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社会の端から見える社会

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社会・家族・地域・子育てについて考えたことをつづっています。
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記事一覧

Yahoo!ニュースを起点に見えてくるニューズウィーク誌の斜陽

日本一のニュースプラットフォームYahoo!ニュース。 さまざまな媒体から毎日7500本ものニュー…

sparrow tears
1か月前
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「美容で自尊心を高めよ」と自己啓発を煽られる時代

「美容師」と「美容家」「美容師」として働くためには、免許が必要だ。しかし「美容家」と名乗…

sparrow tears
5か月前
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「セクシー」と「ダンス」と

十代の頃、南米の踊りをしていた。抑圧された感情を解き放つ、鼓動のようなリズムが好きだった…

sparrow tears
9か月前
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私の生活から「お笑い番組」が不要になった過去のある日

 私の「お笑い番組」の月間視聴時間は、ゼロである。 「笑いのわからない、おもんないヤツ」…

sparrow tears
10か月前
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「不特定多数の幸せ」と「身近な人の幸せ」と

 芸能人の不倫ゴシップでメディアが騒がしい。   世に放たれた断片的な情報を分析して結論を…

sparrow tears
1年前
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排他的フェミニズムにも、アンチフェミニズムにも疲れた…じゃあ、どうしたら?

 先週「上野千鶴子の結婚」という言葉がSNSのトレンドになっていた。   結婚制度に否定的な…

sparrow tears
1年前
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西原理恵子の過去の育児系「金言集」を読んでいたら、悲しくなった

一昔前の育児情報誌を読むと、「今はこの情報、絶対NGだろうな」という内容がある。   「十年一昔」なんて言葉もあるが、最近では3年スパンくらいでどんどん変わっているような気がする。   インターネット空間の育児情報の「アウト!」「セーフ」のボーダーラインの変化は特にめまぐるしい。 ■過去10年の育児情報「アウト」「セーフ」の変遷 2010年頃には、特定の食品や菌が科学的根拠もなく、もてはやされるような状況が放置されていた。   2015年ころからはバイラルメディアが激増す

「流行りのダイエット法」と「流行りの育児メソッド」の意外な共通点とは…

このような趣旨の記事や書籍タイトルを目にしたことがある方は多いと思う。 ・天才児の親が実…

sparrow tears
2年前
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「藤井風」の曲を聴きまくっていたら、「育児の価値観」がグラグラと揺らぎ始めた話

昨年秋、仕事で「名門」と呼ばれる中学を訪れた。生徒がのびのびと知性を磨く校風を垣間見て「…

sparrow tears
2年前
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「PV狙いの分断記事」の大量生産が疑心暗鬼をもたらす理由

国内最大のニュースサイトの「Yahoo!ニュース」の「ライフ」カテゴリや、「スマートニュース」…

sparrow tears
3年前
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「正義感」と「被害者感情」が発動する構造について

先日、小学生の息子が宿題で人権作文を書いた。400字詰めの原稿用紙2枚分の内容を100字以内で…

sparrow tears
3年前
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『1982年生まれ、キム・ジヨン』を読んで泣く日本人女性が怒った理由

「女が賢すぎると会社でも持て余すんだよ。今だってそうですよ。あなたがどれだけ、私たちを困…

sparrow tears
3年前
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街から「東京音頭」が消えた夏に思うこと

いつも7月下旬の週末の夜は、風にのってどこかの町から東京音頭が聞こえてきた。 8月の中旬は…

sparrow tears
3年前
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【日本特撮ドラマ】ラブコメオタクが「ゼンカイジャー」にハマった明解な理由

世界中に感染症が広がってから、社会派ドキュメンタリーやサスペンスを見られなくなった。 新聞の社会欄の文字が涙でゆがみ、ラジオニュースで鼻の奥がツンとし、ノンフィクションを読んでむせび泣くくらいに知覚過敏に陥った心は、視覚から入ってくる苦しい情報を制限するようになってしまったのだ。 かくして2020年、私はラブコメマニアとなった。 日本、韓国、中国、タイ、アメリカ、ブラジル……。いろんな国のラブコメに触れ、それぞれの国のお決まりの「型」に安心感を覚えた。祖母や曾祖母が『水