Student_analysis

私的に分析したデータなどをアップします。

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マガジン

  • 野球いじり 2nd Season

    MLBのStatcastデータを分析したものをアップします。

  • バレーボールのデータを分析するnote

    バレーボールのデータを分析したもの 学会等で発表したものの紹介などをアップします。

最近の記事

菊池雄星選手は移籍後に何が変わったのか?

 2024年のMLBが終わってみての感想は、大谷翔平の1年だったに尽きるのですが。もう1つ気になるトピックがあります。シーズン中にBlue Jays からAstrosへと移籍した菊池雄星選手が移籍後に大幅に成績を改善したことです。  以下の記事では、パフォーマンスが菊池の投球内容を紹介しています。  抜粋するとこんな感じでしょうか。  ・カーブを減らしてスライダーを強調するようになり  ・スライダーの縦変化が以前よりも2.5インチ(約6.35センチ)  ・三振率の向上  

    • 投球の角度と変化量と空振りの関係 右投手編

       今回は、前回やった投球の角度と変化量の空振りの取りやすさの影響を、右投手でも検証することです。 投球の変化量 今回の分析にあたり、投球の変化量は以下に示す4つのグループに分類しました。これは投球の変化量、水平方向(pfx_x)と垂直方向(pfx_z)の2つの値をクラスター分析(k平均法)によって分類した結果になります。以下の図1にデータを示します。  この図は横の軸が水平方向(pfx_x)の変化量を、縦の軸が垂直方向(pfx_z)の変化量を反映しています。このプロットは

      • パリ五輪 男子バレーボール 日本‐イタリア Match Report

         今回は先日集計したパリ五輪のデータを用いて、マッチレポートを書いてみたいと思います。選んだのはタイトルにもあるように、パリ五輪の男子バレーボール、日本対イタリア戦になります。    結果は既にご存じの人のほうが多いかと思いますが、惜敗、しかし良い試合でした。  この試合の後、X(旧Twitter)では“サーブミス”が話題となっていました。多くの人が日本のサーブミスを非難していましたが、中にはハイキュー!!を引用しながら、攻めた結果であるとフォローしている人もいました。  

        • 投球の角度と変化量と空振りの関係 左投手編

           これまで投球の角度について、あれこれと分析を進めてきました。打球の角度については既にお馴染みですが、「角度のあるストレート」という言及は随分と昔から聞きますが、そのデータをあまり見たことが無かったからです。    前回の分析では、投球の角度を水平・垂直方向の2方向から集計し、空振りとの関係を分析しました。  今回は、この前回の分析に投球の変化量を加えて分析をしたいと考えています。その場合、投手の左右、打者の左右、投球の角度、変化量と要因が非常に多くなってしまいます。分析で

        マガジン

        • 野球いじり 2nd Season
          103本
        • バレーボールのデータを分析するnote
          99本

        記事

          バレーボールとデータの関わり “IDバレーとは何か”

           オリンピックも終わり、今は節目の時期といえるのではないかと思います。そこで今回はデータの集計や分析結果の報告ではなく、「バレーボールとデータの関わりのありかた」について、“IDバレー”をキーワードに私見をまとめたいと思います。 IDバレーとは IDバレーとは、眞鍋政義氏が提唱した概念であり、姿勢です。これについては眞鍋氏の著書に詳しいかと思います。   このIDバレーには元ネタがあって、それは野村克也氏が提唱した“ID野球”になります。IDバレーという言葉自体は、このI

          バレーボールとデータの関わり “IDバレーとは何か”

          投球の角度を水平・垂直方向から

           これまでの分析ではリリース位置とホームの通過位置の差から投球の角度を求めて、その性質を検証してきました。   元はといえば、“角度のあるストレート”という言い方をされるような、垂直方向、高低差の角度を目的としていましたが、投球の角度には水平方向もあるということで前回はこれを集計しました。  しかし、これまでの分析は水平・垂直方向での投球の角度を別々に集計していました。今回はこれを合わせて集計してみたいと思います。 分析対象 分析の対象は2023年のMLBで投じられたス

          投球の角度を水平・垂直方向から

          FIVBデータの共有 パリオリンピック

           今回は、先日終了しましたパリオリンピックのデータを共有できるようにしましたので、そのお知らせです。    オリンピックの他にもFIVB主催のデータはこれまでも収集しており、今回も例によって以下のURLより共有できるようになっています。  オリンピックデータ 下図の“Olympic-Games”の部分が今回追加したパリオリンピックのデータとなります。   こちらには、以下の4つのファイルがあります。  これらのファイルですが、以下のような内容となっています。   ・Ol

          FIVBデータの共有 パリオリンピック

          投球の角度を別の角度から

           打球の角度が重要な意味を持つことは既に良く知られています。一方で、投球にも角度はあるはずですが、その効果はあまり知られていません。    前回までの分析では、リリースポイントの高さとベース通過時の高さから投球の角度を求め、その効果を分析してきました。  先述したように、この投球の角度は高低差から求めたものです。しかし、投球の角度には高低差、つまりは上下の垂直方向だけではなく、横の水平方向にも角度はあります。今回は、この水平方向の投球の角度の効果について分析してみたいと思い

