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EM有機栽培、基本の基。農場での作業紹介。

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サンシャインファームの作業を紹介することで、EM有機栽培の基本の流れを追うことができる記事を集めました。
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記事一覧

青草液肥を100倍希釈で【2023.07.21】

青草液肥を100倍希釈で【2023.07.21】

2023年7月21日(金曜日)。
晴れ。この日も暑かった〜。。けど、だいぶ慣れてきたのか、思ったより動けた。
午前中に出荷調整(野菜の袋詰めなど。屋内で涼しい)のヘルプに入ったからかな?

午後は、草払い機での草刈りからスタート。
この時期、草刈りは週に一度はやらないと、あっ!と言う間に草むらが出来上がる。まぁ、僕にとっては資材調達なので、生えてこないのもまた困るのですが。。

7月4日に仕込んだ

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反省と改善。今年の畑づくり2022~2023

反省と改善。今年の畑づくり2022~2023

「土について思うこと2022〜2023」に書いたことを踏まえて、実際にどんな土づくりをするのか。。

これも毎年書いているんだけど、過去の2回を読み返してみると、自分の中で起きている変化が分かるようで面白い。

初年度(2年前)は、イメージは大体つかめていて、今とほとんど変わらないけど、それに対して具体的に何をすれば良いのかまでは見えていない感じ。
自ずと、土づくりも先輩たちの真似をしているだけで

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コンポストのススメ。失敗しないコツ。

コンポストのススメ。失敗しないコツ。

料理をするとどうしても出てしまう、野菜の切れ端。

生ゴミとして捨てると、ゴミの量が増えるし、時間が経つと臭くなって、ゴミ箱を開ける度に、嫌な思いをすることありますよね。

この野菜の切れ端、実はほとんどが水分で、焼却するのも大変。たくさんのエネルギーを使って処理されています。

そのまま捨てると厄介なこの切れ端ですが、微生物の力を使って発酵的に分解すると、嫌な臭いを出すことなく、手品のように消し

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不耕起栽培に向かう、土づくり2021

不耕起栽培に向かう、土づくり2021

土づくり、奥の深い話です。。

去年、土づくりについての記事で、入り口に立ったばかりと言ったのですが、一歩くらいは進んだのでしょうか。

ただ、発酵というキーワードと、コンポストから芽生えた微生物愛が灯した明かりを道標に、8〜9月から今シーズンの土づくりが始まりました。

まずは水捌け。

コンポストでも水分過多は腐敗の大きな原因になります。
土を発酵的につくるためには、水捌けが良くなければいけま

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まずは土台をしっかりと。土づくり前の準備が肝心です。

まずは土台をしっかりと。土づくり前の準備が肝心です。

今年もシーズン到来です。

沖縄の畑はコレから野菜が増えていきます。

6月に仕込んだボカシも3ヶ月の発酵期間を経てとってもイイ感じ。

土づくりも進んで、植え付けと種まきが始まります。

去年の今頃、試行錯誤していた土づくり。

1年あれこれ試した結果、今年も試行錯誤は続いております。。

ただ、「農業」よりだった作付け計画を「暮らしの農」という観点の作付けに改めたため、土のつくり方も変えてみま

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発酵で循環。畑とホテルの良い関係。

発酵で循環。畑とホテルの良い関係。

発酵で循環。

そもそも発酵ってナンダ?

それは、ドンドン小さくなって、目に見えない世界。

微生物の話になります。

この星に最初に産まれた生命ともいわれる、微生物。

彼らは増えに増え、星のいたるところに住んでいます。

1gの健康な土にはおよそ10億の微生物。

私たちの体にはおよそ100兆!

地球上のあらゆる命の活動を支える微生物たちが増えると、より多くの命がその恩恵を受けられます。

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I Love Compost!! 堆肥づくりの楽しさよ〜。

I Love Compost!! 堆肥づくりの楽しさよ〜。

僕は、堆肥をつくっている。

始めた頃のイメージは、生ゴミの処理。。

コバエは出るし、腐敗に傾くしで、好きな作業じゃなかったなぁ〜。

それが、こんなことになるなんて!

