青春の後ろ姿#13 〜20代は、清志郎と、バイクと、文学以外に何もありませんでした〜白秋全集第 Ⅰ 期全24巻➕第 Ⅱ 期少々
漱石、鏡花に続いて
『白秋全集』(岩波書店)
北原白秋は、谷川俊太郎と並んで大好きな詩人です。
1期の配本はコンプリートしましたが、2期に入ってお金が続かなくなり挫折しました。
これは『邪宗門』の初版表紙や箱の写真です。所収されている「赤き僧正」に因んだデザインかと思います。こんなおしゃれな本を手に取ってゆっくり読みたい。復刻版が欲しいです。
『邪宗門』の扉絵です。『邪宗門』は世界観がはっきりしていて、詩集一冊が一個の宇宙のようです。音楽がまだデータ扱いされていなかった頃、ミュージシャンたちが出していたアルバムと同じで、詩の排列もすばらしいと思います。
これも『邪宗門』の挿絵です。
白秋はまさに言葉の錬金術師だと思います。白秋ほど、言葉を実験した人はいないのではないかと思います。
「邪宗門秘曲」の隣に僧正の挿絵が。
白秋は知名度も抜群に高いですけど、こんなにブッ飛んだ詩を書いていると思うと、不思議です。
宮沢賢治の『春と修羅』や漱石や『源氏物語』、ついでに言うと忌野清志郎にも同じものを感じます。つまり、こんなに不道徳で非倫理的なものを描いているのに、お札の図柄になったり、校歌になったりしていいの?というような、そんな違和感です。
『思ひ出』の挿絵です。いいですねえ。これの柳川版というのを持っているのですが、ページをめくるたびに『思ひ出』の世界に引き込まれます。
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