          投球の角度を別の角度から

          FIVBデータの共有 ネーションズリーグ2024

           例年のことですが、FIVB ネーションズリーグのデータを収集&集計し、共有できるようにしています。今回は2024年のデータの準備ができましたのでそのお知らせです。今朝方(2024/7/1)日程が終了したところですので、結構早い報告といえるのではないでしょうか。    データは以下よりダウンロードができます。  下図のVNLがネーションズリーグのデータ置き場になります。 VNLデータ VNLデータは下図のように、2021年以降、シーズンごとにフォルダがあって各シーズンのデ

          FIVBデータの共有 ネーションズリーグ2024

          FIVBデータの共有 FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023 Play-by-Play データ(β)版 男子編

           先日、2023年のワールドカップバレーのデータのPlay-by-Play データを集計したものを公開しました。   こちらでは女子のデータを集計したのですが、今回は男子のデータを集計しました。データの仕様等はこの以前の内容を参照してください。    集計したデータは例の如く以下のリンクから利用することが可能です。 データは下図に示すOQTの所にあります。  以下のファイルが今回追加されたものになります。  ファイルのサイズが大きいので、Poolによってデータを分けて

          FIVBデータの共有 FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023 Play-by-Play データ(β)版 男子編

          投球の角度と変化量と空振りの関係

           前回、前々回と投球の角度についてのデータを見てきました。  投球においても、「角度のあるストレート」という言い方はあるので、その効果を見てみたいというものです。    前回まで見てきた投球の角度は垂直方向、つまりは上下の角度になります。今回は左右、水平方向の角度のデータを見て行こうと思ったのですが、そのまえにボールの変化量を垂直方向の角度と絡めて分析してみようと思いました。 ストレート(4-Seam Fastball)の変化量 ストレートという名前ですが、必ずしも変化せ

          投球の角度と変化量と空振りの関係

          セリエA 2023/2024シーズン データの共有

           今回は、毎年のことになりますが、先日終了したイタリアのセリエA,2023/2024シーズンのデータを共有できるようにしたことのお知らせです。    昨年のお知らせは以下のリンクになります。特に仕様の変更はありませんので、書式などはこちらからご確認ください。  Volleyball-data-room セリエAのデータは,以下のGithubのVolleyball-data-roomという所に置いてあります。  こちらは,下図のようにItaly,VNL,VCC,OQTという

          セリエA 2023/2024シーズン データの共有

          投球の角度と空振り

           前回は、打球の角度への言及は多いのだけれど投球にも角度があるだろうということで、身長の違う2人の投手が投げたストレートは、投球位置が同じでも角度が異なることを確認しました。  さて、前回の分析では投球の角度の違いを確認できたわけですが、これがどのような意味を持っているかはわかりません。そこで今回はストレートの投球の角度と空振りの関係を分析してみました。  分析対象  分析の対象は、2023年のMLBで投げられたストレート(4-Seam Fastball)です。これを下図

          投球の角度と空振り

          FIVBデータの共有 FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023 Play-by-Play データ(β)版

           以前、2023年のワールドカップバレーのデータを集計したものを公開しています。  バレーボールのデータは、FIVBではBoxスコアという形で記録されています。これは1試合、または1セット分の各種スタッツの記録を集計してまとめたものになります。各国のリーグも呼び名は違う場合もありますが、記録として残っているのはこのBoxスコアになります。    こうした記録を集めて他の人にも使えるようにしているわけですが、Boxスコアにも限界があり、例えば、レセプションが良かった時と悪かっ

          FIVBデータの共有 FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023 Play-by-Play データ(β)版

          投球にも角度はある

           今回のテーマは投球の角度です。打球の角度についてのデータは多いのですが、投球についてはあまりないと思ったのでデータを見て行きたいと思いました。    しかし、打球の角度の話が出てくるもっと前から、“角度のあるストレート”という言葉は耳にします。これについては、“背の高い投手の投げるストレート”くらいの意味だとは思うのですが、数値化することも可能です。    Baseball Savantでは、下図のように投球軌道を視覚的に見ることができます。  例としてあげたのは山本由伸

          投球にも角度はある

          ワールドカップ-VNL間の男子日本代表の成績比較

           前回の分析では、2023年の日本女子代表のワールドカップバレー(OQT: Olympic Qualification Tournament)と、同年のネーションズリーグ(VNL)の成績を比較しました。  今回は、同様の集計を男子日本代表でも行いたいと思います。 OQT-VNLの比較:スパイク それでは、まずは例としてスパイク決定率のデータを以下の図1-1に示します。  左側がワールドカップ(OQT)で、右側がネーションズリーグのスパイク決定率の分布になります。  デ

          ワールドカップ-VNL間の男子日本代表の成績比較