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キシャのキシャがキシャでキシャ

 野暮な補足。
 タイトルは同音異義語で構成された文章としてあまりにも有名ですね。
 漢字を当てれば「貴社の記者が汽車で帰社」です。
「汽車」って…。鉄ちゃん記者があえてSLを足として強引に利用したかのようです。

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 2022年3月17日、これを書いています。

 昨晩の地震には本当に驚きました。
 11年前の東日本大震災の余震という声と、それを否定する声が入り乱れていますが、どっちにしても「ビビる」「もう勘弁して」という思いに変わりはありません。

 2021年2月の地震と同様、運よくライフラインは全て無事で、世の中が普通に動いているなあと感じる次第です。
(昨年の地震のときは、娘は普通に仕事に行き、たまたま休みだった旦那と私は「ステーキ宮」でランチして、ホムセンでカラーボックス買って帰りました)

 そこに11年前のような非常事態感はないものの、今回はコロナ蔓延もありますから、大変は大変です。
 心配してLINEをくれた長女によると、「職場で結構な数が感染したため、運よく健康体の自分が穴埋めに当たって疲れているところに来た地震なので、「ああ~っ、もう」という感じだったそうな。

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 ところで、11年前の震災以降のことですが、テレビを見ていたら印象的なテロップの誤字がありました。

 具体的に何のニュースかは忘れたのですが、迷惑行為か問題発言かに対して「●●を強く避難」と出ていたのです。

 言うまでもなく「非難」の間違いでしょうが、連日「沿岸部の方は速やかに高台に避難を」「何某避難所にタレントの〇〇さんが慰問」的なニュースが各メディアで報道されていましたから、ヒナンといえば「避難」が頻出だったのでしょう。

 ところで、入力作業をしていて、何度も何度も出てくる単語が、不適切なところで第一候補として出てきて、「ちがーう」となった経験がある方は多いと思いますが、不思議なもので、その単語が出てきてほしいのに、「どうしてこうなった!」「こんなの入力したことないよ…」という表記になることってありませんか?あれは一体、どういうメカニズムなんでしょね。

 例えば先ほどの例ですと、「非難」と出したいところで避難が出てしまったという分かりやすい例ですが、逆に「避難」でいいのに「非難」になったり、場合によっては用字としてもほぼ使ったことのない「批難」になったり、みたいな感じです。

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 ゆうべから今朝にかけてのテレビやラジオで、「室内には物が散乱している」という言い回しが頻出していますが、これも「ものがさんらん」と入力して変換すると、「物が散乱」になるのですが、「ものが/さんらん」とか、単に「さんらん」と言った場合、まず「産卵」が出てきたりします。
 で、頭がバグっていると、物が本当に産卵しているところを想像しちゃったりして、頭の中を小さなスマホがたっぷり詰まった寒天質の数珠みたいなものが出てきたり、洗濯機からモリアオガエルの卵みたいに泡が噴き出したり…みたいなのを想像してしまうんですよ。
 そういうとき、鶏卵やダチョウの卵ではなく、魚卵や昆虫の卵みたいなやたらいっぱい系が頭に浮かぶのは自分だけでしょうか。

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 こんなパヤパヤの頭で、とりあえず1本納品しました。
「散乱」も「産卵」も出てこない仕事で助かりましたが、お酒関係のインタビューだったのに、毎度毎度「原酒」ではなく「元首」がまっさきに出てきたのには閉口し、一時的にWordのクイックパーツ(**下記注)に登録して処理しました。

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ワード限定の単語登録の一種。使いこなすと、かなりの時間短縮が望めます。
Microsoft IMEと違い、同じ音(読み)を複数の単語・文章に登録できませんが、逆に「そのとき限定」と割り切って固有名詞などに使うと便利です。 次回入力で話題が全く変わってしまい、頻出語が変わった場合などは、上書きすればOK。

これのいいところは、単語や文章そのものというより、「文書を構成するパーツ」としてとらえるため、フォントタイプ、太字指定、ハイライト、フォントカラーなでもそのままの状態で登録できるということです。インタビュー記事で話者の区別をつけやすくするため、話者名のところだけゴシックにしたり、太字にしたりというとき、本当に本当に便利です。

ちなみに大変評判のいいATOKですが、個人的には一度使って凝りました。「あれほど自分の仕事に向かないものはそうそうない」とさえ思っています。世間的にはよく効く薬が自分にだけ効いていないような歯がゆさを感じますが、仕方ありません。

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