神社が描く『玄武』と『朱雀』
■北天の星図は北方の守護『玄武』図を重ねる
■黄道の星図は南方の守護『朱雀』図を重ねる
これが神社の計画的な配置の目的だと考える。
大鳥大社は『朱雀』の図の中心となると同時に、黄道(あるいは赤道とも)の二十八宿を七宿ずつ四神に分けた場合の朱雀の範囲にあるようだ。(東海地方が参宿【オリオン】近江が井宿【ふたご座】伊予が斗宿【いて座・南斗六星】の星図の配置から想定)
『玄武』は亀+蛇(キ・ダ)
都から北方にあたる東国の『大きな六角形』は亀甲。
黄金三角形から導かれる『稲妻形の蛇』図と重なる。
さらになぜか『立体的に見える亀の甲羅』が列島に連なる。
その天頂はそれぞれ
①出雲大神宮(亀岡市はかつて亀山)
②大山祇神社(日本総鎮守・山の神)
③諏訪大社 (御柱はドーム型の天を支える?)
④伊香保神社(雷の峰・厳つ峰に由来)
そして九州地方は現在検証中だが形成パターンから
⑤高良大社(コウラ?)と考えている。(黄金三角形の頂角の点から少し下に来る。この場合の頂角の点は志賀海神社)
都にはより強固にするためか?畿内中心にできる『立体的な亀の甲羅』に重なるように『巳の字型』の蛇図もできる。もしかすると、ほかの亀にも蛇がいるのかもしれない。
円の十等分線(中心角36度)・二十等分線(中心角18度)が基準線となり名神大社や一之宮などの地域の有力な古社が様々な図形を構成する点となる。地理院地図の計測サイトで方位角や距離を確認するとなかなかの精度なのである。
天を地上に投影させること(分野説)の実践は、天子にとって重要な使命だったのかもしれない。