穂志比古

一之宮、名神大社等の特別な古代官社が天の星座を表し、玄武や朱雀の地上絵と重なるのではないかという仮説をたて、あれこれ調べています。相模国一之宮寒川神社はこと座のベガ! 常陸国の七つの名神大社は北斗七星に対応し、アルカイド=破軍星はタケミカヅチを祀る鹿島神宮なのではないか?

穂志比古

一之宮、名神大社等の特別な古代官社が天の星座を表し、玄武や朱雀の地上絵と重なるのではないかという仮説をたて、あれこれ調べています。相模国一之宮寒川神社はこと座のベガ! 常陸国の七つの名神大社は北斗七星に対応し、アルカイド=破軍星はタケミカヅチを祀る鹿島神宮なのではないか?

最近の記事

ヒライアカルライジングと天孫降臨

■星座を象る神社を比定する作業 常陸国の七つの名神大社が『北斗七星』に対応と推定。古事記の国譲りで、剣先に坐してオオクニヌシに迫ったのは鹿島神宮の祭神タケミカヅチであった。(破軍星) そして下野国一之宮二荒山神社が北極星だ。 茨城と栃木…北関東の魅力度が上がるといいのだけれど…(茨城県民より) 相模国一之宮寒川神社は織女星(ベガ)。 北天の配置より相模川が天の川。 東海地方にはオリオン座。(美濃・尾張・伊勢) 神宮が『太陽』なら”朝日を導くナビゲーター”『シリウ

    • ■収束点『高島』の謎

      ■収束点『高島』の謎 神社を結んでできる図形を構成する線分が収束していく【収束点】となる神社がいくつかある。 ◆志賀島の志賀海神社(安曇氏の本拠地AZUMI) ◆鳥海山大物忌神社 (出羽国飽海郡:AKUMI) ◆隠岐島の水若酢神社(安曇族との関連ありか?) ◆能登半島の気多大社(志賀町:SHIKA) ◆鹿島神宮     (鹿  :SHIKA) ◆対馬の海神神社  (ワタツミ 安曇氏の祖神) ◆熊野本宮大社 いずれも延喜式神名帳の『名神大社』である。 海人族

      • ◆神社が描く星図の世界 玄武と朱雀

        ~神社星図を描くための基準線~ 天を地上に呼応させる(分野説)ために、『陰陽五行の理』を計り整える必要があった。 古来、天は五行説に基づく『四神・二十八宿』で表された。 北方守護の四神『玄武』は北天の星座を重ね、東国に対応させ、 南方守護の四神『朱雀』は黄道の星座を重ね、関東~九州まで広く対応してる。 これらを描く点となるのは『名神大社』『一之宮』など地域を代表する有力な古社だ。 ★『玄武』を描く基準線玄武は亀に蛇が絡まった姿で表現されるが、『亀』を表す亀甲=【六角形】

        • 神社が描く図形~山々がつくる基準線

          古来よりある神社の配置についての調査。 位置を決める際にはベンチマークが必要と思われますが、古代人は『特徴的な山』を見極めて設定したように思われます。 ◎東国の『富士山』『日光男体山』『立山雄山』の三山。 距離と方位角を確認すると正三角形に近似します。 (地理院地図でのプロット位置は奥宮本殿で設定しました) ◎西日本では『伯耆大山』と『剣山』のライン。 ここに『白山』を加えると正三角形を半分にした直角三角形となります。(30°・60・90°の三角形) ただし頂点

          古事記の国生み神話と古代神社配置計画

          神社を結んでできる図形シリーズ 『朱雀と玄武』以外にも『立体的な亀甲の図』が現れた。 そんなバカな…と思うのだが 列島を覆うように五つの亀甲を確認することができた。 古代中国の創世神話では『盤古』が崩御した際、左目は太陽、右目は月に、身体(または頭とも)五つの山になったというが…五山と通づるような気がしている。 その立体的な亀の甲羅の天頂に対応する神社を結ぶと、古事記『国生み神話』の大八島のあとに誕生した『六島』がそのライン上に並ぶことに気が付いた。かつ『甲羅を構成す

