、好きなデザイナーの服だったり、あまり着ていないため、状態がよかったり、捨てるには忍びないものばかりだった。

そういう時の選択肢はいくつかある。たとえば私

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1着買ったら3着捨てよう―①

新しく始めたことがあるので、シリーズ化してみようと思います。

クローゼットをさらに洗練させるために、しばらく、「1着服を買うごとに3着服を手放す」というのを実践することにした。いつまでやるかはとくに決めていない。

これもまた、にしぐち瑞穂さんのアドバイスである。

「クローゼットのアイテムの絶対数を減らしたいのですが?」

という質問に答えてくださった。

「買うときに自問自答するんです。それ

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について 最終回

1年間のまとめ & これからのこと3連休、体調不良と仕事で、更新できませんでしたが、これが最終回!です!

服を買わなかった1年間、面白いように服の見方が変わった。増えないワードローブと向き合うことで、自分の必要とするもの、好きなもの、似合うものが、どんどん明確になっていった。たとえばわかりやすい変化をあげてみる。

①自分に似合う形と色にシビアになった。

②アクセサリーや小物の使い方に幅が広が

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ⑥

お直し行脚の旅 後篇商店街の個人経営お直しサロンに駆け込んで、スーツのお直しに成功した私…。

次はいよいよ、リメイクに挑戦することにした。素材は

5.短すぎて違和感のあるワンピース

だ。半袖で、はりのある生地で、60年代風のコンパクトな形。本来はチュニックとして着るべきところを、母に頼んで丈だししてもらい、自分の低身長を活かしてマイクロミニのワンピースとして着ていた。

私は背が低く童顔なの

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ⑤

お直し行脚の旅 前篇(承前)

日経DUALの記事がきっかけで、わたしは死蔵服を持ってお直しSHOPに駆け込むことになった。

お直しを決意した死蔵服は以下の6つ。

1.穴の空いたジーンズ 

2.ボタンのとれたシャツ 

3.穴の空いたノースリーブカットソー 

4.サイズが合っていないスーツ

5.短すぎて違和感のあるワンピース

6.シルエットのでかすぎるコート

そして実際に行ってみたの

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ④

ライフスタイルと死蔵服の行方私の職業は漫画編集者で、家では一歳男児の母。

しかも所属しているのは少年漫画の編集部で、部員はみんなカジュアルな格好をしている。ここで一人で着飾るのは、私の性格上なるべく避けたい。

現時点では、週7日のうち、5日はカジュアルな格好をしている。休日も子どもを預ける日以外は、ジーンズにセーターやTシャツで走り回っている。靴はほぼ、スニーカーかブーツだ。

文芸編集者をし

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ③

1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ③

買い物のマイルールとTPO3,4ヶ月のチャレンジで、自分が無意識によく選んでいる服がいかに限られているかを思い知らされたわたしは、数カ月後のチャレンジ終了後の買い物ルールを一つ定めた。

それは、ヘビーに使った末に、ぼろぼろになってしまったアイテムを買い換える際には、1ランク上の質のものを買っていいというもの。

こうすると、よく使うものにお金を割けるようになるので合理的。新しいアイテムは残ったお

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1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ②

手持ちの服だけで着回す。チャレンジはここから始まった。

そして3~4か月もすると、朝、自分が気に入って選ぶ服は結局同じものばかりだということに気づいた。

いや、うすうす気づいていたんだけど、買えないとなると、人間、決定的に同じものばっかり着てしまうんですよ……。

私がよく着る服のアイテムは以下である。

ボトム

・細身のブルージーンズ

・やや細身の古着風ジーンズ

・黒のコットンスキニー

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