須恵村
日々文字起こしの仕事をする中で、「言葉」をテーマにしたエッセイと、ちょっとした仕事術的なものをまとめております。
自慢になるかどうかは分からないが、「ほかの人が経験したことがなさそうなこと」として私が挙げたいのは、「議場の速記者席に座った経験がそこそこ多い」ということである。 速記者席 2023年11月30日 12時00分発信の「東京新聞」記事より ちょうどいい(使える)フリー素材がなかったので、記事からの引用。 写真では分かりにくいが、机はやや傾斜している。 多分国会・地方議会問わず「速記者席」として設営されているところは、そういう仕様だと思われる。 しかし、最近はそもそも速記
野暮な補足。 タイトルは同音異義語で構成された文章としてあまりにも有名ですね。 漢字を当てれば「貴社の記者が汽車で帰社」です。 「汽車」って…。鉄ちゃん記者があえてSLを足として強引に利用したかのようです。 ◇◇◇ 2022年3月17日、これを書いています。 昨晩の地震には本当に驚きました。 11年前の東日本大震災の余震という声と、それを否定する声が入り乱れていますが、どっちにしても「ビビる」「もう勘弁して」という思いに変わりはありません。 昨年2月の地
おはようございます、須恵村です。 文字起こしおばさんでテニプリおばさんでワンピースしか着ないおばさんです。 今回は2003年3月2日のWeb日記「エンピツ」からの転載のため、話題が大分古目です。 うかつな天気予報 テレビで天気予報を見る機会は多いものです(**下記注)。 民間ローカル版だと、最近は地元企業のPRを兼ねたものが多いようですが、全国ネットの番組で、ニコヤカで美しい「お天気おねえさん」が、とりあえず放送網に入っている地区の「県庁所在地」の天気についてざ
前回記事はこちら 卒業後、地方議会の速記士を少しだけ務めた後、時々速記の現場に入りながら、在宅でテープ起こしをするようになりました。そう、この頃は文字通りのテープ起こしだったのです。 さすがにオープンリールだった時代までは知りませんが、オープンリールをカセットテープにダビングした音源で仕事をもらった経験はありますし、現場に行く際は、機材調達が死ぬほどヘタな速記事務所社長のせいで、小さな録音機を何個も持ち運ばされました。 その機材に加え、大量のカセットテープをとりあ
少し古い話題になりますが、2021年3月、こんなニュースがひっそり報じられました。 以下、前置きの長い話になります。 現在も一部ではデータ保存に使っている方はいると思いますが、とにもかくにも、カセットテープがフツーの一般の人にとって生活財だった時代があります。 ドラマ化もされたコミック『ハイポジ』のタイトルを見て、一瞬にして何のことだか理解したという方は、どれだけ若く見えても、それなりに年輪を重ねた方だということが分かります。 はばかりながら私にも、家から3分
少し前に見たYou Tubeの動画で、「在野に下る」という表現を見ました。 「企業の重職を追われて(無職になって)落ちぶれる」みたいなニュアンスでした。 ……実はこれ、二重に間違っていまして。 まず「在野」を辞書で調べてみましょう。 早稲田大学を創設した大隈重信の唱えた「在野精神」なども有名ですね。 民間に在って、公的な権力に与せずに学問研究する、みたいな意味合いでしょう。 このように「在野」という言葉自体に特にネガティブな意味はありません。 そして、
こんにちは、内職歴30年以上の文字起こシスト、須恵村です。 文字起こしの仕事は、「秘密厳守」の前提で請け負っていますので、ダレソレからこういう仕事を頼まれたと第三者には(家族であっても)伏せていますし、音源や原稿データも作業後には削除します。 今回のケースは、「具体的に個人や内容を特定できることは書かない」かつ「そもそも契約に至っていない」の2点により、書いてもいいかなと思ってお話しする所存です。ご了承ください。 一つ40円のお菓子が三つで100円、なんてことがあ
こんにちは、須恵村です。 内職で反訳(文字起こし)を請け負っています。 かなり前、ライティング案件のお誘いが舞い込んだとき、「私は文字起こすしか能がないので」と断ったヘタレですが、今になって「仕事の幅を広げたい」などと考え、とりあえず個人的に文章を投稿しているあんばいです。 一銭にもならない状態で書いているので「文章の筋トレ」みたいなものですが、これはこれで反訳にも役に立っていると感じないでもないので、日々励んでいます。 そんなわけで、日本中のライターさんをリス