          古事記の国生み神話と古代神社配置計画

          古事記『国譲り神話』と神社地図

          古事記の国生み神話。 大八島は納得の島々。しかも『8』は古来神聖な数字だ。 けれども続いて誕生した『六島』はなぜこれらの島々が選ばれたのだろう?そしてなんで『6』なのか? またこれらの島々が生まれた『順番』もとても気になる。 この六島について、地図上にプロットしてみたところ、神社を結んでできる図形~5つの『立体的な亀甲図』において甲羅の構成点にちょうど良い位置にあることに気がついた。 甲羅の天頂を結ぶライン上に比定される六島が並ぶ。 さらに大八島についても以下を各

          古事記『国譲り神話』と神社地図

          五つの立体的な亀の甲羅の図

          難波宮付近を中心として『名神大社』を結んでできるきれいな形の五芒星。 それを覆うように『立体的に見える亀の甲羅の図』が現れる。(構成する点は名神大社のほか、名神ではないが式内社の一之宮、伊勢の神宮、霊山などもプロットの対象としている。) 黄金三角形をベースとして、同じようなパターンで構成される『立体的に見える亀の甲羅』が列島全体を覆うように現在のところ、5つほど確認できた。 その5つの天頂は ◎伊香保神社 ◎諏訪大社(上社/本宮) ◎出雲大神宮 ◎大山祇神社

          五つの立体的な亀の甲羅の図

          神社が描く『玄武』と『朱雀』

          ■北天の星図は北方の守護『玄武』図を重ねる ■黄道の星図は南方の守護『朱雀』図を重ねる これが神社の計画的な配置の目的だと考える。 大鳥大社は『朱雀』の図の中心となると同時に、黄道(あるいは赤道とも)の二十八宿を七宿ずつ四神に分けた場合の朱雀の範囲にあるようだ。(東海地方が参宿【オリオン】近江が井宿【ふたご座】伊予が斗宿【いて座・南斗六星】の星図の配置から想定) 『玄武』は亀+蛇(キ・ダ) 都から北方にあたる東国の『大きな六角形』は亀甲。 黄金三角形から導かれる『

          神社が描く『玄武』と『朱雀』

          諏訪大社は玄武と朱雀の図を融合する

          ▲日光男体山 ▲立山雄山 ▲富士山 この3点を結ぶと正三角形に近似する。 立山雄山-富士山ラインに男体山から垂線を下すと そこは『諏訪大社』だ。 その垂線は『大鳥大社』『剣山』へと連絡し 『大鳥大社』を中心とした朱雀の図を有力な神社が描く。 東国の玄武の亀甲は大六角形となるが、そのベースとなるのが先ほどの正三角形。六角形の頂点は諏訪大社からの20等分線が導く。 その六角形の中には、諏訪大社の神紋を象ったような図形を内包し、黄金三角形からできる稲妻型の蛇の図と

          諏訪大社は玄武と朱雀の図を融合する

          神社がつくる図形~蛇図と梶の葉紋

          諏訪大社の神紋は『梶の葉』紋。上社は根の本数は4本で『諏訪梶の葉』、下社は根の本数が5本で『明神梶の葉』とされる。奇数と偶数で陰陽の意味合いもあるのかもしれない。 東国の神社配置については、北天の星座と北方の守護『玄武』を重ねるため、東国を覆う大六角形を亀部の亀甲、半径約180kmの円を十等分して得られる黄金三角形から『稲妻型の蛇の図』が描かれることはこれまで述べてきた。 そしてその蛇の図と重なるように、上野國一之宮貫前神社を円心とした円の十等分線を基準として神社を結んで