コンポストって、楽しい。。。。

模索と実践→失敗と反省→アドバイスと教えをいただき→模索と実践、を繰り返した結果。

発酵・分解のイメージ、虫を寄せない方法、水分調整でかぶせたり、はいだりするブルーシート。。堆肥の温度を測っ

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有機栽培の虫、どうしてるの? 「防除」のお話。

有機栽培の虫、どうしてるの? 「防除」のお話。

12月に入ってからの天候不良。

冬、2月ころは雨も多い沖縄ですが、去年暮れからの長雨はちょっと異常。

日照不足や加湿で、野菜たちも本調子とは言えなそう。。

とは言え、土壌の改善や液肥など工夫を重ねて対応していかねばなりません。

この時期は虫も落ち着くのですが、野菜が弱っているのか、ちょこちょこ虫も出ています。

有機栽培では、科学的な農薬を使わないため、基本的には野菜を元気に育てて、虫がよ

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EM有機栽培の基本の基。農場での作業紹介。その2「土づくり」。

EM有機栽培の基本の基。農場での作業紹介。その2「土づくり」。

「土づくり」。

奥の深い話です。

僕はまだその入り口に立ったあたり。

「土づくり」に関してアレコレ言える立場ではありませんが、サンシャインファームでの土づくり作業を紹介するカタチで書いていきたいと思います。

サンシャインファームでの土づくりは大きく分けると二つ。

「苗床用の土」と「圃場(「ほじょう」と読みます。畑のこと)の土」。

「命のスイッチオン! ハーブの種まきその1」でも軽く触れ

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有機農場で働く、僕の一日。こんなことやってます。

有機農場で働く、僕の一日。こんなことやってます。

前回、僕が働いている農場での1年の基本作業を、ざっくりと抜き出してみました。

で、今回は一日の作業の流れを抜き出してみたいと思います。

チームになって進めることがあればそれを共有して、段取りを合わせたりしますが、作業の段取り自体は、それぞれに任されているので、人によって動き方はいろいろ。

ココでは僕の作業の流れを追うことで、有機栽培の畑の一日を追体験していただこうと。

それでは、朝の7:0

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EM有機栽培基本の基。目次的な、農場での作業の流れ。

EM有機栽培基本の基。目次的な、農場での作業の流れ。

前回、「ボカシ作り」からスタートした、サンシャインファームでの作業を紹介していくことで、EM有機栽培の基本が分かるシリーズ。

次は土作りを紹介すると意気込んでいたのですが、これからまとめていく上で、目次的な役割をしてくれる記事があるとやりやすいなぁ〜、と思いついたので、今回は1年を通した作業の流れを紹介します。

毎年グルグルと巡る作業の中、沖縄で本格的に農作業がスタートするのは、やはり秋作にむ

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EM有機栽培、基本の基。農場での作業紹介。その1「ボカシ作り」

EM有機栽培、基本の基。農場での作業紹介。その1「ボカシ作り」

有機栽培で家庭菜園をやっている程度の農体験から、サンシャインファームで働き始めた頃、こんな疑問を持っていました。

EM有機栽培って、どんなことやってるの?

普通の有機栽培と何が違うの?

で、かれこれ丸4年。

本格的に栽培に関わりだしてからは、まだ1年ですが、この疑問にも自分なりの答えが見えてきました。

そもそも「普通の有機栽培」というものは無く、有機だろうが、慣行農法だろうが、農に関わる

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微生物たちが働けるように、準備が大切。EM活性液の仕込み

微生物たちが働けるように、準備が大切。EM活性液の仕込み

サンシャイン・ファームでは、毎日微生物たちに活躍してもらっているわけなんですが、どんな感じで働いてもらっているかというと。。

米ぬかを発酵させてボカシを作ったり、畑に入って土の状態や環境をよくしたり、作物に噴霧されて野菜を元気にしたり、鶏のエサを発酵させたり、飲み水に混ざって鶏に飲まれたり、鶏舎に散布されて匂いを消したり、鶏糞を発酵させて堆肥化したり。。。などなど、たくさんの場面で活躍しているの

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ビニール、有機、マルチいろいろ。頼ってしまうビニールマルチ。

ビニール、有機、マルチいろいろ。頼ってしまうビニールマルチ。

マルチというと「マルチプレイヤー」とか「マルチタスク」といった、multi=多くの、という意味で使うことが多いと思いますが、農業でマルチというと、mulch=根を覆うもの、土の表面を覆うもののことで、有機栽培では特に土がむき出しにならないよう、何かしらで土の表面を覆います。

何かしらというように、マルチの種類は様々。

ビニールで作られたものや、木屑やワラ、刈り取った草や落ち葉など、とにかく土を

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