有機農場で働く、僕の一日。こんなことやってます。
前回、僕が働いている農場での1年の基本作業を、ざっくりと抜き出してみました。
で、今回は一日の作業の流れを抜き出してみたいと思います。
チームになって進めることがあればそれを共有して、段取りを合わせたりしますが、作業の段取り自体は、それぞれに任されているので、人によって動き方はいろいろ。
ココでは僕の作業の流れを追うことで、有機栽培の畑の一日を追体験していただこうと。
それでは、朝の7:00、職場のパソコンで出勤を登録して朝会（ミーティングですね）に参加、共有事項などを確認。
作業開始です！
今、僕の管理している圃場で栽培されている野菜たちといえば、
トマト・ミニトマト・ズッキーニ・小蕪・ラディッシュ・島大根・ビーツ・スイスチャード・セロリ・ルッコラ・わさび菜・キャベツ・サニーレタス・リーフレタス・ロメインレタス・オークリーフ・ハンダマ・いろこい菜（ヒユナ）・ウコン・にんにく・にんにく葉・コリアンダー・クミン・レモングラス・ニラ・アロエ・ローズマリー・ペパーミント・バタフライピー・ドラゴンフルーツの30種類と、種取り用に、オクラ・うりずん豆・モロヘイヤの3種類。
まずは、みんなに朝のご挨拶がてら、よく「観察」。
トマトの姿、実の様子、脇芽が伸びていれば、その場で取ってしまいます。
ズッキーニは雌花と雄花が別なので、雄しべを持って受粉しながら、葉の裏などを観察して、アブラムシなどの虫が出ていないかチェック！
小蕪やラディッシュ、ビーツは、出荷できそうか大きさも確認して、葉野菜たちは虫食いチェック。虫食いがあれば、虫がいるということです。よく観察して、発見した場合は、即「捕殺」です。。かわいそうなんですが。。（大量にいた場合は後でジックリ向き合います）
育苗ハウスにも足を運んで苗たちも観察、発芽の状態、植え付けサイズまでの時間などを確認しておきます。
土の乾燥具合、トンネルやマルチの様子も見渡して、水やりが必要な時は、シャワーヘッドの付いたホースで水をまきます。
天気のいい朝の水やりは、最高に気持ちいい瞬間。
朝日がシャワーに当たって、虹が出たりして、イイ感じなんです。
多少濡れても、そこは沖縄。
すぐ乾くし、そんなに苦にはなりません。
何事もなければ、この後収穫作業に入ります。
葉物の野菜はできるだけ朝早くに収穫するのが鉄則。
遅くなりすぎると、すぐに萎れてしまうのです。。
柔らかい張りのある葉野菜を出荷するなら、収穫は朝。
収穫した野菜たちは水洗いしてから水気をきり、それぞれの出荷形態に合わせてパッキングされます。
収穫した野菜を洗ったら、大体はまた圃場に出て、作業を進めるんですが、出荷する野菜が多い時は、野菜の袋詰めのお手伝い。
なんとか午前中に出荷できるようにします。
さて、ここまでの仕事は、「朝の観察」「水やり」「収穫」「出荷調整（野菜を洗ったり、袋に詰めたりする仕事）」。
出荷調整以外は、ほぼ毎日するルーティンワーク。早ければ9:00、だいたい10:00にはココまで終了しています。
この後、栽培に関わるいろいろな作業を、時期や天候などを考慮して段取っていきます。（僕の場合は2週間のゆるい予定、1週間の作業目標、1日のタスクという感じで段取ります。天候に左右されるので、雨の時は雨用の作業に切り替えるなどして、臨機応変に。）
いろいろな作業をざっと上げると、
畝立て、元肥、マルチングなどの「栽培準備」。
植物の状態や時期に合わせた「追肥」や「防除」。
虫の棲家になる雑草の除去や排水路の確保など「環境整備」。
畝とタイミングを合わせた「苗作り」「種まき」「定植」。
栽培が終了した作物の「撤去」→「片付け」。
野菜によって、誘引が必要なら「誘引」、摘芯が必要なら「摘芯」、「摘果」と言って、せっかくついた実を取ってしまう作業もあります。
これらの内、1〜3個を具体的な作業まで落とし込んで段取り、ひとつづつキリがつくところまで進めます（途中で昼休みをはさみます）。
すると、アッと言う間に退勤時間。
油断してると、すぐにスケジュールが押してしまうので、「段取り」がとっても重要なのです。
帰りの車の中、明日の作業をなんとなく割り振って、心地いい疲れを全身にまとい、今日も一日オツカレサマデシター！ となります。
趣味でやっていた畑仕事が“仕事”になるなんて。
「食べる野菜を全部収穫できる人」にむかって、畑時間が僕の暮らしに馴染んできました。
畑がある暮らしというのは、興味があるならオススメしたいくらい、とっても気に入ってます。
土曜日の朝（7:00〜10:00頃）には、畑作業の飛び入り参加も大歓迎。
サンシャインファームで、朝のひと仕事。
土に触れるのも気持ちいいですよ〜。
僕の1日の流れには、畑での作業とは別に、栽培スケジュールをつけたり、他の部署とのやりとりなど、パソコン仕事も少々。
それもこれも、畑を楽しむためなのです。。
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