          神社がつくる図形~蛇図と梶の葉紋

          東国のへそ

          上野國一之宮貫前神社を円心に据えると半径180kmの円周上には名神大社などの古社の他、犬吠埼、野島崎、石廊崎、御前崎をはじめ東国の主要な岬や猪苗代湖、浜名湖、佐渡島、伊豆大島などランドマークがあり、『玄武』を描くのにちょうど良い。 玄武は東国を覆う大六角形=亀甲と黄金三角形がつくる稲妻形の蛇で表される。 能登半島は玄武の顔のように見える。 あ、伊豆半島もそれっぽいけど… 能登半島を顔(頭)とし、日本アルプスを亀の甲羅と見立てると四神北方の守護神『玄武』に見える。蓬莱山

          東国のへそ

          諏訪梶の葉紋が玄武と重なる

          計画的に配置されてきた神社…王権主導のもと、地域のフラッグシップ的神社として国家レベルの祭祀に引き上げられていた可能性はないだろうか。 北天の星座と北方の守護『玄武』の図を重ねるため、その基準線となる『黄金三角形』が列島を覆う。 上野國一之宮である貫前神社はちょうど『東国』のへそ的な位置となる。そこを中心としてジグザグ稲妻形の蛇の図が得られる。 玄武のもう一方『亀』は東国を覆う巨大な『六角形』で表される。(この亀甲は富士山-立山雄山-日光男体山を結んだ『正三角形』がベー

          諏訪梶の葉紋が玄武と重なる

          穂高神社を円心とした『穂高円』の数値の検証

          ■神社の配置計画 名神大社や一之宮など地域の有力な古社は、社殿の造営・神社建築の様式と合わせ計画的に配置されたものではないか? 円を十等分する円心からのベクトル上には名神大社や一之宮があり、また円心は『黄金三角形』の頂点となり、列島に連なり覆う。 今回は穂高神社を円心とした『穂高円』の数値の検証をしたい。 距離や方位角を地理院測量計算サイトで確認。 半径約160kmの円周上に神社が集中している。方位角もなかなかの精度である。(図表参照) これら円や黄金三角形などは

          穂高神社を円心とした『穂高円』の数値の検証

          ④天の地上投影~神社を結んでできる図形

          地理院地図にプロットした名神大社や一之宮などの有力な古社を描く図形別に以下に分類する。(重複する神社もある。) ①黄金三角形の頂点となる神社 ②星座・星宿を構成する神社 ③朱雀の図形を構成する神社 ④玄武の図形を構成する神社 ⑤立体的な亀の甲羅の天頂となる神社 天を地上投影するために、地上には神社が配置された。 天を地上に対応させる『分野説』の実践である。 東国には北天の星座と北方の守護『玄武』の図を重ね合わせ また黄道の星座である二十八宿を南方の守護『朱雀』の図に重ね合わ

          ④天の地上投影~神社を結んでできる図形

          ③天の地上投影~黄金三角形で列島を覆う

          天の地上投影のため、星々を地上に刻印したもの。それが名神大社などの有力な古社ではないか? 名神大社などの現在地を地理院地図にプロットする。名神ではないものの一之宮などの有力な古社も印を分けてプロットした。 半径約180kmの円を十等分することで得られる黄金三角形が列島を全体的に覆う。これらは、星座を配置するための基準線だと考える。 目的は ・北天の星座を北方の守護『玄武』と重ねる ・黄道の星座(二十八宿)を南方の守護神『朱雀』に重ねる ためだと考える。そのため、地上絵を

          ③天の地上投影~黄金三角形で列島を覆う

          ②天の地上投影~神社配置の基準線

          玄武・朱雀と天の星座を描くために、神社配置の基準線について考えてみたい。 注目したいところは、黄金三角形が列島を覆うように連なっていることだ。 黄金三角形は円を10等分することで得られる。 黄金三角形を構成する神社配置より、円心となる神社をピックアップしてみる。黄金三角形の長辺のひとつが南北軸(経線)となり、10等分線のそれぞれベクトル上に名神大社および一之宮、霊山があるものとして ①志賀海神社②都農神社③伊予神社④若狭彦神社⑤穂高神社⑥生島足島神社⑦貫前神社⑧二荒山神

          ②天の地上投影~神社配置の基準線