読書日記〜夏目房之介「消えた魔球」
本棚や書籍用袋から漏れている本は大体何がどこにあるか把握しているつもりでしたが、意外な本が転がっていました。
マンガの研究本は割と持っているのですが、こんな本も持ってたな程度の本です。すみません。
著者の夏目房之介さんはご存知の通り、夏目漱石さんのお孫さんですね。
奥付チェックしてみたら、発行は1991年ですから今から33年前ですよ。
間違いなく古本で手に入れてますから、リアルタイムではないにしても、それなりに入手したのは昔の話ですね。
じゃ、行ってみよー。
・夏目房之介「消えた魔球」(双葉社)
夏目房之介さんはマンガ評論家としてテレビによく出ていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
さて、この本は野球マンガやスポーツマンガを夏目さんが模写して、解説を付けるというスタイルです。
タイトルが「消えた魔球」ですから、やはり「巨人の星」から本編が始まっています。
魔球が登場する「アストロ球団」やら「野球狂の詩」辺りは私がリアルタイムで読んだら作品で、それ以外の魔球ものは知識としてはあるけど、作品に対する思い入れはないですねー。
「すすめ!パイレーツ」や「ドカベン」に「タッチ」辺りはリアルタイムで夢中になって読んだ作品ですから、夏目さんの模写具合や解説がとにかく面白いです。
こういった分析本好きてしたねー。
いしかわじゅんさんの「漫画の時間」とか。あれはかなり漫画家さんとして、もっと踏み込んだ内容でしたが。
単に上手い下手とかだけではなく、動きがないとか現役の漫画家さんについても辛辣な部分まで書いてましたから。
とか書いてると探したくなりますねー。
漫画の研究本はまとめてありますが、音楽雑誌や書籍を取りやすい位置に置いてますから、なかなか取り出しにくくて。一応探しますが。
発行は1991年ですから、まだ雑学や知識を追求する余裕みたいなものが世の中にあったということですかね。
今は余裕がない上に電子書籍などもありますから、こういった本は必要なくなっているのかもしれません。
正直、私は新しくこういった本を必要とする要素はなくなりつつありますが、出てきた本を読み返すのは思ったよりも楽しかったのでした。うーむ。
ではまたー。