おはようございます、須恵村です。 元速記士で、現在は日本語音声を文字に書き起こす「反訳」という仕事を在宅にて請け負っております。 正しい言葉遣いや敬語にウルサイ人よりも、呼び捨て・ため口をフレンドリーに強要するタイプの人が苦手な、そんな人間です。 (自分という人間を端的に紹介しようとしてスベっただけなので、あまりお気になさらず。毎日のことです) 本日は、最近は使わなくなった速記関連アイテムについてお話ししたいと思います。 「こより」ってご存じですか? 上の
少し前、身内の手術に付き添ったことがありました。 入院期間は手術を含めて4、5日、しかも全て平日だったので、念のためにその間は仕事を抑えた方がいいかなと考えて、普段使っている仕事用のマッチングサイトで、直接依頼の可能性のあるクライアントさんたちに「この期間は作業が難しいかもしれません」とメッセージを送りました。 別に病室で寝起きするわけではないので、面会できない夜間や午前中は作業できそうだし、40分未満の短尺なら大丈夫かなと思って、「難しい」程度に留めました。
こんにちは、須恵村です。 本日は、いわゆる「作業あるある」ではあるものの、ほかの方からは共感を得られにくいであろう内容となっておりますが、「ほー、こういうアホもこの世にはいるのね」程度に捉え、お気軽にお付き合いいただければ幸いです。 かな入力使用者 30年以上前、就職先でワードプロセッサを初めて習い覚えたときの方式が「かな入力」だったので、それ以降もずっと「かな入力」を通しています。 これを受け、日常的に打鍵している私はもちろん、あまりキーボード作業をしない旦那も「か
おはようございます、須恵村です。 内職で反訳(音声→文字書き起こし)の仕事をしております。 高校時代、主に部活(新聞部)で、「その日初めて会った人には、9時だろうが14時だろうが17時だろうが『おはよう』と挨拶する」のが慣例になっていました。 それを聞いた部活顧問に、「それは夜職の挨拶では」と指摘されたのですが、多分最初にこれをやり始めた人が意識していたのは、芸能界などのいわゆる“ギョーカイ”だったでしょうし、「その日初めて会うのだから、1日で一番最初に使う挨拶言
こんにちは、須恵村です。 今回はひとつ、言葉の小ネタなど。 私と旦那氏は1歳4カ月違いで、私の方が年寄りです。 だから2、30代の頃は(まだ人付き合いがよかったせいもあり)時々「キンのわらじですね~」とからかわれましたが、心の中で「間違ってんぞ」と思いつつ、ヘラヘラと「はぁ、まあ…」と調子を合わせていました。 それを言うなら、「カネのわらじ」でしょっ、と。 また、これを誤用というか読み間違える人は、大抵「年上の女房は」といいますが、これも厳密には「一つ年上」
ハロー、須恵村です。 昨日書いたもののアクセスが全く伸びておりません。 そそらないタイトルだからなのか、有料設定になっているからなのか……? 「スキ」をそう簡単にいただけるとは思っていませんが、ここまで読まれないのは初めてです。 有料設定にはなっていますが、ほぼ全文無料で読めますし、リンクを踏んだ途端に課金されるわけでもないので、よかったら見てくださいまし。「有料」になっている意図もお分かりいただけると思います。 追記:9月6日現在、普通に無料設定になっています
おはようございます、須恵村です。 普段は在宅で反訳(音声の書き起こし)の仕事をしていまして、その傍ら趣味の小説を書いたり、ブログを書いたり、ここnoteでは仕事に関するエッセイを書いたりしています。 今回、もともと別のところで書いたもの+αという意味で「補筆」としてありますが、多分大半の方は初めて読むのではと思いますので、あまり意味のない添えモノ的に捉えていただければ幸いです。 あくまで「書き起こし」の仕事に役立つ観点の一つとして書いているので、日常生活上のバーバ
こんにちは、須恵村と申します。 在宅で音声書き起こし(反訳)の仕事をしております。 ちなみに(一個もちなんでいませんが)「見かけるたびにすかさずに買ってしまうスイーツ」は、あわしま堂の「ブッセ 焼きリンゴ」です。 どうでもいいけど、私が好きになる食べ物って、このサイトで軒並み「中評価」だなあ。まあ、そういう舌の持ち主ということです。 ジャンル的にITビジネス系インタビュー音源の文字起こし案件を多く扱っています。 そのおかげで「門前の小僧」よろしく、新しい用語・